年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

『けいおん!!』1話『高3!』~12話『夏フェス!』総括トンデモ…『3』『5』が貫徹?

2010-06-23 23:01:35 | けいおん!!
以前更新した『スイング唯』ペン入れ。いずれかの本の表紙にしたいですね。

2期11話『暑い!』、
2期12話『夏フェス!』、

単体では、10話『先生!』までの私の鬱が緩和するような明るいネタでした。

9話で、『演芸大会』に唯が参加しながらテストも好成績だったことや、
10話の『河口紀美』さんの姿に刺激されたのが転機で、

唯達に多少、心に余裕が出てきた、
というストーリー展開上は自然な解釈をするのが王道なんでしょうが、

折角、トンデモコジツケのブログなのですから、
敢えて『トンデモ』コジツケ。


単体では、最近、生まれて初めて『TheBlueHearts』が演奏する『情熱の薔薇』を聴く機会が有って、

ザ・ブルーハーツのベースが、『望月正水』さん、『山川よしを』さん、『河口純之助』さん、と交代したと知り、

『河口』は『河口純之助』さんから採って、

『のりを』の『ノリ』

『正水(マサミ)』の『ミ』

で、『ノリミ』

かなあ?とか今更勝手に妄想してしまいました。
ギターとベースが大違いですが。

有名なバンドですから同ネタ多数でしょうが。


『さわ子=キャサリン』の語源がギリシャ語の『katharos=純粋』
ということで、

『純之助=「純」の補佐』→紀美がさわ子の相方、の元ネタ
というコジツケも可能かもしれません。

ャス研のベース、『鈴木純』ちゃんの『純』も、

ベース繋がりで『純之助』由来かもしれませんが。

河口さんは、最近は『幸福実現党』の広報担当で有名だそうですが、


2話で、ホームセンターのフェンスに『自民党ポスター』が掛けてあったり、

10話で、さわちゃんの空想中での、『不良化した桜高』の壁に

『オレは鳩だ!』

とか鳩山さんをイメージさせる落書きがあったりして、

意外と京アニが政治的(?)なのが気になってましたが、

今度は『幸福実現党』ですか…『ノンポリ』のアピールですか?


まあ、大川隆法さんは、『創価学会』や、『生長の家』も参考にビジネスモデルを組み立てておられるようですが、

『生長の家』の教祖『谷口雅春』さんは、ここで何度も紹介している『大本教』の元信者ですし、

『涼宮ハルヒ』のモデルは大本教信徒連合会の担ぐ『出口春日』さんじゃないかとか、

『アホの谷口』のモデルは『谷口雅春』さんじゃないかとか、コジツケしてたのが連鎖できますね。


余談ですが、大本教は、『大本』『信徒連合会』『愛善苑』に分裂してるのですが、
『愛善苑』発起人の『出口和明』さんのPNが『十和田龍』なんですけど、
この方の娘婿が、学研の雑誌『ムー』の仕掛け人、『八幡書房』社主『武内裕』さんだということは『ハルヒ』コジツケで触れてました。

『霊的ボルシェビズム』とか言って、世界革命を『オカルト』ブームをテコに起こそうと計画しておられた方。

…『幸福実現党』の『ナチス』リスペクトが思い出されますが、別の御宗旨ですから、単なる同時代性でしょうか。

先日、『一迅社』で『美川べるの』先生が連載なさってる『学園天国パラドキシア』の声優ドラマCDを聴いたら、
読者投稿キャラ

『トワダタツ』

とかいうのが登場していて、
『十和田龍』と似てるなあ…と。

これで、京アニ辞めた『山本寛』さんが、一迅社の『かんなぎ』アニメ化を担当して、
ネット騒動に巻き込まれたりとか、『武梨えり』先生が休載してたりしてなければ、
聞き流してるところですが。

『谷川流』先生の『涼宮ハルヒの驚愕』延期もそうですが、
ここにも『大本教』(というより『愛善苑』の武内裕さん)の影がちらついてるのが面白い。

愛善苑は、『出口王仁三郎』が、物部氏の伝承といわれる『先代旧辞本紀』を重視していたのを受けて、
『先代旧事本紀』を研究しているようですが、これに書いてある『由良由良』と吉田玲子さんの『ゆらゆら』を前にコジツケしておきました。


前のコジツケで、『八切止夫』の『八田別所』と京アニ社長『八田』さんのコジツケをしてましたが、
平沢唯の声優『豊崎愛生』さんが、『別所小宵』というキャラを担当してたのを忘れてました。
偶然は面白い。

豊崎さんは『曽我』という役もやっていて、『物部』と縁がありますし、
同じアニメで日笠さんが『服部』という役をやってるのも『秦氏』繋がりでは面白いですが…

まあ、偶然はどうにでもコジツケ可能で、たとえば、

『ザ・ブルーハーツ』の真島昌利さんが、東京都日野市の出身だそうで、歌詞に多摩地区の風景を歌ってることがあるようですが、

『浅川』

という川が日野の北方で多摩川に合流するのですが、
前に紹介した『天使のいない十二月』の舞台、八王子市のJR八王子駅の北西で、『浅川』に

『川口川』

が合流します。
ここは中世の『河口郷』と言われていて、私の祖母の住んでいたところでもあるのですが、

2期10話登場の

『河口紀美』さん

の声を担当なさったのが

『浅川悠』さん

なのが面白い偶然ですね。
テキトーにやってこれですから。


余談が長かったですが、
次回予告によれば、

2期13話『残暑見舞い!』

が、2期5話『お留守番!』同様の、
『2年生3人組』の活躍する回らしいので、
これが対応するようにして、
2期1話『高3!』から13話『残暑見舞い!』までをトンデモコジツケで組みなおしてみました。

その対応から、8話一組の3巡じゃないか?とか勝手にコジツケして24話まで組んで見て、
『オマケ』が3話付くと言う根拠の無い(?)噂を信じて27話まで組んでみました。

1『高3!』     →9『期末試験!』   →17『?』  →25『?』
2『整頓!』     →10『先生!』    →18『?』  →26『?』
3『ドラマー!』   →11『暑い!』    →19『?』  →27『?』
4『修学旅行!』   →12『夏フェス!』  →20『?』
5『お留守番!』   →13『残暑見舞い!』 →21『?』
6『梅雨!』     →14『?』      →22『?』
7『お茶会!』    →15『?』      →23『?』
8『進路!』     →16『?』      →24『?』

1→9は、
1話で、唯が新歓ライブの為に必殺技考えたり朝練したりしてるとか、
9話で、唯が一文字さんのために演芸大会に出るとか、
『唯が大人になってる』繋がり?
17、25も同様のネタ?

2→10は、
2話は、さわちゃんのギターが出てきて、唯達がその処分で一騒動、というネタ
10話は、さわちゃんの旧友が出てきて、唯達が巻き込まれて一騒動、というネタ
『さわちゃんの過去』繋がり??
18、26も同様のネタ?

3→11は、
3話は、律がドラム嫌だと騒ぐ
11話は、律が暑さ逃れるためにドタバタする
『律ちゃんがドタバタする』繋がり?
19、27も同様のネタ??

4→12は、
4話は、唯たちは修学旅行
12話は、唯たちは夏フェスに旅行。
『唯たちが旅行でドタバタ』繋がり?
20話も同様のネタ?(28話は存在しない?)

5→13は、
5話は、梓たち2年生中心ネタ
13話も梓たち2年生中心ネタ?(原作単行本3巻の該当回のアニメ化?)
『2年生中心』繋がり??
21も同様のネタ?(原作に2年生のクリスマスライブネタが有るという話なのでそれか?)

6→14
6話は、梅雨で大変、ギー太と離れて更に大変ネタ。
14話も、自然災害で大変、楽器と離れて更に大変というネタ?
『天災で演奏できない』繋がり?
22話もそういう話?
いや、11話『暑い!』も天災回なので、天災でまとめるのは無理があるかも。
6話は『エリザベス』『むったん』命名の記念回でもあるので楽器が重要か。

7→15
7話は、澪が曽我部先輩の為に頑張る、が、詩が受けないというネタ
15話も澪が誰かの為に頑張るのか??矢張り詩が受けないのか??
『澪の頑張り』繋がり?(いや、巻き込まれて大変繋がりか???)
23話もそういう話??

8→16
8話は『進路』決定で悩むというネタ
16話も『進路』の悩みネタ?(原作に進路決定ネタが有るようなのでそれか?)
『進路決定』繋がり?
24話はフツー『卒業!』ですよね?

テキトーですが、並べてみると、5話足りません。というより、

3話分+旅行以降の5話分=8話

のようにも見えます。

以前のコジツケで、大本教の3つの『聖数』

『3(ミツ)=瑞』
『5(イツ)=厳』
『3+5=8』

についてコジツケしときましたが、
この聖数が貫徹しているとコジツケするのが、トンデモらしくて良いと思います。

『愛善苑』の前身が『みづといづの会』なのが面白い偶然ですね。

しかし、24話で『卒業』とすると、『3』だけが残って、
もう『旅行』以降が無い訳で、それはそれで、なんだか寂しい気分になりますね。

『けいおん!!』10話『先生!』トンデモ…『けいおん!!』でも『救世主』ネタ??

2010-06-17 15:26:18 | けいおん!!
2期10話、おでん屋でのあずにゃんの発言は、こういう結果をもたらすだろうと思いました。
1週遅れになってますが、2期10話ネタ漫画。

まあ、自分で悟らないと、自分で自分を騙さないと、疑念が邪魔して身につかない事柄はあると思いますので。
まあ、『楽しいと思うことを続ける』場合には有効ですが、
『詰まらない事を楽しいと思い込む』場合には心が平衡を失う覚悟が必要ですね。

さわちゃんは結局、自分を騙し通せませんでした。


ここでの中心話題は、

『さわちゃん=キャサリン』のライバル、

『河口紀美=クリスティーナ』

の語源が

ギリシャ語の『Christos=救世主』

であるということで、
『涼宮ハルヒの分裂』コジツケで積み重ねてきた、『救世主』ネタにリンクするという事です。

2期10話では、さわちゃんの『救世主=解放者』として『トリックスター』を演じていましたが。
竜騎士07さんが『ひぐらし』で書いているように、

『臼は廻りだしたらなかなか止まらない』

が、

『最初に回すのが大変』

ということで、

前に、『トンちゃん』のトンデモ解釈で引用してましたけど、
インド神話では、ヴィシュヌが、

『不老不死の霊薬=アムリタ』

を得ようとする時、
神だけでは力不足なので、

『アムリタが出来たら飲ませる』

と『アスラ』を騙して、協力させてしまいます。

裏切っちゃうんですけど。

『キャサリン=語源はギリシャ語の「katharos=純粋」』

のライバルというだけあって、

『不純』

のニオイがする『クリスティーナ』ですが、
(まあ、その名も『DeathDevil』のメンバーの名前ですし)

イメージ通りに『狡猾』にも、
わざと『噛ませ犬』に唯を指名して、
DeathDevilを破壊することで、
『キャサリン』を覚醒させ、舞台に上げるという策謀をやらかしました。

『乳海攪拌』神話再現。

『放課後ティータイム』が『アスラ』というのは、
『アスラ』が『ゾロアスター教』では『光の神=アフラマズダ』ではないかという説が使えそうです。

ハルヒの『ループ』と、『けいおん!!』の『ループ感』とをコジツケるキーワードとして、
ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』の『永劫回帰』に触れておきましたが、
またもや登場。
ただ、今回は、『神』が『悪魔』に協力させられたという『逆転劇』だったと考えた方が面白いと思いますね。

『涼宮ハルヒの分裂』登場の『佐々木さん』も、単なる『神=ハルヒ』の対抗馬ではなく、
『ハルヒ』を挑発して『アムリタ』を入手する、逆転『乳海攪拌神話』が狙いかもしれない
とか勝手に思っております。

蛇足ながら、『AngelBeats!』にも自称『ジーザス』(クライストでしたか?)や自称『神』が登場していましたが、
ジョンレノンが『god』で歌ったような、『神は人が作り出した観念に過ぎない』という仮説が、21世紀にはさすがに手垢がついて、古臭くなって、
『神との対決』も最早ギャグのネタでしかない、と麻枝さんが『AB!』自体を自嘲してる暗示かなあ、とか思っております。

『乳海攪拌神話』には、後日談があって、
神の裏切りで『アスラ』は『アムリタ』を飲ませてもらえなかったのですが、盗み飲みした『ラーフ』というアスラがいて、
盗み飲みを『太陽』『月』に告げ口されて、神に首を切り落とされてしまいますが、
不死になった首が、告げ口した太陽や月に復讐するのが『日食・月食』だという起源神話。

諸星大二郎『暗黒神話』で、ラーフはスサノオで、アマテラスが隠れる原因になった『アメノフチコマ』は『馬頭星雲』じゃないか?
という思考実験をしてましたが、
アマテラスを復帰させるために神が相談した『天の安川』は、滋賀県の『野洲川』だという説があると、原田実さんが書いておられましたね。
『滋賀県』繋がり。

ちょいと回り道になりますが、
先日、青木さんと巡った愛知県の『中山』にある、

旧三河三宮『猿投神社』

は、
社伝によれば、ヤマトタケルに従軍した『猿』を祀ってると言ってた時期があるそうで、

『薬師』

が合祀されています。

『薬師=牛頭天王=スサノオ』



『牛』繋がり。


前のコジツケで、近所に『JEUGIA』や豊臣秀次の墓があると書いておいた三条の対岸、
(一応、四条ですが)の山際に

『祇園牛頭天王』

があるのが面白い。『三河三宮』と『三条』で三繋がりの偶然も含めて。

余談ですが、青木さんに頂いた川村二郎『日本廻国記一宮巡歴』(河出書房1987を元に2002講談社文芸文庫化)によれば、

岡山県の旧美作国一宮『中山神社』は、

『猿神=中山』



『蛇神=高野』

を祭っていて、
ここの神は、『牛馬』を好んで市を開いたといいます。

『猿』
『中山』
『牛馬』

が岡山と愛知で繋がるのが面白いですね。

『猿投神社』は、

『左利き用の鎌』

を奉納する習慣があります。
トンデモですが、

『猿』
『中山』
『牛』
『牛頭天王』
『馬』
『左利き』
『鎌』

この『要素』が『天岩戸隠れ=日食』の原因に関係してくるというのが面白い。

個人的には、

『TheWho』のベーシスト、JohnEntwistleの仇名が『Ox』、
『左利き』、
『馬』のキグルミを着ている、
かきふらい先生の漫画版(アニメ2期12話『夏フェス!』の元ネタ)で、『カマキリ』のシャツを買っていた、

等のコジツケから、澪が『日食=危機』の原因になりそうだとか思ってますが。

1期11話『ピンチ!』に対応する2期11話『暑い!』が、鬱展開になるんじゃないかと胃が痛かったのですが、
そうならずに済んでほっとしてる内にも不安材料は有るという事です。

最終回には大団円と思っていても、途中の紆余曲折には一喜一憂させられますから。
考えてみれば、

1期4話『合宿!』のとき、最初に『DeathDevil』の演奏テープを発見して、
ショックを受けて、皆を動かしたのは澪でしたし。
『アムリタ』を盗み飲みしちゃったんですか?

まあ、

『不老不死の薬』

と、

『卒業でバンド活動が終わらない』

という展開は、相通ずる所があるので、

『摩陀羅神の音楽』

と同様、

悪い方に転べば『天岩戸隠れ』、
良い方に転べば『不老不死のバンド活動』、
ですか。

蛇足ですが、
Newtype7月号で、吉田玲子さんが、1期は『突っ走る』が2期は『ゆらゆらしたせつない感じ』、と要約していて、
ハルヒコジツケでよく引用した『先代旧事本紀』の巻7『天皇本紀』の

『謂一二三四五六七八九十、而布瑠部、由良由良止布瑠部』

という『布瑠之言』を連想してしまいました。

1から10まで数えて10種の神宝を振ると、死者も蘇ると。
ちょうど10話目で、

『キャサリン復活』
『DeathDevil復活』

というのは、面白い偶然だったと思いますね。
唯たちの『V字回復』の分岐点にもなればよいですが…

『暗黒神話』では、

世界の王、『転輪聖王』になるか、

『弥勒』になるか

と、二者択一を迫られて、主人公は『弥勒』を選びました。

ここで何度かコジツケしたように、『大本教』では

『ミロク=出口王仁三郎』

だそうですが、
青木健さんの主張するように、

『弥勒=マイトレーヤー』

は、

『ミトラ』『メシア=救世主』と同じ

という説もあり、
秦氏の広隆寺に『弥勒』があります。
秦氏の中に『一神教』を持って渡来した集団がいた可能性は、既に江戸時代から、よく指摘されているところです。

秦氏出身の法然が主張した『阿弥陀仏』への『念仏』は、
バテレンから『キリスト教に似ている』と指摘されてますし、

『弥勒』
『阿弥陀』

は、キリスト教か、他の一神教の影響で生まれた仏の可能性はありますね。

『秦氏』は『救世主』の観念を日本にもたらした文化英雄なのかも。

『メシア』のギリシャ語訳が『christos』。
『私は剣を持ってきた』

と語る存在。

『クリスティーナ=紀美』



『DeathDevil』

は、

『卒業後もバンド続ける』

という道を気付かせる

『福音』

ではありますが、
キリスト教は

『悔い改め』、
『今までの否定』

を要求する価値観でもありますから、
新生『HTT』の産みの苦しみはあるかも。


ちなみに、美作国一宮『中山神社』は、安産の神でもあるそうです。

『けいおん!!』9話『期末試験!』トンデモ…重要なのは『破戒』?

2010-06-15 22:22:15 | けいおん!!
2期9話ネタは2週間遅れになってしまっていますので、明日には1週遅れの10話ネタトンデモアップして、11話ネタも準備する理想ですが、
まあ、体力勝負。
今回の2期9話『期末試験!』ネタ漫画は、
唯が『独りで何かを成し遂げる』という成長が、悪気は無くても律たちや憂を突き放す、結果として傷つけることになってるんじゃないか?というネタ。
『唯と一緒に居たい』という人々に、唯が『一人でやる』と言うのは、それ自体『トラブルの種』ですよね。
麻枝さんの『AngelBeats!』も、『天使』の無私の善意に気付かないで、戦いが起こっていた、という構図が、
今回の唯が一文字さんに恩返ししようと思ってやった『善行』が、友達や妹を傷つけたかもしれない、という『意図せざる結果』の恐ろしさで共通していて、
同時代性だなあ、と思いますね。
ここで、『ヴァアガバッドギーター』の『禁欲=ヨーガ』や、仏教の『十戒』との関連で『けいおん!!』をコジツケしてきましたが、
確かに、『煩悩』が『理性』を曇らせるのが唯達の失敗の原因になるというのは一面の真実ですが、
もう一ひねり、『禁欲』の先があるんじゃないか?と思うようになりました。
聖地巡礼の折に、立ち寄った『白峯神社』に、蹴鞠の家元『飛鳥井家』の蹴鞠の神の祠があって、球技の神ということで
『ワールドカップ戦勝祈願』の祈りが捧げられておりましたが、
この神は『猿』の姿で、2期4話『修学旅行!』の『猿』を連想させるのですが、
『蹴鞠に熱中すること=念仏と同じ功徳』
という考えの神様でありまして、
安易に一般化すると、日本人の『職人気質好き』の理由も
『一芸に打ち込むこと=念仏と同じ功徳』
という宗教感覚が有ったからかもしれません。
『ギーター』にも、宗教家ではない一般人のための修行法として、
『クリシュナを愛すること』
というのがあって、これ、クリシュナを阿弥陀仏に置き換えたらそのまま、
法然の『専修念仏』の元ネタじゃないか?とか思ってしまいます。
『法然』は『秦氏』の出身だそうで、京アニ社長『八田』さん=秦氏?というここでのコジツケに連鎖。
何度か『秦氏』との関連で触れた、天台宗の玄旨帰命壇の祭神『摩陀羅神』も念仏の守護神の性格がありまして、コジツケ連鎖。
山本ひろ子先生が指摘するように、『摩陀羅神』の図像が
『音楽を演奏している姿』
なのは『音楽』を
『澄んだ心で演奏すれば天に昇り』
『濁った心で演奏すれば地獄に落ちる』
という『音楽』が『救済』や『呪詛』に使えるという秘伝の表現だとするなら、
前にも指摘したように、『けいおん!!』との相性もばっちりです。
八切止夫さんが織田信長(八田信長)の先祖を八田別所の出自と妄想していたことと関連して、
青木さんに頂いた山田繁夫さんの『法然と秦氏』(学研2009)によれば、
法然が『専修念仏』で、『平等往生』『凡夫往生』(特に『悪人往生』『女人往生』)を目指したのは、
法然が、若い頃に『別所』で過ごして、『造悪』せねば生きてゆけない人々を見て、彼らを何とか救えないか?
と考えたことが理由だと解釈できるそうで。
『お百姓さんは土を耕して小さな虫を殺してるかもしれないから「罪人」だ』
というのが平安時代の仏教だったらしいですから、
武士も職人も、現在日本で尊敬されてるほとんどの『匠の技』が被差別民扱いだったのですから、酷い話です。
そういうことですから、
『禁欲しないからダメなんだ』
という『突き放し』ではなく、
『禁欲できない人はどうすれば救われる?』
という問題意識を立てることも『可能』だというより、『必要』なのです。
2期9話は『十戒』の『九戒=正午過ぎに食事しない』に対応しますが、
一文字のおばあちゃんに差し入れされたものを断るのが『正解』ではないだろうと直感的には思いますね。
2期1話~10話は、『破戒』の連続な訳ですが、(殺生と不飲酒戒は例外的な様ですが…)
『秦氏』『法然』『念仏』『悪人往生』『摩陀羅神』『音楽』
というコジツケキーワードを並べてみると、『破戒』即悪、とは違った物語の方向が見えて来そうな気がします。
ギーター的な『ヨーガ』で解釈した
『唯達が、音楽に専念して救済される』
と、
法然の『専修念仏』で解釈した
『破戒・造悪せねば生きてゆけない唯達が音楽で救済される』
というのは、違う展開を意味しているように思えますね。
2期9話で登場した、『小切子節』は、広辞苑によれば、『放下僧』という中世芸能民の芸だったようで、法然が救済の対象にした人々です。
また、『小切子』は『田楽』の楽器でもありまして、田楽から起こった猿楽については、
梅原猛『翁と河勝』で、秦氏と猿楽に縁が有ることが示唆されております。『秦氏』繋がり。
また、9話登場の『ふでペン~ボールペン~音頭』ですが、必ずしも全てがそうではありませんが、
『音頭』がよく踊られる場である『盆踊り』は『念仏踊り』が元で、『念仏』繋がり。
というか、『摩陀羅神』や『秦氏』に繋がります。
こうなってくると、『一文字』という名も、1期7話『クリスマス!』で唯達が初詣に行った神社のモデルと言われる『今宮神社』の隣の焙り餅屋『一文字』が元ネタというだけでなく、
『一文字姓』、要するに『秦』とかの暗喩ではないか?などとコジツケしてみたくなってしまいますね。
秦氏は多様な職能の渡来人たちを(神話によれば雄略天皇のころに)まとめて『秦氏』とした人造氏族という説もあって、単一の『秦氏』が渡来したかどうかは不明ですが、
とにかく『文書作成』『酒造業』『繊維業』『金属精錬』『土木建築』等、実務家であると同時に、今日でも日本文化を支える『匠の技』の担い手の氏族だったようです。
この『文化英雄』氏族については、今後もいろいろコジツケ連鎖可能だと考えております。
脱線しましたが、
唯達が卒業の不安、進路選択の不安で、押しつぶされそうになる時、彼女たちを救済するのは、
『摩陀羅神の音楽=バンド活動』
だと思っていて、
今までは、『澄んだ心の音楽=ギーターのヨーガ的音楽』
と考えていたのですが、
『法然=秦氏』的、『欲望に負ける弱い人も救える』という『音楽』を京アニが問題解決の武器に採用したいと考えてるんじゃないか?
と考えております。
これ、前にも触れたことがある、
柄谷行人が近代文学の切り捨てた『中世の豊穣』と考えてるらしい、
『カーニバル的世界把握』
を京アニはアニメに導入したいんじゃないか??
とか勝手に妄想しております。

『けいおん!!』9話『期末試験!』仏教の十戒コジツケ…見え隠れする『秦氏』

2010-06-10 00:16:46 | けいおん!!
2期9話ネタ、川の土手で練習準備する『あずにゃん+ムスタング』絵。
青木さんに連れられて、三重、滋賀、岐阜、愛知の神社や織田信長の古戦場を巡って来ましたが、『けいおん!!』トンデモコジツケの素材が転がっておりました。
その後で、大阪のコミックコミュニケーション14に参加しました。暑い中、来て下さった方々、有り難いです。
1週遅れの感想です。
仏教の十戒の九戒は『正午過ぎに食事するな』ですが、2期9話『期末試験!』では、思い切り『正午』過ぎに食事してましたね。
十戒は『蓄財するな』ですが、10話『先生!』では、唯が散財してたようですし、結局、偶然の一致がかなり有ったようですね。
問題は、2期1話『高3!』と一戒『不殺生』が一番、懸け離れてるということでした。
以前の青木さんとの旅行で、水口(先代旧事本紀登場の物部氏の祖、大水口宿禰命の神社アリ)等を回ってから多賀大社の方に近江鉄道で抜けたことがあって、
『けいおん!』の高校に似た建物があるなあ、と思っていたのですが、これが偶然にもホンモノで。
このとき、東近江市の『太郎坊山』という奇岩の山が気になっていて、今回の旅行で、豊郷町の、『犬上神社』、『天若彦神社』、『阿自岐神社』、『唯念寺』、『犬上氏屋敷跡』等を回ったついでに、『太郎坊山』に登ってみました。
江戸時代の訴訟と神仏分離のときの喧嘩で、天台宗系の成願寺と、地元の村民の建てた阿賀神社が異なる縁起を立ててるのが愉快でしたが、
鎮座地の『太郎坊山=赤神山』が、寺の主張だと、
『京都の八瀬で、最澄が赤山明神から滋賀の山を開山しろと言われた。
ある山で太郎坊という天狗が現れて、開山を促した。
赤山明神から赤神山と名づけた』
ということだそうで。
『けいおん!!』の聖地、修学院の近所に『赤山明神』を祀る『赤山禅院』があることは、前に書いておきましたが、いきなり、コジツケ連鎖し始めました。
修学院から鷺森神社→曼殊院→林丘寺→赤山禅院と北上して、服部山の脇を抜けると、八瀬の手前に出るので、
滋賀と京都の接点がまた一つ増えました。『天狗』で『犬上』に続いて『犬』繋がりですね。
また、太郎坊山に七福神が祀られているのですが、中でも、他の6人は取ってつけたようなものでしたが、唯一『弁財天』だけは岩窟があって、『鎮魂法』の実践場になっている様子でした。
『弁財天』は水神ですので、『赤神』も、梵語の『閼伽(アカ)=水』の神ということではないのか?とか勝手に思ってしまいますね。
『けいおん!!』と『弁財天』の関連は、何度も書きましたので省略します。
『鎮魂法』が、本田親徳が復興して、稲荷講社の長澤雄楯に伝え、そこから出口王仁三郎によって、大本教で大々的に行われた『鎮魂帰神法』と同一なら、尚、面白い偶然ですね。
現在の大本教は『帰神法』はやらないで『鎮魂法』のみだそうですので、尚更、符合しますね。
赤山禅院にも『七福神』があって、唯宅の隣の松ヶ崎大黒天も『七福神めぐり』の対象だそうですから、これまた偶然の一致は面白い。
1期OPで、唯たちが自転車に乗ってるの場所が、岩清水八幡の近所で、明智光秀と羽柴秀吉が戦った天王山の近所だというコジツケは前に振っておきましたが、
『八幡神』は『放生会』という儀式を広めた神で、『不殺生』繋がり。
『八幡』繋がりで、太郎坊山の頂上を『近江八幡市』と『東近江市』の境界が通っていて、
『近江八幡市』は、2期4話『修学旅行!』の律の『しゃれこうべ』の元ネタじゃないか?と私が勝手に思っている『ガイコツの歌』を作った『岡林信康』の出身地。
岡林信康は、『近江兄弟社』系の教会の息子だそうですが、『近江兄弟社』設立したのは『豊郷小学校』を設計した『メレル』だと言うネタも前に振っていました。
岡林信康は26歳で、京都の亀岡に隠棲しますが、亀岡が明智光秀の居城亀山城のある土地で、大本教の本部があるというコジツケも何度も書いたことです。
岡林信康の代表曲『私たちの望むものは』の歌詞に
『私たちの望むものは あなたを殺すことではなく
私たちの望むものは あなたと生きることなのだ』
という行があって、まさに『不殺生』。
そして、近江八幡にいたことのある大名に、『豊臣秀次』がいます。
『殺生関白』です。
なんだか、いろいろ『不殺生』に繋がってきました。
昔、京都の同人イベントの折に、『豊臣秀次』の塚は見る機会があって、
1期14話『ライブハウス!』の舞台、ライブハウスに和たちが向かう風景に使われた『木屋町通り』の近所にあります。
近所に恵比須町も大黒町もありますし、
1期2話『楽器!』の舞台になった『JEUGIA』も近所です。
蛇足ですが、『本能寺の変』の舞台も近所です。
秀次は、本当は、『殺生』してなかったという説を唱える方が多いので、それこそ『不殺生』ですね。
豊臣秀次の墓を再発見して今の位置に移したのは『角倉了以』だそうで、
2期4話『修学旅行!』で唯たちが登った『岩田山』の登り口にある櫟谷宗像社の由緒書によると、『角倉了以』は『秦氏』の出自だという記述があります。
櫟谷宗像神社の祭神は『市杵嶋姫=弁天さん』だそうで、また『弁財天』繋がり。
秦氏が祀っていたと由緒書にはあります。
また、葛野の『鋳銭司』から、新しい貨幣鋳造の時は奉納があったそうで、
前にコジツケしておいた『とんちゃん』の『トン』はハングルで『お金』の意味とかいうトンデモが偶然一致。
上述の『亀岡』が『秦氏の領地』だということが『徒然草』236段にあることは、前にコジツケしときました。
本田氏の紋は『葵』ですが、これは秦氏の祀る『松尾神社』の神紋でもあるので、『ホンダ』と『ハタ』は音の類似を超えた因縁がありそうなのですが、
上述の『鎮魂法』の復興者は『本田親徳』ですし。
京アニ社長『八田』さんと『秦氏』の関連は繰り返しコジツケしています。
八切説では、『織田信長=八田信長』ですしね。
ハルヒコジツケのときに、鶴屋山のモデルになった甲山神呪寺を焼いたのは『織田信長』で、再建したのが『徳川綱吉の母・桂昌院』ということは書いておきましたが、
桂昌院は、『京都西陣』の生まれだそうで、
『徳川綱吉』は『生類哀れみの令』で有名ですから、これまた『不殺生』に関連。
『犬』繋がりでもありますね。
1期7話『クリスマス!』の時に、唯達が初詣に行った神社のモデルと言う『今宮神社』、
1期11話『ピンチ!』で和と澪と唯が行ったケーキ屋のモデルといわれる『さらさ西陣』(銭湯改造なのでマークが温泉マーク…1期14話『ライブハウス!』の唯のイラストの元ネタ??)、
といった『聖地』が西陣の辺りですから、コジツケ可能になってきますね。
西陣の名前の由来になった、応仁の乱のときの西軍の本陣があった『船岡山』に、豊臣秀吉は『織田信長の墓』を作ろうとしたそうで、
明治時代に、織田信長を祀る『建勲神社』という神社が建ちます。
摂社に『玄武神社』があり、『亀』繋がりなのも面白いですね。
さらさ西陣の店内に、惟喬親王を祀る別の玄武神社の札が貼ってありましたが、惟喬親王は『轆轤』を発明したとされる人物で、『けいおん!!』に繰り返し登場する『くるくる』のイメージ繋がりでもあるのが面白いですね。
『ヴィシュヌ』の化身の『亀=クールマ』が、『アムリタ』精製のときの攪拌棒の軸受けだったことは前のコジツケで書いておきましたが。
『船岡山』は、秦氏の聖地でもあったそうで、『伏見稲荷』の本はここの『命婦稲荷』だとか由緒書にあるわけですが…
どうも、『不殺生』は、単に『動物愛護』とか『戦争反対』とかいった問題提起ではなく、『秦氏』と『日本の権力』の関係の歴史を暗示している『八切史観』的なコジツケ遊びなんじゃないか?とか勝手に妄想しておるのですが。
秀次事件の『秦氏を念頭に置いた再検討』とかに踏み込めたら面白いんですけどね。
何故、そんなことが必要なのか?については、窪田志一だかが夢想した、
『徳川幕府以降の日本史の諸事件は、英雄『岩屋天狗』の功績を顕彰するためのアピールだったのだ』
というのが近いのかもしれません。誰が、何をアピールしたいかですが。
今回、初登場の『京都・八瀬』が、猪瀬直樹さんの『ミカドの肖像』だかでも採り上げられていた、『天皇の棺』を担ぐ『八瀬童子』という役職を伝統的に差し出す地域だということも、
たまに健康を害しておられる今上天皇を考えると、いろいろ連想できてしまいそうなんですけどね。
…ほとんど9話に関係ない文になってしまいましたが、今回のあずにゃん絵を転用した、9話ネタ漫画を更新するついでに、もっと9話寄りのことを書きたいですね。