万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

猟期終了

2010-02-05 | 狩猟
 根室地方の猟期は1月で終了しました。羅臼町、斜里町の一部では2月14日まで開いてるところがあります。北海道の他のほとんどの地域では3月いっぱいシカ猟に限って解禁されています。冬本番になってシカは生きていくのが精一杯で肉質はどんどん落ちていくようです。

 雪のない地方の方にとって積雪期の狩猟に関して不安(スキーができないとか)があるかもしれません。
 
 暖冬のここ何年もだいたい12月下旬くらいまではつぼ足で十分です。笹薮は貫けてしまいスキーも役立ちません。雪が融けてビチョビチョになるのでカッパは必要です。

 1月にもなると雪が落ち着きスキーが使用できます。スキーは長靴でも履けて裏面にシール(アザラシの毛皮)の着いたものが重宝します。アザラシの毛は一方向に寝て付いてるので前には進むが後ろには滑らない。長靴だとスキーを脱いで川を渡るとき便利です。



 これはイタヤの単板スキーに裏にはシールが釘打ちされている年代ものです。

ビンディングは皮締め具と呼ばれる踵が自由に上がるものが使われる。



 学生の頃、お世話になったが、使ってるうちに皮が擦り切れよく切れる。そのため予備はつねに持ち歩くが応急的に針金で皮同士をつないで使ったものです。今は皮とゴムをはさんだものでできていてかなり丈夫になった。山岳部のO.Bで今でも頑なにこのビンディングを使っている知人もいるくらいです。

 このスタイルで滑走するとかなり難しい。自衛隊では今も白いスキーにこのビンディングを付け、革靴で雪中行動する。よくゲレンデで訓練してるのを見かけるが指導教官レベルになると華麗にパラレルターン、ウェーデルンをこなしている。スキーの上に乗るという基本が出来ているんですね!ふにゃふにゃの長靴だと本当にバランスをとるのが大変です。

 私の場合は一般のゲレンデスキーにこの皮締め具を付けている。シールは登山用の取り外し自由な化繊製のものだ。



 札幌の秀岳荘には、ハンター、林業、電力会社(送電線の関係)等向けに「ゾンメルスキー」の名前でオリジナル商品を売ってます。もちろん上の取り付けシールも秀岳荘製。

 歩くスキーでも雪が硬ければ十分使用できる。スキーにどうしても自信がない方はスノーシューでも十分です。最近のスノーシューは種類も多く、ずいぶん軽量化されているみたいです。

 来期は積雪期の猟に是非挑戦してみてください!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久です。 (香子)
2010-02-06 13:25:22
「イタヤの単板スキー」かっこよい~。
スキーには全然自信がありませんが、スノーシューより「ゾンメルスキー」が欲しいかも~と思っちゃいました。
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Unknown (ガッシュ)
2010-02-06 17:13:36
 秀岳荘のミニスキーもそれなりに面白そうですが、高いですよね!他社のミニスキーをつけた人と春山に行ったことがあるけど悲惨な目にあいました。(めちゃセンスのないせいもあったけど)

 なんも、いろいろ寄せ集めで作れば十分ですよ。協力するよ!
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