[ウフイツイ美術館]メデイチ家の至宝
この映画は世界遺産の街フイレンツエで
16世紀に栄華を極めたメデイチ家歴代の集めた収集品の中でも
最高傑作と言われる美術作品を3D映像で甦らせた、
ナビゲーター付の記録映画である。
もう一度ウフイツイ美術館の名画をやダビデに再会したい向きにはお奨めだ。
撮影された名画はテレビで幾度となく放映された、
馴染み深い名画ばかりであるが、
それだけにこれまでとは違う新しい映像美を掘り起こそうとの意図が感じられるし、
それは概ね成功していると思う。
特に、ミケランジェロのダビデ像の美しさは秀逸だ。
背後から高所から柔らかい光で肉体の線の美しさを際立たせる照明で
ダビデ像の新しい美をを引き出していると思う。
映像で撮影された名画はウフイツイ美術館所蔵の
ボッテチエリ、ダ・ビンチ、ミケランジェロとラフアエロだけである。
この数枚の名画とダビデ像だけを90分という長い時間をかけて見せる、
イタリア人のイタリア芸術に対する強い自信と誇りを感じた。
カトリーヌ・ドヌーブの[太陽のめざめ]
亡妻と初デートで観た映画が[シェルブールの雨傘]で
カトリーヌ・ドヌーブのレビュー作品だったが、
ミュージカルだったということ以外まるで記憶はない。
きっと初デートで有頂天になっていたのだろう。
その後はカトリーヌの魅力に惹かれて
彼女の映画はよく見たし内容も記憶しているつもり。
今回は[八人の女たち]以来である。
映画のあらすじは
親の愛を知らず非行を繰り返す少年と
少年を助けるために奮闘する大人たちを描いたドラマ、
カトリーヌは少年裁判所の判事という役どころである。
こうした勧善映画は概して善意に満ち溢れた単調な更正物語に陥り勝ちだが
そこはフランス映画。
少年のデリケートな感情の揺らぎに周囲は翻弄されながらもなお
更正を諦めない大人の忍耐がよく描かれた秀作だと思った。特
に台詞に無駄がなく的確な言い回しで理屈っぽさを抑制して
最後まで緊張感に満ちた映画だとおもった。
私のカトリーヌは御年72才の筈であるが肌は若々しくて弛みも染みも
なし。変わらぬ気品と魅惑的な眼差しは健在だった。
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