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小田急2000形・袖仕切り交換車両に乗車

2010-04-05 | 小田急グループ

数日前MAKIKYUは青春18きっぷを使用し、18きっぷ利用者の間では定番とも言える全車指定席制の臨時快速「ムーンライトながら」号に乗車する機会がありました。

下りの「ムーンライトながら」号は、以前横浜辺りで日付が変わる時刻設定だった事もあるものの、現在は東京から結構離れた小田原が日付変更後最初の停車駅となっており、東京や横浜辺りから小田原まで普通乗車券を用意し、小田原から青春18きっぷを使い始める場合でも、結構な出費を強いられる事になります。

そのため比較的運賃が安い小田急線で小田原まで先回りし、小田原駅で「ムーンライトながら」号を待つ乗客の姿が多く見られるものです。


MAKIKYUも「ムーンライトながら」号を利用する際には、小田急線で小田原まで移動する事が多く、先日も小田急線ルートを利用したのですが、その際に幾つか乗車した車両の中には、2000形と呼ばれる車両にも乗車したものでした。
(余談ながら現在2000形は、基本的に小田原駅まで運行する列車には充当されませんので、当然ながら小田原線途中駅間での乗車です)

同形はほぼ各駅停車専用(各停同然の区間準急も含めて)の車両と言っても過言ではなく、8両固定編成が9本存在するのみ、運行区間も限られる上にデザイン的には1000形と大差ない事もあって、意外と注目される事は少なく、小田急線を走る各形式の中では比較的地味な存在と言えます。

ただ1000形とデザインは良く似ていても、1600mmのドア幅や行先表示にLEDを用いているなどの差異があり、小田急の通勤型車両では初めて電気指令式ブレーキを採用している事も大きな特徴となっています。

初期編成の登場時にはまだ珍しかったIGBT使用のVVVFインバーター制御車で、起動時の走行音が製造初年の割に比較的静かな事や、暖色系ながらも爽やかさを感じさせる内装などを見ると、製造初年から15年も経た車両とは思えず、むしろ近年の低コスト型車両よりも出来栄えが良いのでは…と感じる程ですので、小田急線をご贔屓とするMAKIKYUにとっても好感度の高い車両の一つです。

8両編成のみで比較的用途が限られる事や、まだ更新時期に達していない事もあって、製造当初からの動きも少なく、通勤型車両各形式を対象としたパンタグラフのシングルアーム化や、小田急グループのブランドマーク貼り付けを別とすると目だった動きは乏しく、初期編成の登場時ドア上に設置されていた地図式の案内表示器が撤去された事や、行先表示LEDの経年劣化に伴うフルカラーLEDへの交換などが、他形式に比べて少ない2000形の変更点と言えます。


しかしながら先日2054Fに乗車した際には、初期編成ではない事もあって上記の動きはないものの、座席脇の袖仕切りが大型化されたものに交換されており、月に1~2回程度小田急線を利用するMAKIKYUも、これは初めて見かけたものですので、少々驚いたものでした。

座席脇の袖仕切り大型化は、近年の首都圏通勤型電車における流行となっており、首都圏各者の新形式ではこの傾向が強く見られ、既存車両でも更新工事と共に交換される事はよくある事です。

また京王8000系の様に更新工事を行わなくても、座席脇の袖仕切りを大型化する事例が存在する事や、JRにおいて既存袖仕切りに加えて透明の仕切りを追設した車両が多数見受けられる事などを考えると、小田急線で同様の動きが出る事自体は特に不思議とは言えません。


しかしながら近年大々的な更新工事が施行され、下回りの交換と共に内装の大刷新まで行われた8000形ですら、袖仕切りは金属製パイプのみという状況の中で、大型ではないもののそれなりの仕切りがある2000形が、袖仕切りだけ大型化したモノに交換されたのは少々不思議に感じたものです。

この袖仕切り大型化は試行的に施行したものなのか、それとも今後2000形他編成(先日目撃した限りでは。LED行先表示がフルカラー化されている2052Fでも袖仕切りは既存タイプでした)や、2000形以前の既存通勤型各形式にも取り入れられるのかも気になる所です。

写真は袖仕切りが大型化された2054F車内の様子と、同編成の外観(以前撮影したもので、先日乗車した際の写真ではありません)です。



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