こころみ学園＆ココファーム・ワイナリー～栃木県足利市

音楽と人の心つなぐピアニスト・まっみです

先日、
「ハンディキャップのある子育てママのための座談会」で
ピアノと歌の演奏をさせていただいた
ＮＰＯ法人うりんこくらぶさんが、
毎年行っている　大人の遠足。

今年、はじめてタイミングが合ったので、
行ってきました



栃木県足利市にある
こころみ学園とココファーム・ワイナリーの見学です。


こころみ学園は、
知的障害のある方たちが、
仕事をしながら生活をしているところ。


学校の先生が、
クラスにいた知的障害の子どもたちのために、
急斜面の山を買ったところから始まったのだそう。



この斜面でぶどうを育てて、
ワインやぶどうジュースを作って、
ココファーム・ワイナリーで販売しています。

（絞ったぶどうのカスの山）

案内をしてくださった方が、
こころみ学園の設立や現在の園生の様子など、
たくさんお話してくださったのですが、

そのどれもが、

ひとりひとりを大切にしていて、
お互いに協力し合って生きていける社会を作っていました


それぞれの得意なことを仕事としていて、

文字が読めなくても、
洗濯のプロ、
（１３０人分の毎日洗って、干して、畳んで。
　洋服に名書いてある名前は読めないけど、汚れ具合で誰のかが分かるそうで、
　各自の部屋に収めることができるのだそう）

しいたけの原木運びのプロ、
（原木を持たせてもらったのですが、
　私は持ち上がりませんでした
　それを何往復もするらしく、一日４万歩あるくのだそう）

シャンパンのビンを決まった角度で回すプロ、
（おいしいシャンパンを作るために、斜めに刺さったビンを回すのだそう）

わんちゃんのお散歩のプロとして、

（ヤギさんもいました！）

毎日仕事があって、
誰かの役に立っていて、

機械を使うのではなく、
人が動くことですべて手作りのワインを
喜んで買ってくれる人がたくさんいる。

ステキなショップとカフェ。




ワインとぶどうジュースの試飲もできました。



自閉症で、山のブドウ畑の中で、
立っていることしかできない方のお話もありました。

あるとき、イノシシに山を荒らされてしまったそうなのですが、
その方がいつも立っていた周辺だけは荒らされなかったと。

ずっとそこに立っていた人間の気配は、
夜になっても存在感があって、
イノシシも近づけなかったのだろうと。


傍から見たら、ただそこにいるだけに見えるけど、
イノシシからぶどうを守ったという
素晴らしい仕事をしていたと。


でも、私たちが暮らす社会では、
そこに気づくまでの余裕がない。

私もせっかちなので、
効率命、段取り命なところがあって

無駄なく的確に目的に辿りつけることを
良しとしてしまうのだけど、

そうやってそぎ落としてしまった中に、
もっと大切なものがあるんだよね。


ここが特別な感じがしてしまうけど、

私自身も含め、
生き急ぐような社会じゃなく、
これが当たり前の光景になったらいいなぁ


私が描いている夢の一つで、

ハンディキャップのある子どもたち、
お母さんたち、
児童養護施設で暮らす子どもたちを
招待するコンサートがあります

それは簡単なことじゃないのだけど、

温かみのある場所で、
みんなで音楽のシャワーを浴びて、
＋αのおまけの楽しみもできて・・・

心と体が、ほっこり温まって、
人生を生きていく楽しみや希望を
一緒に作って行けたらいいなぁと思っています

うりんこくらぶさんの活動は、
憧れなのです。


ご一緒したみなさんが
やさしくて、あたたかくて、
幸せな一日でした





Piaceri in Prunus
２０１７年１０月１７日（火）埼玉県東松山「プラナス」
ベリーダンスのライラさんとのコラボショーを行います

　　　　　　　　　　　　　　　　

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