埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

純粋な気持ちで正々堂々と♪

2011年11月23日 | レッスンの出来事
先日、生徒のコンクールを見に行ってきました。

そこでいろんなことを思いました。


いい演奏をする子は、一音めから「わ!」って思う。

「わ!」って思うのと、そうでないのは何が違うんだろう…ってずっと聞いていて、
私が感じたのは、

 頭から発光しているか、お尻から発光しているか。


この前ホームページに書いた「お尻から光を放て!」もご覧ください。


私が「わ!」って思うのは、お尻から発光している演奏。

肩や頭で弾いているんじゃなくて、
もうお尻がうずうず&ワクワクしているんです

きっと、この子の体中に音楽が充満しているんだろうなぁと思いました。

そう感じた子が、その部の最優秀の賞でした


私の生徒は、発表会とは違うシ~ンとした雰囲気に緊張気味でしたが、
とってもきれいな音で弾いていました。

あの緊張感の中、“自分の音楽”をよく聞いて弾けたことはすばらしい

お尻うずうずまではいっていませんでしたが、
頭ではなく心で感じている演奏で、
ちょっとドキドキしながら聞いていたのですが、なんだか癒される感じでした


私自身もお尻うずうずの演奏ができるように、
そして生徒たちからも引き出していけるようになりたいと思いました



それから、ひと言もの申したくなってしまったことがあって…
別日の様子も見に行きました。



このコンクールは、課題曲1曲、自由曲1曲を演奏します。
その合計演奏時間が決められています。

規定には、
「時間を超えた場合は途中で打ち切りますが、
 規定時間内に収まるよう十分注意すること」とあります。

別日は小学3~4年生で、
規定時間の枠もちょうどよいのか、
ほとんどの子たちが時間内で演奏している様子でした。

以前、生徒が参加したときと同じ印象。


今回、私の生徒が参加したのは小学5~6年生の部。
この年齢の子がコンクールに参加する曲となると、
規定の時間が短すぎて選曲にかなり悩みました。

生徒本人に確認すると「途中で切られたくない」とのこと。
それはそうだよね

曲のレベルは落ちるけど、規定時間に収まる曲を選びました。

それが、このコンクールが求めているものだと思ったから。


でも、当日のプログラムを見たら、
時間内で収まるとは思えない曲目がズラリ!

そして、規定時間をオーバーしてしても、なかなか途中では切らないよう。
明らかに終わらない曲は打ち切られていましたが、
そうでもない曲は最後まで演奏していました。

そして、明らかに時間オーバーな子たちが賞をとる。


なんだかフェアじゃない気がしました。

長く続いているコンクールなので、これが慣例なのかもしれない。
もうちょっとで終わるなら弾かせてやろうというのが親心なのかもしれない。

でも、賞をとる子たちは、
きっと時間内に収まる曲でもすばらしい演奏をするでしょう。

途中で切られた子の中で、もっと聞きたかった!と思う子もいました。


その中で、
私の生徒が、純粋な気持ちで「最後まで弾きたい」と言ったこと。
時間オーバーもせず、途中で切られることもなく、
コンクールの決まりに乗って、正々堂々と演奏をしたことを誇りに思います


生徒が「最後まで弾きたい」と言わなければ、
時間オーバーの曲で申し込み、ウッシッシと思っていたかもしれない。

大切なことを教えてもらいました。
ありがとう

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