豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

卒業式――千鳥ヶ淵の桜(2021年3月22日)

2021年03月22日 | 東京を歩く
 卒業式。
 去年の3月まで1年間だけ、ぼくのゼミに在籍していた最後のゼミ生4名が巣立っていくので、お別れに行ってきた。例年は退職教員も招待されるのだが、今年は招待されなかった。しかし、断固、「招かれざる客」として押しかけた。

            

 会場の武道館は改装されて、屋根や屋根の上の玉ねぎ(!)や外壁がきれいになっていた。去年は改修工事とコロナ禍のため卒業式は中止になってしまったが、今年は緊急事態宣言も解除され、無事執り行うことができた。
 日は射したり曇ったりで、日が陰ると風がやや冷たかったが、昨日の雨風を思えば、一日違いで幸運だった。

            

 千鳥ヶ淵の桜は八分咲きの印象だったが、夜のニュースでは、気象庁が東京の桜満開宣言をしたと言っていた。東京の桜の標本木は靖国神社の桜だから、千鳥ヶ淵もあれで満開なのかもしれない。
 さすがに花見客はまばらだった。テレビのニュースによれば、目黒川は花見客でとんでもないことになっていたようだが、千鳥ヶ淵は自制されていた。

            

 正午前に式が終わり、ゼミ生たちが出てくる。全員で集合写真を撮ってから、九段下に降りて、現役時代に行きつけだった中華料理屋で昼食を一緒にする。最後のランチだろう。この店では、卒業式の日に卒業生を連れて行くと、デザートの杏仁豆腐を「祝」「卒」「業」の文字で飾ってくれる。これも今年で見納めになる。

            

 21年前にこの大学に異動した際に、新入教員の歓迎会を開いてもらったのもこの店だったし、定年退職を控えた去年の3月のぼくの誕生日に、研究室の片づけを手伝いに来てくれた息子たちとささやかな誕生祝いをかねて、食事をしたのもこの店だった。

            

 最後の写真は、九段坂上の燈台と大村益次郎像(?)。
 前にも書いたが、西山松之助さんの『江戸文化誌』によれば、かつてはこの近くまでが江戸湾で、航行する船のためにこの地に燈台が建てられたという。そして幕末の上野戦争の際には、ここ九段の砲台から大村の指揮のもと上野の彰義隊に向けて砲撃が行われたという。

            

 おまけに、いつだったかのテレビに映っていた武道館の写真も。外壁や屋根や玉ねぎが綺麗になっていることは確認できないけれど・・・。

 2021年3月22日 記

 追記(3月28日) 大村益次郎像というのは間違いで、品川弥二郎像だった。奥の馬に乗った人物は大山巌だそうだ。


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