他人の中に羨ましいものを時々見つける。
私の羨ましいはざっと次のようなもので、
私には頑張っても手に手に入れることが出来ないものばかりである。
羨ましいから敢えて「彼奴」と呼んでやろう。
◇直ぐに眠れる彼奴
彼は何処でも眠る。移動中に静かになったと思えばもう寝てる。
飛行機で機内食を食べ終わると直ぐに爆睡するのに、
目を覚ますと欠伸をしながら 「よく寝むれなんだと」いう彼奴、思わず首を絞めてやりたいね
◇酒の飲める彼奴
酔っぱらって昨日の事は覚えていないとか、駅のベンチで過ごせるなんて、
下古で年中素面の私達には羨ましい限り。
一度でいいから酔っぱらって道端に寝そべって蛮声を張り上げて歌いたかった。
朝から普段の無口が上機嫌だったら、きっとその晩いいことがあるに違いない。
酒は飲む前から人を酔わせる、
どんなに「汁粉」を飲んでも酒の力には敵わないのである。
◇女にもてる彼奴
座っているだけで女性の方からいつも声の掛かる羨ましい奴がいる。
女性は威勢のいい方を無視して高倉健の方に声をかける。
こんな時、もてない男は惨め、聞こえないのかと手を上げ、声で存在を主張するなかれ
勘のいい女性は男達が店に入った時から値踏みを済ませているよ。
女性は一体何処を見ていい男を見分けているのだろう。
◇寒くない奴
私は寒がり(若い時は人並みだったが)で、
例えばテレビで氷の浮かぶ水中で泳ぐ人を見るだけで身震いするくち、
だから冬は専ら脱衣場の暖かい銭湯に行く。
冬でも半袖でも平気、夏布団一枚でいいよという人が私は羨ましい。
暑がりと寒がり、それはどこから来るのだろう。
人には各々個性があり、それが他人の目には時として羨ましいと写るのだろう。
私にも人が羨む何かが備わっているだろうか。
本日も平穏なり
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