またまた、ついでに(何も書くことがないので)DVD版“メグレ警視 運河の秘密”の原作を探した際に出てきた邦訳、ジョルジュ・シムノン/宗左近訳『オランダの犯罪』(創元推理文庫、1960年)の表紙。
オランダの運河が登場する(はずである)。メグレものの中で、ぼくは好きなほうの作品である。
古本屋で見つけたため、カバーがない。印象的なことに、奥付に訳者の《宗》という朱肉の検印が押されている。
1960年頃は、まだ検印などが押された本もあったのだ。それも、文庫本で。今時の本には「検印省略」とさえ印刷されていない。それだけ出版社の信用が高まったということなのだろうか。
この本の解説の中に、ジョルジュ・シムノンは、1950年現在、身長1m74cm、体重74kgと書いてあった。ぼくも身長は1m74cmだから、ぼくとシムノンには共通点が少なくとも1つあることになる。
どうでもいいことだけど・・・。
* 写真は、ジョルジュ・シムノン/宗左近訳『オランダの犯罪』(創元推理文庫、1960年)の表紙。