年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

佐々木×キョン中学生時代。

2007-05-13 00:24:17 | 涼宮ハルヒ
以前描いた中学生デートネタ続き。
ハルヒと下校して、自分がいかに取るに足りないか云々聞かされるエピソードへの返答です。
ハルヒが大衆への個の埋没への嫌悪から、超個人主義を貫徹しようとしたのに対し、「自己顕示欲の強い人は嫌い」な佐々木の「エリートの自己否定」としての平等志向。大衆を救おうと言うメサイヤシンドローム。
だから佐々木さんには学生運動華やかなりし頃のプロテストソングが似合ったりします。
ハルヒは、社会が強固であるという前提で、自分勝手します。甘えですね。
自分脳内設定の佐々木さんは、人間が努力しなければ、社会はすぐに崩壊してしまうという前提で、因習は崩壊に任せ、本能を枷から解放すればよいとする一方で、本能の適正な活動の為に、暴走に備えねばならないと考えています。
谷川さんはもっと本能万能の人に描くのかもしれませんが、私は、ハンナアレントやカールポッパーの生物学還元主義批判に触れたので、佐々木さんには本能の力を自覚しつつ、上手く乗りこなそうとする人であって欲しいですね。
共和主義なんですね。権力のコントロールは、権力をいくつかに分けて、各々が自己の最大化を目指して相互に抑制しあうことで適正に達成されると言う、アメリカの創設者たちの中でも、フェデラリスト達の発想でしょうか。
私が大学時代のアメリカ研究では流行ってました。共和主義。ネオコンの源泉の一つじゃないですかね。
だから佐々木団とSOS団は滅ぼしあわずに、抑制均衡ですよ。そういう制度の創設者になる光栄に浴する世代はあまり多くありません。そのときを逃したら次はいつになるか。