年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

『エンドレスエイト』を『猫の大虐殺』コジツケで謎解き!?…谷川流は何故『1986年』に拘るか?

2009-08-20 00:50:08 | 涼宮ハルヒ
ハルヒ2期19話『エンドレスエイト』が8回で終了したのに、今更『謎解き』も無いようなものですが、一種の『まとめ』的な記事として、既に誰かが書いている謎解き、コジツケを屋上屋を重ねてここに書いておきます。
前回の更新でも話題にしましたが、ハルヒ2期15話目=アニメ版『エンドレスエイト』3回目=原作と離れた独自展開2回目=ループ『15513回目』は、
『入道雲』と『グライダー』が繰り返し登場しました。
『違和感の象徴』として、演出の高雄統子さんの入れた拘りらしいですが、
『サマーウォーズ』のパンフで、『夏の入道雲は細田監督作品の定番』という記述があったのを思い出します。
…まあ、同じ時期に放映されるので、全く意識してない方が強い精神力だと思いますね。
『涼宮ハルヒの分裂』116pで鶴屋さんが『百人一首』を暗唱するシーンが有ります。
『長門有希の100冊の85冊目と100冊目は何故読めない本なのか?』の謎解きの時にも書きましたが、谷川さん『和歌』を謎解きに活用したいのではないか?ということで、『85.100』の謎のときは『織田正吉』の『百人一首の暗号』を活用。
今回は、前回の『出雲大社』『出雲國神仏霊場』コジツケからの流れで、『出雲』繋がりで『和歌ネタ』コジツケ。
『和歌』で『出雲』繋がりといえば『スサノオ』の『八雲立つ出雲』の和歌ですよね。『古今和歌集』の『仮名序』で『31文字』の和歌の起源として紹介されております。
高雄さんが『エンドレスエイト』で『雲』を強調してくださらなかったら、ここでコジツケできなかったと思うので、私としては、アニメ版『エンドレスエイト』は意味がありましたね。
そして、『グライダー』。あの形でなく、紙を折って作る普通の『紙飛行機』形だったら『外山滋比古』の『思考の整理学』はコジツケられなかったので、これまた高雄さんに感謝です。
外山滋比古さんは、1980年代末に、入試の論文読解に使われるというので、読まされましたねー。懐かしい!
『グライダー』は風任せで自力で飛べないが、
『飛行機』は動力で自力飛行できる、
という外山さんの解釈で、自力で考えられるか否かの対比に使われた様ですね。
『思考の整理学』は『1986年』(この年を覚えて置いてください!)ちくま文庫に入りましたが、岩手県盛岡市さわや書店店員『松本大介』さんが、『若い頃に読んでおけばよかった!』みたいなポップを書いておいたら、2007年ごろからリバイバルブーム起きたそうで…
でも、外山さんの本を読んで『自分の頭で考える飛行機型にならなきゃだめだ!』と思うのは、意地悪な見方をすれば、全然自分の頭で考えてないですよね?
松本さんのポップは『もっと若い頃から「外山滋比古という風」に乗ってれば良かった』という他力本願じゃないかな~?と。
言行の矛盾に松本さんが気付いていないのが、まあ、自分も気をつけなきゃなあ、と思わされました。
大学生にベストセラーになっちゃってるので、自分だけが矛盾してるわけじゃない、とちょっと『絶望先生』的に安心しましたが…久米田康治先生、改めて凄いですねえ。
外山さんと松本さんの対談も読みましたが、外山さん、この『発言と実践の矛盾』に全然気付いておられないご様子…まあ、宣伝が大事ですからね。
『飛行機型』も、『本当に飛ぶ』と『飛ぶと言ってるだけで飛ばない』を分けるべきなんでしょうね。
脱線しましたが、高雄さん、ベストセラーなのでお読みになって、『コンピュータが「グライダー型」の典型だなんて、ループから抜けられない長門さんにぴったり!』と当て嵌めてみたのかもしれませんね。
『涼宮ハルヒの憤慨』収録『編集長☆一直線!』で文芸部会誌に小説3本書いた『消失後の長門』は、『飛行機型』になってると思います。
春に出した総集編、『陽春白雪』で、『近代自我は小説書くと形成される』という柄谷行人とそれをパクったかもしれない大塚英志の議論をパクったネタを振っておきましたが、ここにコジツケ連鎖させたかったんですよね。
あーここでネタに出来てよかった!エンドレスエイトに感謝!
高校の頃授業で無理矢理読まされた外山滋比古が今頃好きな作品の謎解きに使えるなんて、偶然は面白いですね!
そして、大学1年の頃大学生協書籍部に平置きされてた、『ロバート・ダーントン』の『猫の大虐殺』。
193pに『プロメテウスたる作者』の先駆者として『ルソー』を解釈する記述が。
ハルヒで『ルソー』といえば、『涼宮ハルヒの憤慨』収録『ワンダリング・シャドウ』登場の阪中の飼い犬『ルソー』ですよね。『「意識」は「寄生生命体」ではないのか?』という話。
…てことは、長門さんが『飛行機型』に成れたのではなく、何かが取り付いて『飛行機型』に見えてるだけじゃないのか?というのが私に謎解きネタでここまで更新させてる『不安』『懸念』『強迫観念』です。
『自我と小説を書くことには関係がある』…だから『編集長☆一直線!』と『ワンダリング・シャドウ』は同じ『涼宮ハルヒの憤慨』に収録されなければならなかったんですねえ…
そして、『涼宮ハルヒの分裂』23pで、生徒会長は『猫の寿命は人間より短い』と言ってますし、
49pでは長門が『シャミセン』を心配していました。
174p、αー3ではキョンが『猫族の寿命は永遠なのだといわんばかりの顔をして』とシャミセンを形容しております。
…猫の寿命に関するモチーフがこれだけ出てくると、鈍感な私でも、大学1年の頃知った『猫の大虐殺』を思い出しちゃいます。…『吾輩は猫である』も連想しましたが。
猫の寿命といえば『シュレディンガーの猫』にもつながりますし。昔は、シュレディンガーの猫は科学的思考実験だから、哲学とかに転用できないという思考停止してたこともありましたが、今は『コペンハーゲン解釈』というくらいだから『確定した真理でなく解釈に過ぎない→科学の中でも哲学に近い思索の問題』と考えて、柔軟に対応しています。
『科学の議論だから科学以外に使わない!』なんて思考停止の硬直は却って科学的じゃないですしね!
私の勝手な妄想でなく、本当に、谷川さんはロバート・ダーントンを読んでらっしゃるかもしれませんね。
『分裂』~『驚愕』の謎解きに関わって来るかも!?
そして、岩波から『猫の大虐殺』が出たのは『1986年』!…どこかで見ませんでしたか?この年号…前回は『2005年』が出まくりで、今回は『1986年』が出まくりです。
『プロメテウス』といえば『パンドラ』でありまして、『エンドレスエイト』(『涼宮ハルヒの暴走』43p)で蝉を逃がすときにキョンは『パンドラ』を思い出します。
アニメでもやってましたね。
以前の更新で紹介しておいた、『平家物語』の『傍系説話』には話の先の展開を暗示する効果がある、という原田実の主張を念頭に置くと、
『黒幕』が『パンドラ=全ての賜物を与えられた女』を送り込んでくるという展開があるのではないか?
と考えさせられます。『魅力的な女性』というと…『佐々木』が『パンドラ』?
『1986年』といえば『チェルノブイリ原発4号炉の暴走事故』ですね。
『涼宮ハルヒの暴走』収録『雪山症候群』302pでの長門のうわ言『よん』が『チェルノブイリ4号炉』繋がり?というのは酷いコジツケですが…
『涼宮ハルヒの憤慨』95p『無題3』の『棺桶』とチェルノブイリ4号炉を封じる『石棺』がうまく符合します。
『石棺』に封印されるのが『消失』起こした長門ではないのか?というのも、私の不安の材料です。
『1986年』をこれだけ引っ張るのは、谷川さんは『チェルノブイリ』をハルヒの謎に絡めてるのかもしれませんね。
1986年以降生まれの子は、2003年、『涼宮ハルヒの憂鬱』刊行の頃『高校生』くらいなので、ハルヒ達は、『チェルノブイリ事故』という『パンドラの箱』が開いた以降の世代だということですね。
あの事故の影響で、人類の世代に遺伝的に決定的な断絶が生まれてるのではないか?という意識が谷川さんにはあって、それがハルヒの世界なのかもしれない、などと勝手な妄想を膨らませています。
そして、前回『井伏鱒二』繋がり『モンゴル』繋がりで『エンドレスエイトの入道雲→原爆のキノコ雲(ムクリコクリの雲!)の暗示?』という妄想コジツケを振っておきましたが、
『キノコ雲』と『長門の処分』繋がりと言えば、『ビキニ水爆実験』と『戦艦長門』の沈没です。
『ビキニ水爆』絡みで、長門の未来は暗いのではないか?という予想は、青木さんから頂いた、『涼宮ハルヒの憂鬱』の商業の謎本、タブロイドと愉快な仲間達『超読解涼宮ハルヒ』でも指摘されてたことですけど、
ここで『エンドレスエイト』や『雪山症候群』『編集長☆一直線!』からのコジツケ連鎖でようやく辿り着きました。
そういう悲惨な運命が長門に降りかからないようにと願っております。
面白いハルヒ同人紹介
もうもくのいぬたち『マユつるっ!!』:表情豊かにキャラたちが動き回る、熱血漢さんの個人誌。表紙の眉・鶴の表情も凄く好みです。
巻頭カラー頁!凄すぎる。色気が無い、と心配なさってますが、バニー眉鶴、ナイスですよ?画力あるから、色気もすぐに出せると思います。
詰める鶴屋さんが爆笑。こんなネタはじめて読みました。
「る」抜き鶴屋さんも可笑しい。熱血漢さん、頭が柔らかいですね!
コンタクト方法を学んでいない朝倉さん、全ての悲劇の発端。でも笑いました。学んでなくて「フゥー」だなんて、なんて高性能。じつは伏線(!?)
モノクロ4コマのガム呑み長門も爆笑。
一貫してハルヒと朝倉さんのすれ違いが悲劇を生みます。朝倉虐待ネタ連打。笑ってしまいますが。
ハルヒにしか見えない→奇行にしか見えない、が面白い。風邪引き鶴屋さんが殴りつけるのが笑いました。本能?
「劣化」長門が可愛らしすぎ。朝倉には酷いですが。
ハルヒパワーで朝倉復活、ハルヒと朝倉和解(!?)という展開がホッとします。その前に、一旦お別れという展開が、非常に効果的構成。
これがきちんと描けるからギャグも切れが良いのです。ちゃんと胸が痛かったです。やたら「全裸」もむちむち非常にグッドです!地味に「飛び降り森さん」も萌えました!コレがやれるのが強味。
風邪引き鶴屋が「伏線」というのがヤラレタ!という感じ。「2倍だ!」が爆笑。これは考え付いたが勝ち。
「眉毛のことかあ」は笑いました。朝倉、脱ぎすぎですね!これからもこの調子で!!でも結局虐待…笑っちゃいますが。
感情の篭らない長門の暴力が良すぎです。「キャー」、良すぎ。
こういう夢オチはカオスを増すので許されます。私が許します。
新刊の楽しみなサークルさんですね。がんばってください!オヤジに応援されても困るでしょうが…
まだまだ紹介してゆきます。



『エンドレスエイト』スピリチュアル謎解き…谷川流の裏に『出雲大社』!?

2009-08-17 14:02:46 | 涼宮ハルヒ
コミケは暑い中、来ていただいた方々、有り難かったです。
お会いできなかった方が多く、今後のイベントでお会いできればと思います。

『Colombin』というメーカーの菓子の差し入れを頂きまして、
『Colomb』→『鳩』…いつもながら『暗示』的な菓子で気が抜けません。
3日目朝食はこれと利休饅頭でした。


エンドレスエイト終了して、谷川流脚本で『涼宮ハルヒの溜息』に突入したとの話ですね。
エンドレスエイトの放映回数は外しましたが、『33』がマジックナンバーなのではないか?というコジツケは偶然の一致を見ました。


原作のループ回数『15498回』、

アニメの独自展開は『15499回』~『15532回』

『15532=15499+33』
…『33』!!

『観音の変化身33』→『甲山神呪寺の本尊は如意輪観音』→『甲山は鶴屋山のモデル』!?

『鶴屋山』は原作では2005年発売の『涼宮ハルヒの陰謀』で登場しました。
『陰謀』43ページで古泉が『消失』の時間旅行を説明するのに描いたのが『∞』



そして、ループ回数に足された数字、

13話:15498=15498+0  → 『0』
14話:15499=15498+1  → 『1』
15話:15513=15499+14 →『14』
16話:15521=15513+8  → 『8』
17話:15524=15521+3  → 『3』
18話:15527=15524+3  → 『3』
19話:15532=15527+5  → 『5』
  
『0、1、14、8、3、3、5』を電卓液晶画面表記してひっくり返すと、

無理をすれば、『SEE8hIID』と読めます。

『See8hiid』…『∞』の『hiid』を『見ろ』…??

なーんて、私、『ハルヒ』の元ネタに途中から絡めてあると勝手に推測してる、
谷川さんのエロ小説(!?)

『絶望系閉じられた世界』

のキャラに、『熊野イズモ』とか『杵築』というキャラが登場したときに、
コジツケ連鎖できないか『出雲』について調べてみたのでした。
『杵築大社』は『出雲大社』の古名ですし。



『絶望系閉じられた世界』は、『涼宮ハルヒの陰謀』と同じ『2005年』発売。

そして、『2005年』は『出雲國神仏霊場』設立の年。

『出雲國神仏霊場』は『∞』型で『八』『無限』を掛けて『∞』がロゴマークデザインの元…

『2005年』発売の『涼宮ハルヒの陰謀』43頁で古泉が『∞』マーク描いてたわけで…



『2005年』は、谷川流という作家にとって、『出雲』を強力に打ち出した年だったと言えるかもしれない、
と思っていました。もちろん、私の勝手な思い込みです。


『hiid』=『ヒード』はモンゴル語で『寺院』の意味だった記憶があるので、
京アニ版、アニメ『エンドレスエイト』の『アニメ独自展開部分』のループ回数に隠された『暗号』=『see8hiid』は、


『∞の寺院を見ろ』→『「出雲國神仏霊場」を見ろ』


ではないかと、コジツケ連鎖しちゃいます。正気を失ってますね。
谷川さんが新興宗教『出雲大社教』(オオヤシロと読むらしい…)の信者だとは思いませんし、
京アニスタッフに出雲シンパがいるとも思いませんが…


なぜモンゴル語か?については、西宮が『蒙古』と縁のある土地柄だというのがあります。

『広田社』は、三韓征伐のときに協力した神様で、『敵国調伏』のパワーがあります。
『西宮戎』の『エビス』は『異民族』の意味です。

『蒙古襲来』以降、『蒙古』の名は『異民族』の代表として、
『異民族』『お化け』の意味で『ムクリコクリ』という言葉ができたという説があります。
(『コクリ』は蒙古襲来のときに蒙古と連合して攻めてきた『高麗』のことだといわれます)

井伏鱒二の『黒い雨』で『キノコ雲』を『ムクリコクリの雲』と書いていたと記憶していますが、『8』月繋がりですね。

『涼宮ハルヒの憤慨』収録『編集長☆一直線』の長門の小説『無題3』に出てきましたね『お化け』…『ムクリコクリ』!?

以前、『分裂』~『驚愕』展開予想で『チェルノブイリ』ネタを振ってましたが、
アニメ『エンドレスエイト』が『原爆のキノコ雲』に連鎖したので、にわかにコジツケ連鎖が繋がってきました。

『分裂』などで『百人一首』や『和歌』ネタが振られてますが、
『和歌』の原点は、スサノオの『八雲立つ出雲』の歌で、『出雲』繋がりですし。
アニメ版エンドレスエイトでも『雲』がやたら強調されてる回がありましたね。
…谷川さんも褒めてましたが、今年の8月は、『サマーウォーズ』が記憶に残ると思います。2回観ました。

谷川さんは『事前に何の予備知識も無く観た』とわざわざ断ってますが、
そう書きたくなるような、偶然の一致が谷川作品と細田作品の間に見られるようにも思われるので
(バーチャ空間『OZ』とか、敵は『情報生命体』とか、暗号解読したのが『55人』とか、
キングカズマ役の谷村美月が『神様のパズル』のメインヒロインだとか、
『原発がアブナイ』とか、夏希先輩の両親役の声優さんが『谷川・佐々木』だとか…)。
まあ、私の妄想なんですが。

谷川さんもハルヒで『情報生命体』と『バーチャ空間』で『サマーウォーズ』みたいな展開を狙ってて、
細田守に先を越されて、そのままの展開ではやり難くなってたりするのではないか?とか勝手に妄想しております。

『黒幕=神』の着物の裾に触れるくらいは出来てると良いのですけど。


面白いハルヒ同人紹介
シマコヤ『わたしのためのスペースオペラ』:島田しまこさんの個人誌、2007年10月~2008年8月の5冊分の総集編。オフ向きでないかと思いきや、これはこれで良い雰囲気の本になりました。

「あかいものなんだ?」「朗読者」「それはわたしの庭のばら」は入手してましたが、「The beastly Arctic won't freeze.」「海にでるつもりじゃなかった」は持ってなかったのでラッキー。

キョン妹が、「幼い女の子」という、「万能魔法」で古泉の生活にじんわり変化を与えます(当然、キョンは振り回されてます)。
ハルヒの『力』とは違いますが、妹ちゃんに現実改変能力があるというのが良い雰囲気の原因かも。「子供の全能感」「少女の無敵っぷり」は若い人は嫌いだろうし、「永遠の少年少女」には天敵でしょうけど、自分の経験では年を取るとムカつかないし、ほほえましくなってきます。私がジジイってことですね。

短い話は簡単な話ではない、と木村章二が書いてますが、その典型ですね。
誕生日の「おんなじかお」の笑顔、電話の向こうでの妹ちゃんの表情、「星型のクッキー」、とか、

物語の急所が映像として「描かれていない」、

という演出が面白い。

絵を描く人間なので、何でもかんでも「絵に直す」「映像化する」という先人の言い伝えを信じてきましたが、
宮台真司を信じるなら、「自明性がありえない時代」に我々は生きているのですから、
「何でもかんでも絵にすべし」も問い直されることでしょう。
描かれていないことまで描ける方が、描いたことだけ描けるより、表現力が有るような気がしますが。

こういう作品をこれからも描いていって頂きたい方ですね。
まだまだ紹介続きます。


アニメ版『エンドレスエイト』のループに隠された『大本教』の聖数『3』『5』!?

2009-08-05 11:20:24 | 涼宮ハルヒ
アニメ2期『エンドレスエイト』のループ8回は、

12話ループに気づかず
13話15498回
14話15499回=15498+1
15話15513回=15499+14
16話15521回=15513+8
17話15524回=15521+3
18話15527回=15524+3
19話15532回=15527+5

ということで、


18話予想15531回=15524+7

実際 15527回=15524+『3』


19話予想ループ無し

実際 15532回=15527+『5』

と、私の甘い期待は大外れだったのですが、
ボーリングのスコアボードの数字、


1投目→『1』
ハルヒ『14』点→『14』
キョン『8』点→『8』
ユキ『3』点→『3』
コイズミ『7』点→『7』
みくる『0』点→『0』


と比較して、相違していた数字『3』『5』が、
大本教の聖数


『5=厳(イツ)=大本教開祖・出口なお』

『3=瑞(ミツ)=出口王仁三郎』



と対応してる偶然が面白かったのでネタに。


出口王仁三郎は


『型の大本』


といって、


『霊界』に起こること=未来に世界に起こること


が、先ず『大本教』に現れると信じていた様ですが、

原田実先生によれば、

人間が『現界』で『神のコスプレ』して、芝居すると、

『霊界』の神が芝居通りに動かされて、

未来が人間の期待通りに左右できる、

とも解釈されていたようです。


『涼宮ハルヒの陰謀』で、『未来は変えられる』と言っていた『古泉』の箇所で、
スコアボードとアニメ本放送の相違が起きてるという偶然も。妄想を刺激しますね。

というか、
スコアボードとアニメ本放送が一致しちゃってた場合、
相違点が、大本の聖数に一致してる上に、出口王仁三郎の仮説と一致してるという偶然は起きないので、
私も、大本教や王仁三郎をコジツケることも出来なかったでしょうから、
『黒幕』のメッセージかなあ?とか、不思議に思っているところです。

原作者の谷川先生も2期には脚本でも関わっておられますから、
京アニスタッフに大本教の教義をハルヒに仕込んでやろうという黒幕がいると決まったわけじゃないんですけど。

まあ、関係者に、

古泉VSみくる

を、大本教の『型の思考』で解釈しよう、という宗教オタク、トンデモ好きな方がおられるということでしょうか?

日本人は、クリスマスも初詣もやる、宗教的に寛容な多神教徒だと、
白人、キリスト教徒は不寛容で劣っていると考える排外主義者は
よく比較しますが、
こういう、宗教ネタを遊びに使えるという寛容な国に生まれたのが幸せだということだろうと思いますね。


面白いのは、スコアボードと本放送のループの数字上の一致点が

『1+14+8+3=26』

で、

原子番号26:Fe=鉄→古語で『えびすがね』

で、ハルヒの舞台『西宮市』にある『西宮のえびす』と繋がるということで、

これに『7+0=7』足すと予想させるのがスコアボードの数字列で、

『3+5=8』を足したのが実際の本放送だったという…

『舞台』を左右すると言うことは、物語を抜本的に転換する付け足しが起きたのがエンドレスエイトだった?


スコアボードから、ループ『7』回?と、勘違いして無いと、実際のループ『8』回との対、『7/8』が、


長門の部屋番号『708』

エンドレスエイトで長門がかぶっていた面『ウルトラマン』→『ウルトラの星=M78星雲』


とコジツケ可能だという偶然も、黒幕が、



エンドレスエイトはハルヒに振り回される話と見せかけて、実は『長門有希』にとって重要な回なのだ




ということを暗示したかったんじゃないかと思いますね。

エンドレスエイトのループが終了した9月1日に、長門は学校を休んだのですが、


原子番号78=Pt(プラチナ)


は、化学反応の優れた『触媒』として知られていて、

黒幕は、ループを通じて長門にダメージを与えることで、


ハルヒの『情報爆発』の反応過程の『触媒』


に長門を仕立てたんじゃないか?

その結果が、



『涼宮ハルヒの消失』



じゃないのか?とか勝手に妄想しちゃいますね。

やはり、物語の転換を期する付け足しが起きたのが『エンドレスエイト』だと黒幕が強調したかったんじゃなかったかなあ?
と、勝手にコジツケしておきます。


夏コミ新刊入稿しました…タイトルは『閉じられた世界』で

2009-08-04 04:17:53 | 涼宮ハルヒ
夏コミ合わせ新刊は『憂鬱』~『分裂』の謎解きと『驚愕』の展開予想ネタの本。
引越し後の初の新刊ということになりますね。

あいかわらずのコジツケ連鎖と、傍系説話謎解き、『憂鬱』~『分裂』が『驚愕』以降でドンデン返しされるという思い込み。
これまたあいかわらず筋肉がキモイ表紙絵ですが、10年後、2020年ごろに、2007年以前の私のまま停滞して薄っぺらい絵を描いてるのが怖いので、今は我慢して土台作りですね。

刃物は、分厚ければ研ぎ澄ませますが、薄いと、研いだら無くなってしまいますので、今のうちに分厚くしておくのが準備。

前の更新で、アニメ版エンドレスエイトのループが7回で終わるのではないかと口から出任せ、勝手なことを書いておりましたが、青木さんの情報では8回目に突入したそうで、

早く終わって『消失』等の映像化を見たいという単なる希望から、個人的願望でその時の最短を期待したのでしたが、『結論先にありき』の短絡だけに大はずれ。
結城浩『数学ガール』の『ミルカ』さんの忠告、『数列クイズに正解なし』を実体験ですよ。
改めて、賀東さんか谷川さんが『数学ガール』読んでそうな気がしますね。

単純な当てはめでは失敗しましたが、ボーリングのスコアの数字に関しては、折角、途中までは偶然の一致があるので、前は考慮しなかった要素を入れてコジツケ連鎖、偶然の一致を再検討してみたいと思っております。
たとえば、長門のスコアの1234…321の反復を、1、14,8…と組み合わせていなかったので、改めてこの2つの数列を組み合わせて、『黒幕の意図』に迫ってみようかと思います。
夜空に星座を見つけてしまうのが人間の脳の欠陥ですが、娯楽としては、そういう『錯覚』は大歓迎ですので、また『邪馬台国探し』のごとき『コジツケ』で『予想』をしてみようかと思います。

西宮北口駅前の広場が再開発だそうで、今年の初夏にイベントのついでに立ち寄ったのが見納めでしたね。
その時の聖地巡礼
1日目:北口駅→両度町→芦原町→神祇官町→津門稲荷町(津門神社)→松原町→津門大塚町→深津町→高畑町→中島町→天道町→二見町→熊野町(熊野神社)→松山町→日野町→大森町→高木東町→北口町、
甲風園→北昭和町→大畑町→広田町→高座町→上ヶ原八番町→九番町→一ヶ谷町→大社町(関西スーパー)→六軒町→甲陽園本庄町→甲陽園若江町→神園町→獅子ヶ口町→甑岩町→毘沙門町→角石町→甲陽園二番町(北高)→…→神原→奥畑(震災記念公園)→北名次町(苦楽園口駅)、
2日目:北口駅→甲風園→北昭和町→大畑町→広田町→高座町→一ヶ谷町→六軒町→甲陽園本庄町→甲陽園若江町→神園町→獅子ヶ口町→甑岩町→毘沙門町→角石町→苦楽園二番町(北高)→…→上ヶ原八番町→高座町→…→北口駅
3日目:北口駅→甲風園→南昭和町→両度町→森下町(八幡神社)→神明町→西福町→津田町→池田町→六湛寺町→染殿町→用海町→石在町→久保町→鞍掛町→浜町→建石町→川添町(図書館)→川西町→松下町→御茶家所町→羽衣町→相生町→松生町→南越木岩町→石刎町→北名次町(エンドレスエイト登場の鉄橋)→獅子ヶ口町→甑岩町→毘沙門町→角石町→苦楽園二番町(北高)→…→甲陽園駅→…→北口駅
アニメ版エンドレスエイト見た限りは、まだまだ歩いていない場所が一杯ありますね。
今回も。震災記念公園に御参りしてきました。地元でもオタネタで町おこしするという動きがあるようですが、こういう「聖地」をどう調和するのかが面白い思考実験ですね。


面白いハルヒ同人誌紹介
モロみ屋『長門とバックアップの朝倉さん』:前回予告したちび朝倉さん虐待が面白い(こういう要約でよいのか…?)モロやんさんの個人サークル。
久しぶりの同人活動だそうです。白いと反省なさっておりますが、オーソドックスな4コマの保守的コマ割でありながら、奥行きのある構図の工夫が光ります。こういう達者な方が参戦して下さって有り難い事です。

普通の頭身キャラも、ミニキャラも、すっきりと洗練されていて、かわいらしいですし、漫画的誇張表現向きな動かせるキャラに仕上がってます。
今はキモイ私の絵柄ですが、こういう感じで輪郭中心でデフォルメしてゆきたいですね。

朝倉さん、ペナルティでダウングレードして、ナイフが朝マックのパンケーキ用プラスチックナイフ、というのが笑いました。
無線通信からUSBにダウングレード→コード持って振り回す折檻、という展開、回されてる朝倉さんが可愛いですね。怒る長門も可愛い。
いきなり「長門のどこにUSBを繋ぐのか?」でサービス(?)展開、という脱線も良かったです。これだけでも引っ張れそう。
頭を鷲摑みにされてぶら下げられるのも可愛いです。虐待シーンなのに。キャラがかわいらしい造形で、仕草がかわいらしいと、微笑ましく思えてしまいます。長門の頭に乗って移動して「らくちん」の表情がかわいらしい。

画力がある人は、色々なシーンを読んで楽しいように描けるので、得です。
後書きカットの眠る二人のシーンも名場面ですし、長門のお腹が見えてるのも良い味出してます。

舟橋一夫は、「絵になるシーン=名場面」を描け、と言いますが、確かに名場面思いつくと、ネタの作画が効果的になると思います。
絵が良い絵になりますし、ストーリーも見せ場があるおかげで引き締まります。読んで楽しいですし。


優先席『涼宮ハルヒの掲題』:金子ねコさんの個人サークルの様です。「そろそろ「彼」という存在について皆で話し合ってみる事も必要ではないでしょうか」というサブタイトルの通りの表題作、爆笑。

古泉と朝比奈さんのハルヒ奴隷っぷりが特に笑えます。よくよく考えると原作でもこうなんですよね…
長門がいつものキョンラブ長門で良かったです。ストレートな好意の発露がドキドキさせられますね。
強制的に入手した「驚愕」が凄く面白い、というネタも爆笑。現実が侵食されてます!
オチのデレハルヒ(バカップル…か?)展開が読後感を良くしています。口撃しておいて、本当に嫌われるのは嫌、という屈折が可愛らしい、ホッとさせられます。

先日、青木さんとローゼンメイデンを見たのですが、「好き」が行動原理だと、かなり凄い対立でも、憎めないところがありますね。そういう感じで。
キョンコネタも「分裂」ネタ絡みで地味に佐々木さん登場してて(男ですが)良い感じです。
不思議なことに、「ハルヒコの嫉妬」ということになると、「もっと冷静になれ」と言いたくなりますね。

表題作の「キョンの団への貢献度」も、性転換ネタの「佐々木が気になるハルヒ」も、「分裂」ネタの思考実験なのが巧いですね。原作を巧妙に踏まえておられます。これでキャラも可愛いのだから、うらやましい。

4コマの朝倉姉弟が好きですね。空回りしていて。枕元で短パン男が子守唄、爆笑。これは長門でなくてもウザい。
朝倉さん、男になると、神秘的オーラが消えて、急にウザくなるのが不思議です。

弟さんは「うどん」なんですね。「カレー」主張する長門が沈む表情含めて笑えます。
画力があるのでアップに耐えますし、表情の変化を描けてますし、そういう変化をつけられることで漫画が盛り上がります。勉強になりますね。
次はオヤジのリクエストで、お色気シーンにその才能を転用です!


9682『ハル晴レハロー』:ハルヒジャンルはオフィシャルも同人も、似たような色合いの表紙のことが多いのですが、コタツみかんカラーの暖色系(?)SOS団が珍しいかも。
ヒロセさんとみうらさんの合同サークル、三度目の紹介の9682。引越し荷物の梱包の中から逐次的に現れる作品。本来は一度に紹介すべきところ、申し訳ないです。

ヒロセさん「おにいちゃんといっしょ」、ハルヒパワーでちび化+家族化(?)ネタ。古泉の隣のお兄さん化の力技が爆笑。長門のマイペースがらしくてほほえましいですね。
人間関係の妙に生々しい面が描かれるのが面白いと思っているのですが、妹たちに邪魔されながら、結構真剣に勉強する、キョン・古泉が妙にリアルですね。「きた…!」が笑いました。
中継ぎ「キョンと妹」漫画の「全部食べない」兄の気配りもリアルです。…私小説?ホッとさせられる良い作品。

古泉の疎外感が面白い。確かに、改めて原作通読すると、学園祭あたりから、古泉が疎外感を感じてるようで、キョンにどうにかして欲しそうで、キョンは全然どうにかしてあげてなくて(放置プレイ!?)…まあ、ヒロセさん、原作をよく踏まえてらっしゃると思います。
「消失」を古泉視点で再構成して、オリジナルストーリーの形でまとめた、というところでしょうか。
「キョンに頭を撫でられて、古泉の疎外感が解消される」という展開が男の考えつかない超常現象で凄いですが、ハルヒ世界で起こるいかなる事件も「キョン」が全て解決できる、という最終兵器キョン設定は、凄い真実を言い当てていると思います。鋭い。
しかし、全て知った上で、妹ハルヒをポニテにするキョンの「業」が凄かったですね。パワハラ…?天然かもしれませんが。「けっこうサイアク」はそこまで含めてですか?

みうら「シャミセンの消失」、異世界にうっかりシャミセンが迷い込む、という原作でもやりそうな思考実験。原作を超えているかもしれません。
コタツシーン、表紙の題材でもありますか。吉田戦車も、女子と一緒のコタツのドキドキを描いてましたが、結構生々しいですね。女子と一緒に入ってるコタツの中を男子が覗くのはNGという「掟」がこれまた妙にリアルですね。
(アマゾン遅配ネタも生々しいですね。笑いました。)
宇宙に「遠ざかる汽車」を描いたのはナイスです。異常が強調されて効果的。笑いました。
新川さんの差し入れは「まつとしきかば」の歌だと思いますが、こういう民俗の折込は好みですね。谷川さんも「和歌ネタ」振っておられますが、原作者への「返歌」になってると思います。

「接近だけが正解ではない」、というテーマが凄い。

「我々が、別々の身体の中に分断された形で心を持った上で、改めて結びつきたくなる」という「心」の原理的困難を、たった1ページで平明に、説得的に展開してるのが感動的。原作を超えてるかも。
「根源的切断を前提とした、架橋の徒労」を悲劇ではなく、肯定的に捉えてるみたいなのが、驚きです。

長くなったので、次の紹介は又の機会に。