万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

晩秋の山奥

2010-10-21 | Weblog
 山は葉っぱが落ち、下草も倒れて見通しが良くなって来ました。そんな晩秋の山奥を連日歩いてます。

 まるでダーツで選んだんじゃないか?と思うような場所を目指して林道から沢の入り、最後は急斜面を猛烈な藪漕ぎして登りつめると言う「忍耐」「体力」のみが必要とされる!

 

 天然の給水所に出会ったり(鉄分が多いのか美味い水ではないようです)、

 

 遠音別岳が三角に尖った山に見える場所に行ったり、

 

 遠くに我家が見える稜線まで上がったり。



 羅臼町にある川に行った時には・・・クマとニアミスしてしまいました。

 クマが滝壺に顔だけ出して浸かっていたので同行者が全く気づかず、10メーターくらいの距離でした。私はすぐに気づき大声を上げたのですが、同行者は私の声に驚くばかりでしばし理解できない様子でした。

 この場所は大きい滝の上部でサケ、マスは上がれないのでどうしてクマが冷たい滝壺に浸かっていたのか?判りません。大声を出されて沐浴を邪魔されたクマは慌てて逃げて行きました。オスの成獣のようでした。


 

 薫別川の上流はきれいな川でしたが、滝や函を巻いたりして現場まで4時間近く掛かりました。巻き道はクマがつけたもので軟な人間には厳しいものです。

 

 現場で2時間くらい仕事して空を見上げるともう太陽が西に傾き始め帰りの道中が不安になります。暗くなっては大変と帰りは走っているみたいなもんです。・・・お疲れ!