年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

キョン脳内佐々木さん(中坊)ネタ又々…佐々木さんは『ネカマ』!?

2008-05-31 18:20:21 | 涼宮ハルヒ
『雪山症候群』で古泉が言っていた『データの形でゲームをやらされてる』という思考実験の『涼宮ハルヒの分裂』への当て嵌め。
前に長門は『ネカマ』ではないかというネタを振りましたが、その応用。佐々木さんが『佐々木君』かもしれない、という思考実験。
『人形遣い』は、谷川流さんと同じ兵庫県出身の小説家、機本伸司の『メシアの処方箋』の主人公『鈴木鎮夫』のハンドルネームです。
機本伸司は宝塚市出身で、西宮市の北です。
1)橘さんが自動車で北を目指したこと、『女優』について語ってること
2)天蓋領域が来た方角を長門が指差したのが北だったこと、
3)佐々木=ササギ=陵とすると、宝塚が地元の古墳から由来した名前だということに附合する。
といったことから、『陰謀』あたりから機本作品のパロディをやり始めてるのかもしれません。
今度6月7日に東映から公開される映画の元ネタになった、機本の『神様のパズル』は「宇宙を作る話」で、そもそもハルヒっぽい。
ヒロインの『沙羅華』が男言葉を話す才媛で、佐々木さんのモデルっぽい!
機本の『メシアの処方箋』は「山の中から船」「メシアを作り出せ」という話で、
「鶴屋山から宇宙船の破片!?」とか「橘が佐々木を神にしようとしてる」とかにこじつけられそうです。
主人公の『スズキ』も、『神様のパズル』の『サラカ』とあわせて、『佐々木』に反映されてそうです。
蓄積された『獣欲』云々、どの穴から云々は、谷川さんの描いたエロい小説『絶望系閉じられた世界』のエロ描写からの引用。
これの主要キャラに『杵築=キヅキ』というキャラがおりまして、その動じなさ加減が『ササキ』さんぽいなあ、と。
とりあえず、『分裂』以降の展開に、機本伸司の『神様のパズル』『メシアの処方箋』への対抗意識、パロが出てくるのではないかと思います。
なにしろメシア再生計画のパトロンが『尾上』で、歌舞伎関連の名前。…機関のパトロンの『鶴屋』も『鶴屋南北』で歌舞伎関連でもあります。
谷川さんのあまり読まれていない既刊『絶望系閉じられた世界』も元ネタとして活用されるのではないかと思います。

キョンの思い出佐々木さん(中学)ネタ更に…『天蓋領域』の元ネタ推定

2008-05-30 04:48:55 | 涼宮ハルヒ
結局、彼岸花九曜さんと体操着佐々木さんの下乳が描きたかったんですね。
天蓋領域=天蓋花というコジツケ。彼岸花=死人花から『佐々木さんは死んでるんじゃないか?』という連想、コジツケに。
北原白秋・作詞、山田耕作・作曲の『曼珠沙華』を引用したので、返歌にもなっとりますし。よかったです。
青木さんから頂いた山川偉也『哲学者ディオゲネス』の中で、ゼノンの得た神託の『死者たちと交わる』という一文を見たときから、このネタやりたかったんですよね。
前回の更新で言及した禁欲主義のゼノンですが、天蓋領域の語源コジツケから佐々木さんは死んでるというコジツケに行って、神託の『死者と交わる』から、佐々木さんの痴態を出すというコンボ(?)のための前振りだったんですよね。
ゼノンはキュニコス派に影響を受けたということで、犬のディオゲネスまで連鎖。
このくらい連鎖してくれるとコジツケし甲斐もありますね。
彼岸花は帰化植物で、縄文時代に伝来したという説も有るようです。彼岸花は人間が植えないと広がらないそうで、その群落が縄文中期遺跡と重なるから、縄文中期に伝来したのではないかという能天気な説を読んだ記憶があります。
私は単純ですから、彼岸花の澱粉が救荒食だったという話を前提にして、弥生以降の人にとって、補助的栄養源を植える余地は、主食の生産過程の邪魔にならないように、普段の生活圏の周縁に求められることになるから、自然と『捨てられた過去の生活圏=縄文時代人のテリトリー』に彼岸花を植えることになったのではないか、などと短絡的に考えてしまいますけど。
だって、縄文中期に伝来したから縄文中期の遺跡に生えてるなら、それ以降の人間の暮らしていた弥生時代の遺跡~近現代の遺跡にも群落が重なってもよさそうですから。
面白いハルヒ同人紹介
無地堂「あぶない!長門先生」:以前、コピー本「長門有希の治療」で紹介したような記憶のある、NOWHEREさんのオフセ本。精進するとの言葉通り、なかなか凄い内容です。そもそも表紙からしてエロい。
際どいエロやってるけど健全本を主張するところに近い価値観を感じます。積極的な長門のスポーツブラ、搾乳、縞ぱん、オマケが園児コス、と連打。
怒ってるハルヒから始め、古泉のお約束のガチホモ絡み、と転がしてゆく丁寧な導入。アップや大コマを駆使して見せ場にもページを割いていて、尺の取り方が上手いですね。
長門が欲求不満で怒ってるのが可愛らしい。でもきちんと勉強を教えてくれるのがいいですね。長門らしい。性的発言で言いよどむとか、ちょっと赤面してるとか、長門の描き方がいかします。指数対数関数と三角比で笑わされるとは思ってませんでした。
キョンがぎりぎりまで正気を保っているのが、長門の色仕掛け(?)へのとまどいに表れて、盛り上がります。キョンの気まずいのが読者には面白いのです。
私は即物的で直球に走ってしまいますが、NOWHEREさんのやるように徐々にエロに踏み込んでゆく方が上手い盛り上げ方だと思います。
行為の後で正気に戻ってキョンが自己嫌悪するところが良いですね!真のオチがその後に来るのも上手い構成だと思います。
どんどん描いて頂きたいですね。またここで紹介できると良いと思います。
まだまだ続きます。

キョン記憶内佐々木さん(中学)ネタ続…ストア派はキュニコス派の系統。

2008-05-27 20:14:09 | 涼宮ハルヒ
当然、ブルマの尻や下品なセリフが主眼です。
まあ、『禁欲主義』=『ストイシズム』の語源、ストア学派の開祖、ゼノンはキュニコス学派から影響を受けていたという説が有るそうなので、『犬のディオゲネス』繋がり。『犬』つながり。
欲望に忠実でも、禁欲的でも、コジツケれば繋がってしまうのですね。国際政治の教官が、『思想史が大事』という持論の方で、ソクラテスからフクヤマまで一気にやられて死にそうになった記憶がありますが、アレント好きの教官の語源遡及による自由や民主主義の再考の授業と並んで、今でも思考方法を縛っていると感じます。
前回の石川忠司さんの議論が舌足らずだったので補足。
ようするに、文語は口語いろいろな要素を削ぎ落としてしまうので舌足らずになる、退屈になってしまう。
それを補うのが、
『内言』(セリフも含めたキャラの心理描写)
『描写』(風景描写、キャラの動作の描写)
『思弁的考察』(作者の感想・自己主張=テーマの開陳)
で、これによって、文学は面白くなったという説があるわけです。
これをやりすぎると、物語としてオチがつかなくなったり、冗長になったりするというのですが、たとえば『思弁的考察』について鳥海尽三先生は、『演説ぶちたいなら論文書けばいい』と批判しておりました。
寓話、喩え話の形でエンタテインメント化しろということで、武内さんの主張もこれだと思います。漫画やアニメの場合は更に、場面の説明を映像で、キャラの動作で具体化してゆくわけですが。(こういう話は、マンネリ化するほど垂れ流してしまったので、飲み会の席では話さないようにしてます)
石川さんは『思弁的考察』を『演説にしない技法』として『ルームシェアリング小説』を例示していて、哲学や抽象的論理だと削ぎ落としてしまう曖昧さが維持されるから、論文には到達出来ない解決もできる、という逆説的な期待があると思います。
私の好きなハルヒ同人の多くは面白さの中に複雑な味わいがあって、石川さんの期待に沿う作品だと思うのですが。
私は前にも書いたように、同人活動の初期から『やるべき事を命令し、間違えた時は叱ってくれる親がいなくなったとき、子はどうやって行動を選択してゆけばよいのか』という竹田青嗣さんの問題意識を抱えていて、佐々木さんネタにもそれは貫徹しておるのですが、共同性回復についての石川さんの処方箋と近似した展開をしてると思います。
鳥海先生が見たら『論文書け』でしょうが。以前、青木さんから頂いた『神聖喜劇』という漫画が私以上のネーム量ですので、まあ、これくらいの文字量は大丈夫だろうと思います。
小池一夫さんの説だと、漫画のコマ数が80年代に、平均1ページ4コマ程度だったのが、90年代に1ページ6~8コマに増加したのはセリフの役割が増加したからだと言うのですが、この読者の変化は後のラノベやノベルゲーの隆盛と関連してそうですね。活字離れの時代は終わりましたか?
面白いハルヒ同人紹介
歩屋「注意涼宮ハルヒ」:32ページの分厚いコピー本。あるくさん自身も30枚描きまくっていながら、ゲストまで呼んでます。しっかり3箇所留め。
大変だったと思いますが、製本の苦労を全く愚痴にしてないのが漢だなあ、好きでやってるんだなあ、と損得抜きの同人魂に好感持てます。こういう義務じゃない主体性がいいですね。後書にもテンションの高さが表れてますし。
表紙フルカラーです。キョンのクールな奇行(?)が良い味出してます。裏表紙のヘッドロックが笑えます。
本文はバラバラに描き続けたショートギャグをまとめたものです。『殆ど死んでいる』さんのハルヒ虐めに通じる攻撃的キョンネタ。キョンの無表情がいいですね。マンホール内に放置とか、落とし床で落下とか、既に理不尽です。笑っちゃいましたが。
ハルヒは可愛らしいです。植え込みから頭出して待ち伏せしてる時の表情とか、悪夢にうなされてるところとか。単純な絵柄なのに、生き生きしてます。
デレもあって、ハルヒが素直なのが可愛らしいです。そんな純粋さに動じずマイペースに虐めるキョンが凄いです。笑ってしまうのですが。
ポニテにしか反応しないのが凄いです。キョンのターミネーター的視界や襲う前に着替えるのが新感覚だと思いました。
また描き溜めて本にしていただきたいですね。
まだまだ続きます。

キョン脳内佐々木さん(中学生)ネタ続き…『事件は密室で起きる(!?)』

2008-05-26 01:30:53 | 涼宮ハルヒ
まあ、相変わらず悪ふざけが過ぎてますが、下品さでは、私の拝見した中で一番エロい谷川さんの文章…『絶望系閉じられた世界』には及びませんし、谷川さんはさらりとそれをギャグとして流しているようなので、コレもギャグで通るかと思います。
『アンインストール』は、青木さんに見せていただいたニコ動のハルヒ組曲の、長門パートの替え歌で知ったのですが、歌詞を引用できて良かったです。
事件は密室で…云々は、青木さんに観せて頂いたアニメ撲殺天使ドクロちゃん2の山寛が参加した回のタイトルから引用。前述の文章で『及ばない』という表現を使ったのは、ドクロちゃんの中で『及ばない』というセリフがあったのに引っ掛けてます。山寛がらきすたの監督を辞める時の理由(?)と関係してるのでしょうか…
あと、『密室』は、谷川さんの『閉じられた世界』にも引っ掛けてます。
面白いハルヒ同人紹介
大友喫茶「Seaweed」:コピー本。フルカラー表紙、前の本から手間のかけ方を色々習得なさっている様子です。
本文の形式は4コマの単独ネタと連続ネタの混成。冒頭に普通の4コマ、主体は効果音以外は基本的にサイレントという実験的手法。
効果音も省いて完全なサイレントにしても良かったと思いますが、普通と実験を並べることで本文への読者の入り込み易さと実験を際立たせることを両立しようとした構成は上手い工夫だと思います。
Typemoonの武内さんがエンターテインメントしてなければ設定凝りも意味が無い、という風なことを仰っていたと記憶しておりますが、大友さんは実験的に設定した世界の深刻さの中で、尚もキャラ相互が良い雰囲気を作り出すという、作品作りをなさっているので、読者への配慮=入り込みやすさを工夫することは正解だと思います。
ネタの中心は喜緑さん多目のTFEI三人娘と時折九曜さんの絡み。佐々木さんも藤原も登場してます。ただ、『コロンビア』は謎です。
敢えて長い前振りをします。
石川忠司さんが近現代文学の技法について、情景描写、キャラの内面描写や作者の思想開陳という脱線で活字の無味乾燥さを補おうとした『エンタテインメント化』の結果、物語が冗長になったり破綻したりしてしまったと分析し、これを乗り越えるためにどうするかという工夫の実例に挙げたのが、
共同体が崩壊してバラバラの孤独な個人の集合に過ぎなくなってしまった近代社会の状況に対して、孤独な個人の集まりを前提にした上で共同性を回復するような物語を書くこと、です。
要するに、孤独な個人が複数で、なんらかの行動を共有することで成立する共感を重視する、という立場で、『村の寄り合い』のように雑多な意見がまとまらずに共に生きるような空間を描くこと(=ノイズを排除してゆく論理的思考では困難だが日常を描写する物語の形式なら可能な仕事)。
まあ、リクツで解決しようとするから孤独から逃れられないのであって、他者との関わりあいで、リクツ抜きに共感は発生してしまうし、共同性も芽生えてしまうのではないか、というやや乱暴な主張なわけですが。
これの石川さんが挙げてる例に、若者が共同生活する『ルームシェアリング小説』があって、これって奈須きのこさんの『魔法使いの夜』なわけでして、武内さんに言わせると『雑居』。
昔、竹田青嗣さんに『これからは親のいない独身者の行為規範について考えねばならない』というようなことを言われたことが有るのですが、この問題への物語の形式での回答が『共同性回復を描写する作品』なのだろうと思います。
で、大友さんの作品はこの『孤独な個』が『雑居』して行動を共有することで『共同性が回復する』という『場面』を描写する作品の実例だと思います。奈須さんと問題を共有していると思います。
まず、表紙がそうですし、本文でも、特にサイレント作品の方にそれが顕著です。
朝倉のおでんをTFEI三人娘と九曜さんとで囲む、とか、長門の誕生日を九曜も朝倉もお祝いして、記念写真に喜緑さんも写るというネタなんかはまさに典型的。
リクツでない共同性回復を描いているから、深刻な世界設定でもホッとする情景になるのでしょうし、文学全体の運動に連動した問題意識を踏まえているから、黒い笑いや可愛らしい描写を読み終えるだけではないハラにたまる印象を受けるのだろうと思います。
喜緑さんと長門と二人きりで夏祭り、水の透明感の技法や大胆なベタによるシルエット化が効果的で、なんだかほろりと来ます。
どれみの『魔女を辞めた魔女』の回の細田守の描く、『夕方の影』『ガラス細工越しの光』でもグッと来るものが有ったのですが、『光』ってそういうところが有ると思います。こういう部分を積み重ねて行っていただきたいです。頑張ってください。
まだまだ続きます。




『世界市民主義=コスモポリタニズム』…『佐々木さん=犬のディオゲネス』ネタ続き

2008-05-17 04:58:24 | 涼宮ハルヒ
犬のディオゲネスは、『最初の世界市民』と言われることも有るそうで。ハルヒ達と佐々木さん達が共に大団円になる為の要素としてこれは使えそうです。
『physical』云々は、田山花袋の『田舎教師』の冒頭からの着想。下乳と尻と筋肉が描きたかっただけなんです。描けて幸せです。
ここで更新してるネタは飲み会で壊れたレコードの様に繰り返し話しているネタですので、聞かせた方々には耳にたこが出来たと言われてしまいそうですが、まあ、飽きずにお付き合い願います。
面白いハルヒ同人紹介。
OVERALL「長門セーフモード3」:なんとフルカラー本!『旧タイプスク水森さん』『わりと大胆水着長門』と混浴キョンという『高肌色率』サービス過剰作品なので、グレスケ仕上げ勿体無いという理由でフルカラー。
漢ですYu-jiさん!好きでなければ出来ません。これだから面白いハルヒ同人といえば、ここは外せませんね。商業は採算性を考えなければならないから、こういうコストに敏感なので、同人ならではの遊びかもしれませんね。
長門があまりに攻撃的(?)なので森さんがソフトに見えちゃいます。…まあ、じわじわ責められるんですけど。要するにわーい、な展開です。
サービス過剰なのに、画面構成はワイドにせず、意外とコマを多目にとってるのに気づかされます。これは、Yu-jiさんの生み出す『色気』『どきどき』が一枚絵の力だけでなく、キャラの恥ずかしい行動や表情の変化をコマの連続で表現するというシチュエーションの作り込みによっても強化されているということだと思われます。学ばねば。
OVERALLの面白さは、次々に『恥ずかし状況』を繰り出す早い展開と、その『状況』が長門や森さんの心がキョンに触れる瞬間でも有るというハートフルな側面の結合の上手さにあると思います。
『女の子の心が剥き出しになる瞬間』はそれ自体が重大事件ですからね。一回読んでハイ終わり、ではなく何度も読み返してしまう作品になるわけです。どんどん描いて頂きたいです。
まだまだ続きます。

藤原にも愛の手を!?…チョコネタ続きです。

2008-05-12 16:59:01 | 涼宮ハルヒ
次の新刊は、チョコネタをまとめることにしたので、藤原さんも絡めておかないと。
未来人なので『ターミネーター』ネタ。サラとカイルの息子が未来の人類指導者『ジョン・コナー』なので、『ジョン』繋がりでもあります。こういう偶然が面白いです。
面白いハルヒ同人紹介
TTT「ハルヒかわいい2」:この本を紹介しないで『面白いハルヒ同人を紹介している』という自己主張は出来ません。ミハルさんがこういうネタを作っておられる限り、ハルヒジャンルは大丈夫。まあ、私が好きなジャンルをこのサークルがやっているという幸運に感謝しなければなりません。
今回はクリスマス、バレンタイン、ホワイトデーという贈答ネタを中心に、悶えさせてくれます。長門の猫夢も軽い恥ずかし死にできますが。
少女が期待という形で自分の欲望に向き合う、しかも青春モノ、それだけでもう事件ですが、とりあえず期待が打ち砕かれる、欲望実現が挫折する、という『葛藤』(=盛り上がりの原動力)に話を流すのが上手いです。アーンとか…
それがハルヒや朝倉への拷問、地獄行き的な極道展開に現象するわけですが、キャラがその外圧に、理不尽な不幸に耐えるのが可愛らしい!
冒頭の夢での悲劇をどう回復しますか!?うまいですね。
どうしょうもない事態なので、表面的には怒ってみても、内面では無力感に耐えている、というのが胸を締め付けられます。読者もただ見てるしかないので、悲劇的状況を感覚で共有できてる気がします。
下手に最近流行の『相互性』だとかいって世論をフィードバックしてたら得られない感覚です。自分の無力を自覚させられることで、かえって泣いてるキャラが可愛く感じられます。
この展開は、ミハルさんのキャラ解釈、ハルヒ世界解釈の成果だと思うのですが、技術革新で失われる面白さがあるということに改めて気づかされますね。ニコ動みたいな参加型の無限増殖も新しい面白さですけど。
キャラ虐めは、盛り上げる技法ですが、読後感良く駆使するのが難しい。鉛筆描きながら表情や仕草を上手く描けてるのがまず強味ですね。情報量が増やせるので深みが出ます。状況の転がし方も上手いので尚更。
キョンに悪意が無いのが、その後のフォローを可能にしてると思います。手遅れでもフォローしようとするキョンの心が事態を仕切り直して作品を明るくしてます。
長門やみくるが支えになってるのもホッとさせられます。『死ねばいいんじゃないですか?』は笑ってしまいました。新作アニメで後藤邑子声で聞きたい!
まだまだ続きます。

次の新刊表紙予定画?…ボディペインティングじゃありません。

2008-05-07 02:52:05 | 涼宮ハルヒ
コミティアの挨拶回り用に作ったコピー本表紙の仕上げ済版。ボディペインティングじゃ有りません。
4月20日のサンクリと5月3日のハルヒオンリーを欠席したので残念ですが、まあ、ハルヒが欠席の方が良いと判断したと思い込んで我慢します。大友喫茶さんが新刊を下さったそうで、有り難いです。手元に無いので、拝見次第ここで紹介いたします。
5日のコミティアでも魔界都市出版さんとskirthikeさんからハルヒ新刊を頂き、有り難いことです。特に、skirthikeさんのハルヒ新刊は漫画本ですのでここで紹介します。
「ハルにゃんの!6」:消失長門ネタ。前回からの続きネタ。
そういえば、コミティアで、オリジナルの経験の無い祐馬さんがオリジナルで面白い話を描けるか心配でしたが、心配無用でした。
コミティア新刊のオリジナルのネタも、キャラが可愛らしい!さらにキャラの絡め方が上手い。
キャラの長所を引き出す事件を起こすのが上手い方だと改めて感心しました。この方を遊ばせておくのですから、商業も贅沢な人材浪費だと思いますね。
この技をハルヒに活用してくださるのは有り難いことです。ハルヒギャグの『面白さの標準』です。ここより面白ければ、漫画で喰ってゆけます。あとは運だけ。
身体の描き方がやらしく上達してるのは、趣味のフィギュアコレクションの成果と思われます。やらしいの多いですからね。チャイナの腋の下とか脚線美とか研究を感じさせます。この調子で頑張っていただきたいですね。
『消失』を引きずってることが長門(眼鏡無し)の言い澱みに表現されてたりして、なかなか感情面で奥行きのある設定。
Wハルヒの引っ掻き回しで笑い、長門の天然「キョン好き」行動で和んでいても、かなり心を掻き乱される話です。このバランス感覚がジャンルを問わず面白い作品を生み出せることに繋がっているのだと思います。
今回、オリジナルでも戦える力は有ると証明したわけですから、悩む前に作品を描いてオタク業界を賑わせて頂きたいです。
まだまだ面白いハルヒ同人紹介続きます。
そういえば、以前、きょこたんお漏らし我慢ネタを振ってましたが、ご存知の通り『播磨風土記』にスクナヒコナが『排泄を我慢して競争する』という伝説が載っていて、兵庫県は播磨風土記の舞台と重なりますので、まあ、悪ふざけが主ですが、一応、『兵庫県ネタ』ということでやってたんですよね。
昔、山岸涼子が神話をモチーフに現代劇を描くということをやってたのですが、ハルヒジャンルでは女の子が排泄我慢するという極道ネタにもこういう仕掛けをしたくなりますね。
子供の頃読んだ佐治芳彦の超古代史の本にも引用されていた有名な話ですので、恐らく佐々木さんとかには元ネタバレバレ。
糸井重里は『インパクトのために「うんこ」っていうやつは捻りが足りないからダメ』と言ってましたから、もう少し捻らないとダメかも。まあ、捻ったところで、わかる人にだけわかる的なモノになってしまう気がしてなりませんが…脳内佐々木さんが判れば良いですか?
好きな漫画家の石川数正『それでも町は廻っている』で、宝探しの回で糸井重里が言及されていたので、鶴屋山の宝探しにコジツケても良いかも。
糸井の捜したのは『徳川』埋蔵金ですが、鶴屋山は埋蔵金があるとしたら『豊臣』に関連しそうですね。


中学時代佐々木×国木田…『鳴かぬなら…』

2008-05-02 11:25:13 | 涼宮ハルヒ
鶴屋山周辺の山は、秀吉が大坂城の石材を切り出した石切り場でもあったので『鳴かぬなら…』を引用。秀吉の馬印は『瓢箪』だったそうで、『陰謀』で出てきた鶴屋山の『瓢箪石』にコジツケられて良いですね。
昔、『小学六年生』が竹内文書とかの特集をやった事があって、有賀龍太という研究者が登場していたのですが、この方、酒井勝軍とかの著作を復刻した八幡書店の創業者で『ムー』の顧問やってた武田洋一氏のPNだそうですね。
武田氏は兵庫県出身だそうで、偶然とはいえ、面白い。
兵庫県には、楢崎皐月という人が、平十字という老人から『カタカムナノウタヒ』を書写させてもらった金鳥山、狐塚もあって、なかなかトンデモな場所でも有ります。
六甲山系にはカタカムナ文明が栄えていた、なんて荒唐無稽な話は、最近の栗本慎一郎が『縄文時代人は山を人工的に配置していた』と真顔で書いてるのを先取りして、私の子供の頃はブームだったんですね。
小学館の子供学習雑誌に『上記』のことが載ってたりしたのはもちろん、サンデー毎日やNHKも古史古伝を紹介していたし、国会中継を見ていたら、確か民社党の議員が、古事記より古い文献が存在しているということを議事録に残しておいて頂きたい、とかなんとか言ってたりしました。70年生まれの谷川さんも、小耳に挟むくらいはしていたと思います
大人たちがマジメに取り上げてるものですから、法隆寺の柱はエンタシスであるとか中選挙区制は小選挙区より優れているとか、教科書に書いてあることと同じように知識として仕入れてました。…今でもこういうことは起きてるかもしれませんね。
最近でも町村議員がナスカ地上絵宇宙人製作説をマスコミに開陳してましたし、この時代の名残かもしれません。
ハルヒに一歩間違うとトンデモな匂いが有るのは、谷川さんが素材としてこういうのを面白がってるからだと思うのですが、信じておられても不思議は無いかも。
私の地元には超古代史の聖地がたまたま無かったので想像止まりでしたが、西宮の山の中は巨石だらけですからね。甑岩の様に、実際に古代人の聖地から神社にまで発展した例もありますし。古代文明の身近さが違います。説得力がある。
関西のイベントに行ったついでに京都の伏見稲荷に行ったり、かみちゅの聖地巡礼で尾道に行ったりすると、息が詰まるような信仰心です。
GPMの聖地巡礼のついでに八代海に沿って鹿児島まで列車に乗りましたが、人のいない入り江に『精霊船』が漂着していてぞっとしたこともあります。
子供の頃の訓練で、トンデモな根拠付けやコジツケ論理飛躍の回路が脳にあるので
と学会の様に科学的・客観的に面白がれないですね。『ハルヒ効果』とか言い出してしまいます。
ハルヒ世界の、現実と架空の微妙なリンクは、『ラノベ』を媒体にした『偽史運動』を狙ってるんじゃないかと思うことも有ります。あくまで遊びとしてだとしても。
兵庫県出身の柳田國男が日本人の起源を探求し、柄谷行人が近代日本の起源を探究し、武田洋一がそれまで天皇中心だった超古代史を反天皇制に読み直したことの系譜、兵庫県の『日本を問い直す』人物列伝に谷川流も連なってるんじゃないか、などと妄想しております。


中学時代佐々木・国木田…佐々木さんのターン

2008-05-01 06:40:31 | 涼宮ハルヒ
脳内佐々木さんとの雑談で展開しております。
4月30日発売のザ・スニーカー、アニメの新情報は長門の絵が1枚。これで『スクープ』ですから。
『新作』=『作り直し』ということは、たとえば、『西宮市』が舞台で無くなり、東国原支援、村興しのため『宮崎県』が舞台に変更になったりするかもしれないというわけですね?
高千穂神楽や、鬼八伝説、平家の落人伝説、懐良親王、焼き畑農業や動物供犠の残存、といった、それはそれで面白い聖地ではあるのですが…。
『西宮』とのつながりは切らないで欲しいですね。
面白いハルヒ同人紹介
黒名簿「ディザイア」:コピー本。長門と朝倉の『萌え』探求の物語。お笑いかと思いきや木口さんテイスト(?)のしんみりしたラスト。朝倉さんの悟ったところが泣かせます。
ここで同人紹介するようになってから、だんだん紹介が詳細になってきていて、最初の方で採り上げられた同人誌が可哀想のような事になってますが、まあ、運命です。
たとえば、イベント等で入手できなければ、仕方ありません。我々が死ぬまで出会えない面白いものも沢山有るのでしょうが、私自身は、自分が描かねばならない運命らしいので、嘆いてられません。
黒木白「NEETの大徳」:コピー本。4コマ本。黒木さんの初同人だそうです。ご自身は下手と書いてますが、かなり手馴れておられます。
キャラの表情や背景も展開に必要なだけ描けてると思いますし。色を表現する斜線もムラ無く描けてますし。これが出来ないとペン入れやベタも躓くんですよ。デジタル化するとまた違うのでしょうが。
ネタも4コマに合ったモノをきちんと展開できてます。
『みくるvs黒長門』の『ペタペタ』長門、『射手座の日ネタ』の『勘違い』長門、『お面ネタ』の『お面に夢中』長門、『眼鏡キョンネタ』の『…』長門と『だくだく』長門、可愛いです。
『ニコ動の谷口度高さにムカつくハルヒ』も良い表情。『眼鏡キョンに鼻血』『ポニテネタ』も上手い表情付けだと思います。
この表情が描けてるから作品に見せ場が出来てますし、ネタの面白さが伝わります。プロでもこういう表情が下手な人はいますから。
『古泉チュパカブラネタ』、笑えるし、チュパカブラ古泉のデザインが可愛らしい!秀逸です。『遊戯王ネタ』は、本当に古泉キョンてこんな雰囲気ですし、『余談』は勉強になりました。
mixiに漫画を発表してるなんて意欲的だと思いますし、今後はデジタルにも挑戦なさるようですが、必ず上達する方だと思いますので、ガンガン描いてまた作品を拝見させてください。
盲目のいぬたち「High・Light」:本文巻頭カラーページ4コマが!4コマ部分の欄外の『虫テンプレ』がいいですね。統一感が有る本に仕上がってます。
熱血漢さん、キャラの解釈が上手いので、ネタが上手く転がってます。『乳で』と『バント』『ひょろ』には大笑い。
『くしゃみで大暴れ』『猪木のモノマネ』『涼宮さんは怪獣』、笑えますし、一面の真実を切り取ってると思います。上手い。
朝倉受難ネタも秀逸。ストーリー漫画の『仮面ユキダー』での流血連鎖には笑いました。落ち込んでる長門も良かったです。
4コマでも同様で、『捕食用』『青に足』『地球では優等生』『ウザイか匂い嗅ぎたいか』『顔にとっても無駄毛』『貴様が横にいる不快感』…笑い転げました。
『いもむし』もそうなんですが、酷いネタなのに笑ってしまいます。
キャラ造形が可愛いと、荒々しい芸風には得なのかも。ユキダーでもさらりと朝倉さんのスク水でサービスしてますし。
後書によると、『卒業制作』ということは美大の方ですか。卒業して暇が増えた場合は、是非、こういう作品を量産してハルヒ同人界を盛り上げていただきたいです。
まだまだ続きます。