久しぶりに硫黄山登山道が使えるようになったので行ってみた。
こちらは霧雨が降っていたが、向こう側の天気を期待した。斜里側は雨降りではなかったが、ガスがかかり曇っていた。
道道の許可申請はあらかじめファックスで送ってあったが、現地の監視所にも申請書があった。朝は無人であった。
張り紙には「登山者用の駐車スペースは、手前の2台分。すでに二台止まっている場合は800メーター戻ったところにあるスペースを利用してください。」と、とんでもない事が書いてあった。
しばらく歩き登山口辺りを見ても入林届けを書くようなところは無かった。
この夏道を歩くのは実に25年ぶりであった。
もう5.6年使われていなかったのもあってか?噴火口辺りの岩石帯は視界のない時は迷いそうな場所だ。
ハイ松帯に入ると湿度が高いので汗が噴き出してきた。お客さんが頭に巻いたタオルを絞ると汗が流れた。硫黄川に出てほどなく雪渓が出てきてホット一息、思ったより上部まで繋がっていて助かった。雪渓上にはクマの糞が転がっていた。雲海の上に出たのか青空が見え出した。雪渓も消え火山礫を支稜線まで上がると
知床岳頂上、国後島の高山が見えた。
楽しみにしていたシレトコスミレはすでに花の時期を終えたみたいだ。
歩き始めて4時間くらいで頂上に着いた。
頂上ドームも道ははっきりしなかった。
頂上から羅臼岳方向はガスが切れることなく姿が見えなかった。
頂上付近はいろんな大小の虫が無数飛び回っていた。短い高山植物の受粉に忙しいようだ!人に悪さをするような虫がいないのが幸いだ。
下山し、監視所の人と話をすると雪渓上でクマに出会うケースが多いそうだ。