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JR九州のリバイバル急行列車に遭遇~「最南端」号は果たして急行?

2010-02-16 | 鉄道[九州・JR]

1週間程更新を休止していた「MAKIKYUのページ」ですが、この間にMAKIKYUは仕事の合間を縫い、3日半程の強行日程で久々に南九州へ出向いていました。

その帰りには鹿児島中央駅から新幹線で帰路(今はまだ接続列車を介す必要がありますが、来年には新幹線だけで京阪神や首都圏まで移動する事が可能になります)に就いたのですが、新幹線乗車のために昼過ぎに鹿児島中央駅で出向くと、改札外で貸切列車による旅行商品扱いとなるリバイバル急行列車の乗車受付を行い、参加者に特製弁当の配布を行っている姿を目撃したものでした。

大分の「TORO-Q」(以前「MAKIKYUのページで取り上げた記事は、こちらをクリック」)で使用していた旧型気動車2両を塗り替え、九州内各地でリバイバル急行列車を運行している事は、JR九州のHPなどで告知されており、MAKIKYUが鹿児島から帰路に就く日には、丁度鹿児島でリバイバル急行が運行される事を把握していましたので、詳しい運転時刻などは調べていなかったものの、もしかしたらリバイバル急行列車にうまく遭遇できるかも…という淡い期待も抱いたものでした。

そのためMAKIKYUは新幹線に乗車するにも関わらず、わざと在来線改札から入場(一旦在来線方に入場した後、新幹線連絡改札口を利用する事も可能です)したMAKIKYUが、在来線各線区の発車案内を見ると、定期列車の案内しか出ておらず、まだ入線時間は暫く先なのかとも感じたものでした。

しかし指宿枕崎線の普通列車を良く見ると、JR九州恒例のベンチレーター撤去によって、屋根上がすっきりした気動車2両の前方に、屋根上に小型の冷房装置が何台も載っている車両の姿を目撃出来ましたので、リバイバル急行列車は単独ではなく、もしかしたら定期列車に併結しての運行では?と思って指宿枕崎線山川行き普通列車のホームに下りると、定期列車のキハ140+キハ40(8000番台)の前方に、貸切扱いのバイバル急行列車乗客用に国鉄急行色キハ58+キハ65(キハ140が鹿児島方、キハ65が山川・枕崎方)が併結されていました。

  
リバイバル塗装の2両だけでなく、定期普通列車を巻き込んだ4両編成で、リバイバル急行列車が運行されるのは、MAKIKYUも予想していなかった事だけあって、少々驚いたものでしたが、4両全てが異形式というのは気動車ならではで、たまたま全て異形式の編成になったのか、それとも敢えてこの様な編成にしたのかも気になったものです。

そしてリバイバル急行列車の姿を拝みにホーム前方へ進むと、この日の列車愛称名となる「最南端」の特製イラスト入りマークが掲げられると共に、側面も「西鹿児島(鹿児島中央駅の昔の駅名です)-西大山(JR最南端の駅で、実際は更に先の西頴娃(Nishi-Ei)まで運行された様です)」と書かれたサボが掲出されるなど、今や最後の1両となった原型を留めるキハ65形のリバイバルムードを更に盛り上げる演出がされていた辺りは、貸切列車による旅行商品扱いとなるリバイバル列車ならでは…と感じたものでした。

 
土地柄もあって、リバイバル急行列車の乗客以外で列車を撮影している人の数も数える程で、この手の列車で時折見受けられる混乱などもなく、良い雰囲気でリバイバル急行列車の発車を見送れたのも好印象でしたが、参加者誘導に当たっていたJR関係者が乗り終わる前にドアが閉まってしまい、乗務員室から乗り込む羽目になっていたのは滑稽なものでした。

ちなみに「最南端」号は、西頴娃までの運行で途中JR最南端駅となる西大山駅に停車しているシーンがネット上でも出回っていますが、山川行き普通列車と鹿児島中央~山川間と併結運転となると、鹿児島中央から50km強の距離がある西大山までの通過駅は一体幾つ?と感じたものです。

これは急行列車らしからぬ運行と言えますが、JR九州では特急列車でも短編成でワンマン運転を行い、眺めの良い所で徐行や一時停車を行ったり、途中駅で10分程度の停車時間を設けるなど、速達性を重視する一般的な優等列車とは異なる性質の優等列車を幾つも走らせていますので、敢えて旧型気動車の乗り心地を目当てにしている乗客ばかりのリバイバル急行列車ともなれば、長時間乗車できて頻繁な加減速がある運行形態の方が良いのかも…と感じたものでした。



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