万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

2008-07-30 | Weblog
 今年からうちに隣接する町営牧場の週2日くらい臨時牧夫を頼まれた。牧夫の仕事は施設と牛の管理で牛の方は健康面と繁殖管理である。

 多くの人は牛の繁殖に関して知らないと思うので、説明します。
牛は3週間に1回発情が来てこのとき以外は種付けできません。種付けは本交と人工があり前者は♂牛と一緒にして自然交配、後者は人間の手で受精させる。最近は受精卵移植も一般的ですが。

 これでとまらないと又3週間後に発情が来る。季節は関係ない。妊娠期間は約285日。当然だが子供を産んで初めて乳が出る。これは牛の種類で違いはない。

 発情している牛を見つけ(省略するが特有な外部兆候がある。)人工授精師を呼び種付け。写真はその様子。肛門から手を入れ腸越しに子宮を触り正常な卵があれば冷凍された精子を特殊な器具を使い注入する。その間片手は常に直腸越しに子宮を触っている。