豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

虎に翼(その5)ーー名古屋控訴院庁舎

2024年04月25日 | テレビ&ポップス
 
 東京新聞2024年4月18日夕刊一面トップに上の写真のような記事が載っていた。
 名古屋控訴院の建物が現在も保存されていて、NHK朝の連ドラ「虎に翼」の中で、東京地裁の正面階段の場面のロケに使われているという。
 昨年このコラムにシリーズで書いた「建築でたどる日本近代法史」に加えたい建築物である。

 ぼくは「虎に翼」の撮影は明治村かCGの合成でやっていると思っていたが、このような建物が保存されていて、ロケに使われていたとは知らなかった。
 赤レンガの控訴院で思い出すのは、昭和30年代ぼくが子どもの頃に毎年夏休みを過ごした仙台の市電通りに面した旧仙台控訴院(当時は仙台高等裁判所)の建物である。戦後になっても、仙台の人々が「控訴院」と呼んでいた、あの赤レンガの建物はその後取り壊されてしまったのではないか。1985年に祖父の法事で仙台を訪れ、あの通りを東急ホテル前から大橋まで歩いたが、赤煉瓦の建物を見た記憶はない。
 戦前の仙台控訴院判決で何か有名な事件があったかは思い浮かばないが、戦後では、松川事件で被告人を全員無罪とした仙台高裁の門田(もんでん)判決が有名である。松川判決のころの仙台高裁は、まだ戦前の控訴院の建物だったように思うが、趣きのある歴史的建築物だったのに残念である。
 川前丁にあった東北大学法文学部の2階建て(3階建てか?)の建物なども今はないのだろう。

 その後、「虎に翼」はあまり熱心には見ていないが、きょう(4月25日)の放送では、明律大学の男子学生が帝大生にコンプレックスを持っていることが話題になっていた。
 実は、昭和19年に日本女子大(学校)を卒業した亡母が、(当時の)明大生はガラが悪く、帝大生にコンプレックスを持っていて、帽章の「明」と「治」の部分を(学帽の縁の)黒いリボンで隠していた(ここを隠すと帝大の帽章と同じに見えたらしい)と話していたことを思い出した。
 これまでの放送でも、明律大学の男子学生のガラの悪さは何度も登場したが、帝大コンプレックスの話題は今朝が初登場ではないか。誰もが明治大学と思って見ているだろうが、脚本で明治大学と明示しているわけではないから、これでいいのかもしれない。

 2024年4月25日 記

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