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小田急バスフェスタの展示車両(小田急バス編)

2013-05-28 | 小田急グループ

26日に登戸営業所で開催された小田急バスフェスタ、小田急バスの新営業所開設記念で開催されたイベントだけあって、イベントの主役は当然ながら小田急バスの車両展示でした。

コアなファンだけでなく、家族連れなど様々な客層が訪れるイベントでは、なかなか特定の客層の満足を得るのは難しく、車両展示などは撮影向けに特化して車内へ立ち入ったり、車両の前で記念撮影する事が出来ないか、或いはイベント開催中ずっと車内を開放した状態で展示され、撮影には不向き…と言った状況になる事がよくあります。

しかしながら小田急バスフェスタでは、基本的には車内を開放した状態での展示となるものの、3回の車両撮影タイムが設けられ、この時間だけは車両のすぐ前に近づいたり、車内に立ち入る事が出来ず、車両外観の撮影に適した状態を提供するなど、様々な客層のニーズに配慮したイベントとなっていたのは関心させられ、同業他社の同種イベントでもこの様なスタイルが増えれば…と感じたものでした。

そして展示された小田急バス車両は、小田急バスは大半が都市型路線、特に観光向けなどに変わった車両を走らせている訳ではなく、採用メーカーや年式なども限られますので、車種のバリエーションもおのずと限定されます。

 
その中でも路線車に関しては主力のいすずエルガのノンステップ車を中心に、他車種も代表的な車両を数台展示している状況でした。


複数台展示されたエルガの中でも、マスコットキャラクター・きゅんたをデザインしたラッピング車両だけは、何故か他の小田急バス車両と並んでの展示ではなく、少々離れた小田急グループ他社のバスと並んでの展示となっていました。

 
エルガ以外ではエルガの中型版と言っても過言ではなく、狭路の存在する路線などで用いられる小田急バス中型車の主力・エルガミオや、まだまだ改善点などは多いものの、環境負荷対策の一環として導入した日野製のパラレル型ハイブリッドバス・ブルーリボンシティハイブリッドなどの姿も見られました。

また小田急バスの路線車と言うと、いすず車の印象が圧倒的に強いですが、以前エアロスターMなどを走らせており、今回のイベント会場で発売された限定バスコレクションでも、以前活躍していたエアロスターをモデル化しているなど、一般路線ではいすずと併用する形で、一部の営業所で三菱車もボチボチ活躍しています。

 
今回のイベント会場にも、三菱車はワンステップバスをベースに、車内前方の床高を下げたため、車高が高く奇妙な窓割が特徴的な新鋭ノンステップバスが2台展示され、2台は似たような車両ながらも、窓周りの塗装などに差異が見受けられるのも注目です。

一般路線車の他にも、高速車両も2台展示されています。


1台は空港リムジンに用いられ、他の小田急グループに所属するバス事業者の高速・観光バスと大差ない小田急グループ塗装ながらも、伝統の犬マークが独自性を主張する三菱エアロバスで、こちらは仕様的にも一般的な観光バスなどと大差ない印象を受けます。


もう1台は、分社の小田急シティバスが夜間高速バスで使用している新鋭エアロクイーンで、各路線共通で用いられる様ですが、夜間高速と言う用途だけに、昼間は余り稼動せず撮影機会も限られる車両です。

独立3列のゆったりとしたリクライニングシートへの着席体験などもでき、展示車両内の幾つかの座席にも座ってみました。


設備的にはJR在来線特急普通車レベルながらも、座席を回転させない事もあってか、リクライニング角度は特急グリーン車レベル、最前部座席は足元がやや狭く感じられたものの、それ以外の大半は前の座席下に足を伸ばせます。

列車やフェリーの寝台に比べると、居住性の面では大幅な見劣りが否めませんが、「座席で夜を越す」という事を考えれば、JR特急普通車レベル(車両による当たり外れも大きいですが…)の車両で夜を越すよりは快適かと思いますので、設備的にはまずまずと感じたものです。
(MAKIKYUは過去にJR165系ボックス席で夜を越した事もあり、これは混雑時などはかなりの苦行と感じましたし、まして中国の長距離列車硬座での夜行長時間乗車などは、見るだけでも凄惨な状況で、個人的には勘弁願いたいものです)


この車両の展示では、通常はまず一般客には公開する事がない仮眠室も開放しており、小田急バス車両展示の中では、個人的には最も価値アリなのでは…と感じたものでした。

夜間高速バス運行事業者では、イベントなどで一般路線車と共に展示することで、夜間高速バスをPRするにも絶好の機会なのでは…と感じたものでした。

小田急バスフェスタでは、小田急バス(分社の小田急シティバスを含む)以外にも、小田急グループの他事業者で活躍する特色あるバスが何台も展示され、こちらも近日中に追って取り上げたいと思います。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小田急バスフェスタ (A80&481)
2013-06-04 20:38:29
こんばんは。
僕はおととし東急バス20周年フェスタで新羽営業所まで足を伸ばしたことがあります。小田急バスフェスタは京急と日程がかぶっていたこともあり、足を運べませんでした。ちなみに小田急バスが単独でこのようなイベントを開催したのは今回が初めてではないでしょうか。今後開催されるのであれば足を運びたいと考えています。ただ、営業所で行うとなると敷地面積のこともあります。僕は車両の動きが少ない新小金井駐車場がオススメかなと思うのですが・・・。

エルガミオの画像では「歳22」表示を出しています。この系統は一昔前まで1時間2本走っていましたが、だいぶ前に休日16時台の1本までに大幅減便されました。僕は1度だけ乗車したことがありますが、途中停留所から乗車してくるお客さんはほぼ皆無だったと記憶しています。
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3つも重なるとなると… (MAKIKYU)
2013-06-06 23:39:37
A80&481様こんばんは。

先月末の日曜日は、神奈川県内だけでもこの登戸で開催された小田急バスフェスタをはじめ、本牧と久里浜でもイベント開催日が重なり、鉄道とバスの双方に関心がある場合は、その内何処へ足を運ぼうか迷う状況だったと思います。

中には2つのイベントを掛け持ち(はしご)した方も居られる様ですが、さすがに3つ全ての参加は厳しく、惜しい思いをしている方は少なくないかと思いますので、できる事なら各事業者で日程を調整し、イベント開催日を分散して頂ければ…と感じる所ですね。

また今回の小田急バスフェスタは、登戸営業所開所記念という事で、必然的に登戸開催となっていますが、今後同種のイベントが開催される場合、何処で開催されるかも注目ですね。

個人的には小田急グループの交通機関利用増や、会場アクセスに回送車の活用などが見込め、状況次第では隣接する系列会社の敷地活用も見込める町田辺りも悪くないのでは…と感じています。
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