年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

2月7日サンクリ46新刊表紙

2010-01-21 15:45:34 | 涼宮ハルヒ
#22、ハルヒ同人総集編2冊目。『狼なんか怖くない』『病床パブリック』『神様のパズル』『僕たちの終末』『TheHaruhiCode』の再録。謎解き編前編、という感じ。
2007年4月の『涼宮ハルヒの分裂』発売から、2009年総集編1冊目#21『神様の暇潰し』入稿までの間に、サブプライムショックが起こって、政権交代が起こっていた訳で、世間ではある種の転換期だった訳ですが、ハルヒの謎解きに没頭していたので、スルーしちゃってました。
新聞等によると、2003年~2007年は好景気だったそうで、私がハルヒに熱中していた2007年~2009年は、サブプライムショックで、03~07年の成長分の富が吹っ飛び、2002年以前の水準になってしまったという『転落期』だったようです。
私が上京した1997年はアジア通貨危機の頃でしたから、1997年と2007年の間の成長期が吹き飛んだ事で、1997年頃に戻った気分です。10歳若返った気分。
好景気と不景気は循環するものだと思うので、また好景気にはなると思いますから、安心しております。
今が02年以前レベルだとして、03年~07年と同じだけかかるとすれば5年後の2014年、1990年レベルなら20年かかりますから、2030年には2007年レベルの好景気を謳歌できるはずです。そのとき私は60才近いですが。
1997年~2007年の成長が円安による輸出増大によるものなら、また1ドル130円くらいになれば好景気になるのではないでしょうか。
私が子供のときに、大人たちは『将来のことを考えろ』と説教しましたが、その大人たちが予想した『将来』に合わせて設計したシステムが、どれ程のものか、『大人の実力テスト』の成果を見ることになりそうです。今や大人になった私は赤点取る自信があります。
私は数学が10点台でも別に健康に被害は無かったので、別に赤点でも良いと思ってます。
偶然にも、サブプライムショック前(2007年4月)に『株やるよりコツコツ働いたほうが良いかも?』というニュアンスのコメント書いていただけで満足です。
面白いハルヒ同人紹介
カオティック乙女工房『涼宮ハルヒの恐竜vol.4』:完結編。「消失」のキョンは、結果として不本意ながら死にかけるだけですが、ここではSOS団を信じて進んで死に接近します。きちんと大団円しているから良いですが、読むのにエネルギーの要るシリーズでした。
原作でもこういう「死の恐怖を乗り越えさせてくれる存在」に触れる展開は有るかもしれませんが、イトウヂンさんが思考実験としては先んじましたね。同人侮りがたし。
「信頼・絆・友情」がイトウさんのテーマだったそうですが、既に指摘したキョンの「捨身」だけでなく、みくるや古泉の行動やラスト直前の長門の「提案」に到まで、イトウさんの仕込んだ3つの価値がキャラ達の心に湧き上がらせる「勇気」が4つ目のテーマだろうと思います。
「シリアス」を「悲劇」と混同する傾向が最近の若い作家さんにはある、と角川の編集さんが指摘していた記憶がありますが、確かに、この作品のような「少年少女」が「価値」に触れる瞬間をきちんと描くというのも立派に「シリアス」ですね。
作画担当のT彦さんは、描かねばならないモノが多くて大変だったそうですが、普通、パロが楽なのは、「世界を借用できるから自分で設定しなければならないモノが少なくて済むから」だと言われていることを考えると、この作品がいかに「オリジナル」の面を厚く持っていたかが分かります。
どのジャンルに移られても、新作が楽しみなサークルであると言う評価は不変です。
tp!『きょうもハレ晴レ!EXvol.3』:前半「けいおん!」ネタ。後書きで広瀬さんが「けいおんなんかは2期やらないかなーとか思ってる」と書いておられましたが、本当に2期製作決定が発表されたので、良かったですね。
「大正野球娘」もそうですが、「女の子が同じ目標のために集まって活動する」というのは見ていて面白いものです。同じ事を男がやるより面白く感じますね。
実は、tpさんの「EXvol.3」「vol.4」はそういう「心を一つに」構造の話なので、楽しく読めました。
「けいおん!」公式ムックを信じるなら、けいおん声優メンバーは事実上の合宿状態でキャラとシンクロ出来たそうですし、大本営発表としても、記事を読んでるだけで楽しそうなんですね。
対照的に、ハルヒ2期EDは声優毎に別録りだったそうで、皆の心がバラバラなのだなあ、という印象を強くしてしまいました。同人の思考実験の方が楽しい。
tpさんの「あずにゃん」「の上の人」「お疲れ!」ネタが爆笑。ここの古泉は可愛そうですが笑えます。
ここの猫長門は可愛らしいですね。「舌ギター」、いいですね。
後半「エンドレスエイト」ネタ。まあ、ここの古泉はこうなるよなあ、とループネタで笑いました。「甚平」が妙にツボに入りました。
プールでサービス長門もグッド!
広瀬さんもエンドレスには困った様子ですが、谷川さんとしては、「もう楽しみにするのもやめてくれ」とアピールしてるのかもしれません。だとすると、あまり面白い作品だと言うのも谷川さんには苦痛なのかもしれませんね。
いじめが目的でジャンル選択してる訳ではないので、作者が好きでやってる作品でないとやりにくいですね。
「病気長門で引き」は、良いパロだと思いました。
末尾の「五才児えみり」、「パパ」、可愛らしすぎ。会長も良い味。
tp!『今日もハレ晴レ!EXvol.4』:長門治療薬探求編。みくるの改変が爆笑。みくるには申し訳ないのですが、「メロンパン入れ」がシュールで笑いました。「明和電気」みたい。
そんなのは序の口で、「ところてん」「カレー」が爆笑。ハルヒの号令で「ジャキン」となっちゃうのも笑える。こういう反復は大事です。
笑えるだけでなく、ちびみくるが「ヤメテ」としがみつくところや、体内物質を食べられるのが嫌、と照れるのが可愛らしい。
留守番のTFEI3人娘も可愛らしい。朝倉さんがちょっと酷い扱いでも許せてしまいます。キャラ造形は雰囲気をコントロールする近道。
「乳脂肪」がナイス語感だと思います。
朝倉さんが喜緑さんと会長の入浴について妄想するのもグッド。「少女の妄想」はそれ自体が価値がありますから。このネタを思いついた時点で勝ち。
ベースに皆が長門のために一生懸命になるという骨太の前提があるので、笑いに終わらない読後感の良さが有りますね。
vol.5で広瀬さんはハルヒ卒業らしいですが、この技なら、どのジャンルに行っても大丈夫だろうと思います。
ハルヒは高校生ですから、谷川さんがアニメ2期の「エンドレス」の様に、現実とシンクロさせようというのなら、3年で卒業すべきジャンルと言うことになります。2007年4月「分裂」発売から2010年4月で3年なので、谷川さんがハルヒファンに「ハルヒ卒業」してもらいたいなら、今年が一区切りかもしれませんね。