年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

『涼宮ハルヒの驚愕』展開予想妄想…『傀儡師達の消失』が『涼宮ハルヒの消失』の元ネタ!?

2009-05-25 00:39:08 | 涼宮ハルヒ
聖地巡礼の折に『西宮の戎』に立ち寄った時、神社の東側の『えべっさん筋』を北上した所にある『NTT西宮局』の前に、
『傀儡師故跡』の立て札と、『傀儡師発祥の地』の銘のある『傀儡師胸像』がありました。1コマ目に描いたような像です。
『傀儡師が木人を操る』という構図は、
『統合思念体がヒューマノイドインターフェイスを従える』という図式と重なるなあ、と思いました。
『西宮が傀儡師発祥の地』というのが単なる地元の思い込みで真実でなかったにせよ、谷川さんが『ヒューマノイドインターフェイス』を設定するに当たって、
『北高』や『喫茶店』のように『ご当地ネタ』を仕込んだ可能性は高いと勝手に思っております。
2006年の聖地巡礼で思いついて以来、いつかネタにしたかったのですが、
今回、『百太夫』に『道祖神=猿田彦=ガネーシャ』からコジツケ連鎖することで『西宮の傀儡師』ネタに連鎖してこれたので、ここでようやくネタにします。
気になったのは、『黒船来航以降に居なくなった』ということです。
時代の変化で伝統芸が受けなくなった、と解釈する人もいるそうですが、
私は、ここでネタにしたように、『黒船ショック』で既成秩序への服従が疑問視された結果、傀儡師達は、別の人生の可能性を求めて去っていったのだと思いました。『涼宮ハルヒの消失』以降、谷川さんが『長門が自由を求める』展開に物語を展開させるとしたら、この『傀儡師達の消失』が元ネタになったのではないか?とコジツケることにしました。
もっとも、本当に『独立』を求めて暗躍してる『黒幕』は別に居て、長門はそれに巻き込まれた、『キョンへの恋心』を利用された、という思い込みが私にはあります。
このネタで『喜緑さん』を登場させたのは、彼女が『黒幕』に近い位置に居るのではないか?という思い込みがあるからです。
『ZOZ団』登場の原因、『ミステリックサイン』で初登場ですし。
ここで引用した『古泉が軍師役』になってる『童話』を朝比奈さんが書く原因になった、
『涼宮ハルヒの憤慨』所収・『編集長☆一直線』での生徒会長との対決の話でも喜緑さんは何やら意味深な登場でした。
『涼宮ハルヒの分裂』で『佐々木団』とキョンが喫茶店で対面した時にも登場してましたし。アヤシイ。
『涼宮ハルヒの暴走』所収・『雪山症候群』での長門のうわ言『よん』も、
『原子番号4:ベリリウム→エメラルドの成分→喜緑江美里(エミリ)はエメラルドをもじっている?→喜緑さんが黒幕?』
『ベリリウム→セーラームーンの中ボス「クインベリル」の語源→喜緑さんがクインベリル?』
というコジツケ連鎖に繋がって、喜緑さんが暗躍してそうな気配がでっち上げられそうです。
『SOS団』と『佐々木団』の闘争を起こして、その影で『統合思念体』から独立する気かもしれない、などと妄想しております。
『甲山神呪寺』や『鷲林寺』が信長に焼かれた原因になったのが『荒木村重の謀反』だった、という話は、聖地巡礼の折に、寺の立て札で知ってはいたのですが、
青木さんから『荒木村重は本能寺の変の後「道薫」と名乗ったが、「道薫」は「傀儡」のことだ。最初は「道糞」と名乗ったが秀吉が改めて「道薫」と名乗らせたという説も有る。』と教わり、
山下忠男『町名の話』9pに『百太夫(道薫)』とあったので、今回のネタに活用できました。
荒木村重の謀反で、黒田官兵衛は荒木村重に監禁された上、信長には謀反を疑われて大変だったのですが、
朝比奈さんの童話で『軍師役』は『古泉』。彼は『雪山症候群』で、『一回だけ「機関」を裏切る』、と明言してますからヤバイですね。
未来人が書いた童話ですから、禁則事項をかいくぐって、未来の事件が暗示されてるのではないか?と『憤慨』読んだ時から思っています。
『甲山神呪寺』がどうしたとか、『信長』がどうだとか、『百太夫』がなんだとか、『出雲風土記』がかんだとか、脱線してるようでいて、結論が先に有りきだと、どうにかコジツケられるものですね。
面白いハルヒ同人紹介
お空のフシギ『空騒ぎの後は』:ええ、私のケアレスミスで本来一体で紹介すべき2冊を別々に紹介することになりました。
「だから空即是色」が8月、これが12月の本です。前回のバグ長門本の種明かし編(?)というか「相補」編(?)
絶対、2冊まとめて読むべき作品。絶対、まとめて読んだら面白い。ただ、まとめたら分厚くなってしまいますし、こういう形でしか発表できないですかね。
「空即是色」で舞台となる世界と事件の顛末を描いておいたので、「空騒ぎ」では事件の謎解き編と感情の流れに比重を置いて展開してます。
そのせいか、「空騒ぎ」の方が楽しく読める気がします。
謎解きとして、「コンピ研から長門が影響される」という構図は、好きですね。原作でもこういう展開になって欲しいのですが。
折角、コンピ研の「TheDayofSagittarius3」が長門に大ウケだったのに、ゲーム版で「あれは神人が支援した」みたいな話が出てきて、原作に無関係の平行宇宙だとしても「所詮人間の作ったゲームはダメだ」というゲーム製作者の自己否定が骨格なので困惑しましたね。
びーさん、かなり遊んでいて、キョンのピンチにみくるの「きっと痛いのは最初だけですよ」の繰り返しギャグは爆笑。後藤邑子Voが聴こえました。
サービスの女王ハルヒも良い感じです。
少女の感情の起伏、特に恋心はそれだけで事件ですし、恋敵との鞘当は人生の一大事だと思います。
しかも友情との板挟み。「空騒ぎ」が面白い理由は明白。「なんだかやっと友達になれた気がする」、ホッとしますね。
びーさんは自分の作品が詰まらないようですが、少女の心理の動きを思考実験の上で展開するというびーさんの意図が上手く作品化出来てると思います。
「空即是色」の「ハルヒの内面の長門」は、思考実験が過ぎというか、設定が独自過ぎて、心理的抵抗を感じたのですが、
「空騒ぎ」では「ハルヒのイメージ」がハルヒの意見を語っているので違和感無く意見の対立や和解を読めました。感動しやすかったです。
思考、心理を擬人化して物語化するという技法は、キョンの夢の中の中学時代佐々木さんとキョンの会話で「分裂」~「驚愕」の展開予想したり、「憂鬱」~「分裂」を引っくり返したりしてる私も現在進行形の技法ですので、参考になりますね。
私はコジツケに夢中で折角擬人化したキャラに演技させられてませんから尚更。
シミュレーションで二人分の感情を抱えたから苦しくなる…凄く美しいお話だと思います。これが思いつくのは勝ち。
私も、佐々木団ネタの既刊で、「分裂」での長門の体調不良は、処理オチが原因で九曜さんが原因ではない、という思考実験をしましたが、あくまで思考実験止まりでドラマではありません。
こういう「感情」を絡めたドラマチックな思考実験に辿り着くのは、「物語力」が有るからだと思います。
久米田康治先生の「絶望先生」登場の「工藤君」の力。(久米田先生は自虐ギャグに隠しておられますが、「力」有ると思います。)
びーさんも自虐なさってますが、「力」有ると思います。
「空即是色」と「空騒ぎ」の表紙、同じ構図で微妙に表紙の長門の表情や小物を変えてるのが芸が細かいですね。
長くなったので、紹介の続きは次回になりますが、『あれが今回の合宿先の「彼岸島」です。』という、何故か読むたびに笑いがこみ上げてくるタイトルのオフセ本
を出された『千山屋』さんなどを紹介していきたいです。(打ってるだけでも何故か笑いが…)

『涼宮ハルヒの驚愕』トンデモ謎解き脱線中。…『西宮』は『遊女の聖地』!?

2009-05-24 02:50:32 | 涼宮ハルヒ
前回の更新で『ガネーシャ=猿田彦=道祖神』説をコジツケしていたのですが、『広辞苑』で『道祖神』を引くと『遊女記』の『百大夫、道祖神之一名也』が用例に挙がっていてびっくり。
聖地巡礼で西宮の戎に『百太夫社』があることは知っておりましたので、こういう遇然の連鎖がたまりませんね。
広辞苑で『百太夫』を引くと『摂津西宮の百大夫社に祀る道祖神』で出てきます。西宮の百太夫社の立て札も、『太夫』表記なので、在地の伝承と中央の記録との齟齬が楽しめます。
用例に『梁塵秘抄』の『遊女の好むもの』として『百大夫』が出ているので、岩波文庫の佐々木信綱校訂『梁塵秘抄』を読むと、確かに通し番号380に出ています。
『遊女記』は大江匡房の著作で、一応、市川の図書館で青木さんに捜していただいて『群書類従九揖』掲載の抄出を読みました。
『南住吉』『西廣田』を遊女が信仰している、というので『西宮』の『廣田神社』に繋がりました。
『百太夫』も『廣田社』も遊女の信仰対象だったわけですね。
『ガネーシャ=聖天』については、青木さんから頂いた、新人物往来社『歴史の中の聖地・悪所・被差別民』に、大阪の『生駒山』の『宝山寺』の『聖天』が現在でも水商売の女性の信仰対象になっていて、門前町に風俗街『宝山寺新地』が在るとの記事がありました。
『甲山神呪寺』に『聖天』があるのは聖地巡礼で確認したので、江戸時代くらいには西宮の遊女達がお参りしていたかもしれません。ただ、折角のトンデモですから、古代中世の『百太夫社』『廣田社』信仰からの連続で捉えてしまおうと思います。酷いですね。
『ガネーシャ=聖天=猿田彦=百太夫=道祖神』…
聖地巡礼で、甲山神呪寺の立て札に、『六甲山』や『武庫川』の地名由来として『神功皇后が如意宝珠と武具を甲山に埋めた』という伝承が記されていたので、
『涼宮ハルヒの陰謀』で『宝探し』の舞台になった『鶴屋山』のモデルかもしれない『甲山』に、実際に『埋宝伝説』があるのが面白いと思いました。
いつか使おうと思っていたので、ここでコジツケられて良かったですね。
『廣田社』を建てたのも神功皇后だという伝説がありまして、
『ガネーシャを女体化十一面観音が色仕掛けで改心させる』
『猿田彦の勢いを天鈿女命が押さえた』
『神功皇后が戦わずして三韓を服従させた』
という三つの物語が『西宮』の『遊女の聖地』(!?)でコジツケられる、というのが面白い偶然ですね。
谷川さんが、西宮について私と同じ資料を見たときに、『色仕掛けで対立回避』システムが昔(超古代!?)に仕掛けられた土地である、と着想したのではないか?と勝手に考えております。
女の子が沢山出てくるというラノベ的ハーレム状態と調和した『超古代の謎』『秘史』ではないでしょうか?
『痕』『水月』『久遠の絆』『AIR』『月姫』『Fate』『片神名』『ひぐらし』『朝霧の巫女』『御石神落とし』『かんなぎ』『もっけ』『夏目友人帳』…秘史・土俗を素材にした作品が連綿と作られていますが(東方も入りますか?)、ハルヒもその歴史に連なる作品になるのかもしれません。
面白いハルヒ同人紹介
ヒャッホー『転校生』:古泉とみくるが出来てるという設定で面白い恥ずかしい作品を創出しておられるみなまさんの入れ替わりネタ。本文50pの大作で、もう面白いです。
みくるとキョンが「転校生」状態で入れ替わって、それに気付かない欲求不満の古泉が…もう恥ずかしいやら爆笑だわ。
同人界はこの4年間「ウホッ」古泉が一番多いわけですが、ここの古泉は「うげ」。新鮮です。
キョンにみくると古泉が出来てるのがばれるという展開も盛り上がりますが、キョンと古泉が腹を割って友情を確かめ合う、とか、
ハルヒとキョンが一時は切れそうになってもなんだかんだで繋がってゆく、とか、
広げた風呂敷はきちんと包んでますし、ご都合主義を感じさせない展開は流石です。
事件と心理描写のバランスが良いのでしょう。
キョンになったみくるがトイレに行かねばならないとか、キャラを追い詰めるのがうまいです。ホントどうしたんでしょうね。
古泉がみくる(キョン)に迫るくだりは何度読んでも爆笑です。
次回作が楽しみであります。
ぷりんせすぷろじぇくと『反転キョンの憂鬱2』:今回は健全本なので紹介できます。キャラのモビルスーツ化で有名なう゛ぁながさんのキョン子本。マリ見てネタ。
朝倉襲撃シーンをロザリオ授受ネタで料理してます。キョン子総受けですか。妙に合ってます。
登場、いきなり卍固めの長門さんが爆笑。
カメラアングルやポーズのせいで「自然」(?)にパンチラ・パンモロなのがオヤジで良いですね。
お空のフシギ『だから空即是色』:びーさんの初ハルヒ本らしいです。キョン好き長門ネタ。後記によるとskirthikeの祐馬さんに勧められて作った本だそうで。こういう人材をハルヒジャンルに引っ張ってくださったのは貢献ですね。
長門のバグで位相空間に飛ばされたキョン、という展開は、本編と矛盾せずに思考実験を展開するのに上手いやり方だと思います。長門のバグの性格が積極的なのも、心理描写を擬人化で可視化するのに適してます。手堅いです。
「ネギま」の「図書館」や「図書館戦争」もそうですが、最近「図書館幻想」が物語化されてます。
びーさんの作品を読んで、ハルヒも長門を掘り下げると、そういう物語群に連なるのではないかと思いました。
この作品で「図書館幻想」は長門の心の「隠れ里」、「ユートピア」を可視化した空間の様です。
最初は寂しいと感じたキョンが受け入れてくれたのがハッピーエンド。位相空間では長門の作った物語の中で永遠に演技を繰り返すキャラになってるのでしょうか。
ハルヒで起きた事件は「黒幕」が「目的達成」のために「自作自演」してるのではないか?そういう「ドンデン返し」が「驚愕」であるのではないか?という強迫観念に取り付かれてる私としては、長門の自作自演というこの作品の構造は重なる問題意識の思考実験として面白く読めました。
「写真」が物語の転換点を画する小道具になっていますが、意識してやったなら上手いイロニーだと思います。
「色即是空空即是色」を知ってるなら、直接見たり触れたりした経験も幻かもしれないという、かなり徹底した存在感の喪失に行きそうなものですが、そういう精神病的境地へ踏み込まないで、
デジタル化のおかげで容易に修正できるようになった「写真」がキョンに現実と虚構を区別させる鍵に位置づけられるという価値判断が面白いです。
長門の宇宙人の側面が上手く出てるとも言えます。
丁寧に背景も描き込んでおられて、伏線も意識して構成しておられるようなので、色々な作風の作品がやれる技量をお持ちと見受けられます。
またハルヒジャンルで思考実験ネタ等で作品を作っていただきたいですね。
まだまだ紹介続きます。

『涼宮ハルヒの驚愕』謎解き脱線推理(!?)…『神』『犬』『猿』そして『鳥』コジツケ

2009-05-17 01:39:50 | 涼宮ハルヒ
前に振っておいた、『God=神』の反対が『Dog=犬』ということで、涼宮ハルヒ/佐々木さんのどちらが『神』かという問題と、『犬』のモチーフ、阪中の犬に寄生生命体が取り付いた事件に関連があるのではないかというコジツケの続き。
『犬』と『神』の繋がりから『犬のディオゲネス』~『ゾロアスター』まで行きましたが、『犬の反対=猿』で、必ずしも『神』に戻らないという言葉遊びをもう少し進めて見ました。
青木さんから頂いた谷戸貞彦『七福神と聖天さん』という本に『聖天=猿田彦』説が出てきます。
前回、『ゾロアスター』→『ニーチェ』→『永劫回帰』→『飽きずに永遠の繰り返し=サル状態』→『西宮の甲山神呪寺の聖天=女体化した十一面観音と永遠の性行為』と口から出まかせで『聖天=ガネーシャ』を無理に引用して、『サル・神』を強引にコジツケしておいたのですが、今回、『聖天=猿田彦』から結局『神・猿』が繋がりました。
私の祖母は明治生まれでしたが『猿田彦=天狗』だと言ってましたから、伝統的に『猿田彦=天狗=神で猿で犬』とコジツケる説は有ったんでしょうね。ついに祖母の昔話すらトンデモに引用するという。
この様に、先に結論を決めておけば、後から証拠は集まるものです。証拠で無いものは『曲解すれば証拠』ですし。もう結論に矛盾する反証を無視すらしないというレベル。
これまた青木さんから頂いた原田実『幻想の多元的古代』で、古田武彦さんの議論を『イデオロギーは実証的な批判には何らの痛痒も覚えないものだ』と批判しておりますが、私も古田武彦レベルに超進化。
何度も引用している、谷川流『絶望系閉じられた世界』に、『熊野イズモ』という『全裸の十歳未満の少女』キャラが出てきますが、今回『出雲風土記』を『ハルヒ』関連でコジツケできたので、谷川さんが出雲について調べた成果を『ハルヒ』に仕込んだ謎解き遊びに組み込んでいるという思い込みも可能かと思いました。
鎌田東二やオウムを褒めてた過去を隠している中沢新一が『今の時代にこそ猿田彦の再評価が必要だ』とかいう内容の本を出しておりましたが、偶然にも、『猿田彦』に繋がってしまって申し訳なく思っております。ハルヒ効果ですね。
まあ、祖母の昔話も、近所に建ってる『道祖神』も『ハルヒ』に繋がっていると妄想すると、私個人は十分面白い気がします。
面白いハルヒ同人紹介
歩屋『たぶん、朝比奈みくる』:コピー本ですが、カラー表紙で、加工など手間掛かってます。あるくさんの2冊目のハルヒ本。
キョンのフラグクラッシャーぶりが貫徹された一冊。無表情で純情を踏みにじりまくります。
「朝比奈さんコスプレネタ」、みくる好きなあまり、ハルヒのアタックを踏みにじりまくるキョン。
今回は落ち込んだハルヒをキョンがフォローするネタがちょろっと入っていて、完全無視ではないというキョンの心の複雑さが表現されてるのが面白いですね。良い読後感です。
キョンに「反則的に似合ってる」と言われたのを信じて、キョンの買ってきた着ぐるみで登校するハルヒが(酷い話ですが)笑えます。
ダメな男に引っかかった女の典型ですね。
「ハルヒを認識できなくなるネタ」、とにかくキョンが女心を踏みにじります。酷いですが笑うしかありません。
どうやって対象が「ホンモノ」と判別するのか?という問題は「驚愕」の重要な要素になるかもしれません。ギャグですが、思考実験としては原作の深層をえぐる天が有ると思います。
「朝倉襲撃ネタ」、殺しに来たのに、キョンの要求を容れて「ポニーテール」にしてくれる朝倉さんが良い人過ぎ。恥ずかしそうなのがポイント高し。
同人では「ポニテなら何でもOK」に描かれがちなキョンですが、長門のポニーテールは「無い」というキョンの拘りが珍しい。
マサルさんネタ、シュールな笑い。器用な方ですね。
新刊が楽しみなサークルです。頑張っていただきたい。
あるめにあんだんす・光速プリン『キョン子ちゃんの溜息』:光速プリンのあきづきれいかさんと、あるめにあんだんすの櫻木かのんさんの合同誌。キョン子ネタ。
あきづきさん、仕事が多忙で作業時間が取れない中、ハルヒで新刊出していただきハルヒジャンルとしては有り難いことです。
合同パワーはこういう場合の支えになりますね。
櫻木さんの、スカートに戸惑うキョンネタから恥ずかしく導入して、ハルヒと百合雰囲気→麗しい古泉登場、で、読み進めると女体化の原因が判明、という展開は上手いですね。
チアリーダーコスプレ(中身はキョンですが)まで見せて、サービスというか、見せ場を重ねて楽しく読ませます。
櫻木さんの解釈する古泉が美人で良いですね。長門の表情も、透き通るようで好きな解釈です。髪の毛もさらさらした感じで綺麗。
あきづきさんは「男子キャラ女体化ネタ」。国木田が変化無し、というのが良い。もっと大きな絵で見たかった。
ハルヒが「女社会」を楽しもうとして事件を起こしている?という展開が良いですね。
長門が事前に警告するという展開が、「涼宮ハルヒの陰謀」で「未来を知らないことで自由度を上げる」選択をする(「組曲」での「アンインストール」の替え歌が泣かせますね)前の長門の雰囲気を出していて懐かしい印象。
表情がぷにぷにしていて長門もキョンも可愛らしい。こちらの女体化古泉はみくる型の解釈です。
イラストの鶴屋さんも可愛らしいので、今度は鶴屋さんも活躍させてください。
楽屋温泉『「涼宮ハルヒの憂鬱」とか』:多人数参加の合同誌ですが、イラスト中心本で、必ずしもハルヒオンリーでも無い本ですので、ゲストの「おの」さんの1頁漫画についてのみ感想を書きます。
ハルヒがキョンに「夢解き」の相談をする話と思わせて、「神人ハルヒ」の「赤球古泉」への虐待という裏事情が露見するという構成が上手いです。古泉には可愛そうですが、笑ってしまいました。
chocolate=0%『返して○○○○ー!!』:魚雪さん主宰の合同本。「ハルヒ性転換キョン子受本」の看板通りの本。
魚雪さん、欲望に忠実に突っ走っておられます。いきなり「下着盗難ネタ」。折角、他のキョン子同人もやってない大ネタ(?)を思いついたのですから、もっと恥ずかしい展開にしても良かったような気がします。ブラでなくパンツの盗難の方が盛り上がるとかまでは言いませんが、勿体無いです。
女体化古泉を本編で絡められなかったのも惜しいです。キョン子に執着しそうなキャラですから、波乱が有ったかも。美少年長門は良かったですね。
4コマの貧乳ネタと、盗撮(?)ネタを、下着盗難ネタに絡めても良かったかと思います。見せ場から見せ場に繋ぐ展開になったかも。
ろびこさんの4コマ2本、原作の「髪型変更」ネタを性転換ハルヒでやるというアイディアは良いと思います。いきなり挫折するハルヒコがおかしい。ネクタイ以外でも色々やってみると面白いかも。
谷口女体化が妙に似合ってて良いですね。
SOS団結成失敗(?)ネタ、2コマ目から開始して、浮いた1コマで「承」「転」「結」のどこかでもう一ひねりしても良かったかも。同一シチュエーションで何通りかネタ出しすることも可能かと思います。
キャラの性格はきちんと把握できてると思います。
まだまだ紹介続きます。