株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(6.15.06)

2006-06-14 21:03:07 | 明日のモニタリング銘柄
気が付くと新興市場の銘柄が結構戻しているようです。しかしながら、今年の値動きは一筋縄ではいきません。あくまで出遅れ銘柄の物色を中心に明日の注目銘柄を探してみたいと思います。

テクニカル用語の簡単解説

1.3756豆蔵 △

 OSCが-1%の45%とダイバージェンスしておりますが、1%程度は誤差ですので、むしろRSIが38%と伸びたことを評価。183Kあたりで頭打ちになるようなら様子見。そこを越えれば190Kから200K近くまで望めるかも知れません。今日の終値でピボットポイントも2Kだけ程よく上回っております。

2.4809パラカ △

 まだひと頃の水準まで戻し切れておりません。OSC+3%の45%、RSI+5%の30%と程よい上昇です。5月30日の安値水準の340Kまで結構な乖離がまだあります。このあたりのポジションを評価し注目です。

3.3783ナノメディア ▲

 OSCが+1%の48%、RSIも+5%の35%で、5月31日の安値を下から抜き去りました。25日線の593Kあたりまでの上昇があるかどうか注目。1月末に業績下方修正をしているので注意。それにしてはあまり下落は見られないようです。ワンセグ関連銘柄としての潜在的期待があるからでしょうか。ワンセグ携帯が増えれば、携帯向けの番組ガイドを手がけるこの会社も潤うという算段ですが、それは将来を見越してのことであり、まだ業績への寄与は進んでいないと思われます。

4.8947ノエル △

 OSCが+1%の56%と高いのですが、12日に61%を付けておりますので、1日挟んだダイバージェンスを示現していることになります。ピボットポイントも1Kだけ上回って終わっております。この特異なテクニカルな位置取りと、今期上方修正済みでPER15倍の銘柄の切り返しを期待しての注目です。

5.3777ターボリナックス ▲

 この株2日に100K割れをしてから、さすがに戻してきました。出来高も今日は多くなっております。往年の一発ロケット弾の発射をそろそろ期待したいところです。その予兆はジリジリと上げているOSC(+1%の46%)にあります。140Kを越えればその上は155Kあたりまでありそうです。

6.3349コスモス薬品 ○

 今日は比較的おとなしく推移しました。筆者も薄利で一旦売りました。しかし、テクニカルな条件はここまでの銘柄の中でもピカイチです。OSC:37%→43%、RSI:13%→22%、乖離幅はたったの+60円。8日の安値の2700円は着実に越えました。後は3000円を目指す動きと明日なるかどうかに注目。

7.3373リンクセオリー ▲

 チョイと不思議な動きをする株ですが、今日はうまく切り返しました。このままの勢いが明日も持続するかどうかは、5月31日の安値を抜いて上昇できるかどうかにかかっております。これを抜けると、他の銘柄も似たような状況ですが、結構上は薄くなっております。この株の場合は560Kあたりまではスカスカの状態です。明日の地合次第でそこまで戻すかどうか注目。なおOSCは+8%の51%、RSIは+4%の36%です。

8.8789フィンテックグローバル △

 上値が重たいのか何なのか、今日は不発に終わっております。しかし、OSCが前日同値の43%、RSIも+4%の35%と、一応、他の有名銘柄が軒並み50%台以上からすると、下位低迷の様相です。その意味でも明日は注目です。

9.8706極東証券 ○

 出遅れの代表みたいになりました。あの8699HS証券ですら今日は大きく上げました。そろそろこの株にも見直し買いが入る頃かと思います。OSCも+4%の43%、RSIは+1%の29%でコンバージェンス、とテクニカルには絶好です。

10.3796いい生活 ▲

 この株、356Kまでの高値から330Kまで押されて終了。そのせいかどうか、OSCが38%と-3%ダイバージェンスしております。このパターンは昨日の3793ドリコムとそっくりでした。RSIは通常通りに+10%の28%です。ピボットポイントぴったりで終了しております。明日は335Kから340K越えが楽々あれば、意外と伸びるかも知れません。

11.6759NECトーキン ○

 乖離幅-36円。OSC:37%→41%、RSI:24%→25%へと伸ばしております。これで地合さえ回復すれば、上げ典型のテクニカルパターンです。

12.5803フジクラ ○

 これも乖離幅-26円。OSC:40%→46%、RSI:39%→44%とよい位置取りです。

13.6908イリソ電子工業 ○

 OSCが35%から38%へとコンバージェンスしている出遅れ銘柄です。さすがに今日は3000円割れはありませんでしたが、戻り基調を回復しております。財務面でもAAAの評価ですので、PER15倍のここは拾い時か。

14.4849エンジャパン ○

 この株、他の成長株とは異なる動きをしております。しかし、今日で乖離幅が-17Kと拡がり、OSCの前日同値はともかく、RSIが+3%の21%と伸ばしました。指数値の最低値が6月1日ですが、そこから指数値が12K分ほども上がって、終値が25K分ほど低いということは、この数日の上げ幅が大きすぎたということかも知れません。その反動安と戻り売りの結果が今日のたったの+6Kという結果に表れております。いずれにしても、このような特異な株価の軌跡を辿っている銘柄の明日に注目です。

【その他注目銘柄】

・8918ランド 逆張り注意
 OSCが36%、RSIが19%まで落ちて押されっぱなしです。特段のニュースも見あたりませんでした。5月18日が直近安値189Kという、ちょっと変わった株価の動きです。今日の地合でも上昇しない何かの理由でもない限り、反発は間近いと思われます。その意味で値動きに注目。

・8997日本パーキング
 今日は結構上げましたが、まだRSIが+7%の17%、OSCも+6%の44%です。6月6日に993Kという安値がありますので、明日はこれを抜くかどうか注目。

・3786テレビ東京ブロードバンド
 これも、OSCが-4%の42%とダイバージェンスしていることに注目。5月29日の863Kという安値に明日近づくかどうか。

・9702アイ・エス・ビー
 これは出遅れの典型。RSIは15%まで落ちました。OSCは+2%の47%です。出来高少ないので注意。好業績で2250円を付けたのは4月20日でした。

・6988日東電工
 明日も引き続き注目。終わってみればOSC:32%→35%、RSI:14%→15%へと微弱なサインですが、両方ともコンバージェンスしております。明日、もう一度7100円あたりまで押されたら、絶好の買い場かも知れません。

・9438エムティーアイ ○
 出来高は細かったのですが10K上げて、OSCが39%に1%だけダイバージェンスしております。7日の安値が380Kですので、出来高が戻ればこのあたりまでの戻しは期待できるかも知れません。

・6469放電精密加工研究所 ○
 出来高少ないものの、乖離幅-25円と拡大し、OSCが+1%の35%、RSIも+7%の31%へと折り返しました。絶好のテクニカルポジションです。

・6677エスケーエレクトロニクス ○
 320Kを越えれば急伸する可能性があります。OSCは当面のピーク値と並び44%です。RSIは+10%の35%

・4814ネクストウェア
 9日に業績好調でストップ高を付けましたが、今日はその日の高値を抜いて、OSCはピーク値を楽々越えて+7%の48%です。明日もこの勢いが続くかどうか注目です。

・4771F&M
 まだ乖離幅-3Kを保っております。OSCは+1%の55%と伸びております。178K越えが楽々あれば、再度200Kが見えてくるでしょう。

・7860エイベックス
 乖離幅が-130円と拡大しプラス5円での終了です。OSCは38%とダイバージェンスしております。USENの株売却の影響がなくなっていないので、このような変則的な動きとなっているのかも知れません。

ちょっと多めになってしまいました。この中から出来高の少ないものや、OSC値やRSIが高めに行ってしまっているものは、少々評価を下げての注目銘柄としたいと思います。

新興市場全体としては、5月末期頃の安値水準までは戻しているようです。これまでならそこから戻り売りに晒され、日経の下落にも足を引っ張られ、再度日経の後を追うように沈んでいく、といったパターンでしたので、明日は皆さん強気で始まった場合は、思い切った押し目まで待つのが良いかも知れません。逆に弱気で始まれば、それがやれやれ売りなのか、または日経の地合の影響を受けての下げなのかによって対応を変える予定です。前者であれば、ジリ下げの傾向を辿るかも知れませんので、下がったと言っても安易に買わない方針です。

やれやれ、何がどうなるかによって、いくつものパターンがあるようです。機関投資家などは朝の7時には会社に来て、このパターンでの戦略を練ってから相場に臨むようです。個人投資家といえども、そのような読みをしてから臨むべきかと思います。まだまだ、そうなると修行することが多くなりそうです。
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尽きない反省

2006-06-14 15:41:10 | 株に出会う
今日の失敗は、これだけ新興市場の株が持ち直すとは思わなかったことです。

東証1部が朝の下げからの反動上げを予測し、いくつか見ていたのですが、結局、先物そのものが後場開始時こそ上げたものの、その後引けにかけて失速。それに合わせて、上げ準備をしていた銘柄も値を元に戻しました。

そのため、前場の3回目のエントリーでの含み損を抱えた6988日東電工は、+2Kでの早売りとなり、4回目のエントリーの7330円の分は、先物に足を引っ張られて下落傾向が明白となったので-30円で撤退と、全く大きな収穫がないままでした。唯一、タイミングよく売れたのは6260アドテックエンジニアリングの+40円だけです。

一度、東証の株にかかわったら、途中からマザーズ指数など上げていても、あちこちと歩き回ることはなかなか出来ませんでした。

こういう日に大きく勝たねばなりませんが、それが何故出来なかったかということです。結局、まだまだ落ち目の日経にこだわりすぎたと言うこと。しかも、先物が戻してからの買いなので薄利が精一杯でした。どうせなら、昨日あれだけ歴史的にも強烈に下げた訳ですから、そこからの更なる寄り付きでの下げで買うべきでした。

今日の敗因はそうした大きな相場観の問題かなと思います。人間、どうしても目先の動きにこだわってしまいますので、下げていればもっと下がる(現にそういうことも度々です)、上がるときはこれからもっと上がると考えてしまいます。それもトレンドフォロー型の投資スタイルで悪くはないのですが、問題はベースのトレンドと目先のトレンドが同一になってしまえば、これは市場参加者と同じ心理状態となってしまいます。そうなるとゼロサムゲームの株式市場ではフィフティ・フィフティでの勝負がいいところです。

ではどうすればよいかですが、今日のケースで自分なりに考えたことは、ベーストレンドは順張りで、目先のトレンドは逆張りでいくことを何とか肌に焼き付ける以外になさそうです。今日のベーストレンドは、東証の回復(ゼロ以上で十分だったのでしょう)の確認です。そして、昨日までにいち早く回復軌道に乗せていた新興銘柄への、目先のトレンドとしては押し目での逆張りです。これが出来ておりませんでした。

いずれ、新興市場と東証市場が攻守交代する時期が来るでしょう。その時には、ベーストレンドを新興市場に持ってくるのは、ちょっと新興市場にとっては荷が重たいかも知れません。

まあ、こうしたことが尽きない反省なのですが、引け際にどうしても下落の理由が腑に落ちない6920レーザーテックを2770円で拾いました。これだけの新興市場の活況にもかかわらず、この株だけ置いてきぼりです。12月の2500円台までこの後あるかも知れません。そう思って、例えばソネットM3やDeNAの昨年末からの値動きを見てみると、12月段階の株価水準はこの間の下げで既に下回っているのですね。ところがレーザーテックはまだ上に位置しています。このあたりが影響しているとしか思えません。

明日の注目銘柄は、こうした反省を踏まえて(どうも株式市場という「教会建築の内部」にはいくら「懺悔台」があっても足りないようです。)、日経に特にこだわることなく夜までに検討したいと思います。

これから、トレーニング代わりのウォーキングに出かけてきます。車検で車がないのでいつもの公共施設のトレーニングルームには行けません。曇天でも仰いでリフレッシュです。
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やはり換金売りか?

2006-06-14 11:40:36 | 株に出会う
前場は、どう見ても売られすぎの1部の銘柄から、6988日東電工を3回トレード。2回目までで何とか+90円は抜けたのですが、前場終了にかけての強烈な下落モードからの反発局面を追いかけすぎて、7190円で3回目を買ってしまい、結局、この含み損で前場の勝ちはチャラです。

この日東電工は、外国人持ち株比率が53%と高く、6902デンソーの25%程と比べても倍以上です。

巷間言われているように、株のみならず商品でも損失回避のためにヘッジファンドなどが換金売りに追われている姿が、この日東電工の前場の動きに表れているようです。前場の7250円あたりからの大量の売り注文は、こうしたヘッジファンドの換金売りと思わせるほどの激流でした。この嵐の売りが前場終了まで続いたため、買い方はすっかり意気消沈です。

今日は金(ゴールド)が、何と143円も下がっております。もうすぐ2000円割れです。5月連休明けの高値からは約2割の下落です。何故金が売られるかですが、これは換金の容易性のためだそうです。筆者の愚妻も、昨日金のブレスレットなど約300グラムを換金したようです。筆者もそのおこぼれで16万円の臨時収入がありました。18金でしたが、2000円少々で買い取ってくれたようです。

この日東電工、何処まで下がるのか見通しが立ちませんが、1つのとっかかりは月足です。24月移動平均が6867円となっております。ここまで後213円です。これを割ると昨夏以降の上昇相場で仕込んだ外国人投資家も益出しができません。ここまでの下落は覚悟することとして、さて、今日仕込んだものはどうするかです。前場終了で、OSCが更に3%下落して29%、RSIは1%下落して13%です。底には違いありませんので、引けにかけて先物の動きと連動しながら、それでも上がらないようだと一旦処分となります。そして6800円割れまでもし行けば、そこで再度購入したいと思います。

このように日東電工の動きに気をとられておりましたので、前場は動きの少ない地味系の6260アドテックエンジニアリングを1540円で、3349コスモス薬品を2705円で、それぞれ購入しました。地味系らしく、世の中の喧噪をものともせず、ビクリとも動いておりません。動きが少ない株は、そういう意味では安心して放置できます。何やら、筆者の愚妻のような「悪妻」とは違って、刺激はない代わりに面白みもない、というのが地味系銘柄の特徴です。人生、どちらを選ぶかですが、筆者はやはり「刺激のある人生」を選びます。その意味で常々「愚妻」などと謙譲語で呼び捨てにはしておりますが、彼女、実に刺激のある人生を筆者に提供してくれている「良妻」なのですね。

今日は、金のブレスレットの換金で少々の小遣いをせしめたせいか、つい本音が出てしまいました。この16万円は早速、筆者の趣味のひとつであるクルマの、ドイツ製マフラー代に消えてなくなる運命となっております。
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