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小田急3000形・3661編成~ぼくたち・わたしたちの「ゆめの列車」

2008-01-07 | 小田急グループ

   
  

小田急電鉄は開業80周年(更にロマンスカー運行開始50周年)を迎え、これを記念して現在、通勤型車両各形式では80周年記念ステッカーが貼られており、昨年は7000形LSEの旧塗装リバイバルやファミリー鉄道展での名車・3000形SE車の野外公開、小田急バーチャル鉄道博物館のOPENなど、この節目の年を記念した出来事も盛り沢山といった状況でした。

これらは「MAKIKYUのページ」でも既に記事として取り上げていますので、ご存知の方も多いかと思いますが、この他にも幾つもの出来事があり、その一つが「小田急線開業80周年記念でんしゃデザインコンテスト」の開催(コンテストの参加対象は小学生など)と、コンテストでの最優秀作品(小田急電鉄賞)を具現化したラッピングトレイン・『ぼくたち・わたしたちの「ゆめの列車」』の運行です。

この列車は既に昨年末には走り始めており、沿線外の人間で小田急線を利用するのは月に数回程度というMAKIKYUでも、何度かすれ違うなどして一応姿を目撃していたのですが、いざその姿を狙おうとするとなかなか…という状況で、ようやく昨日その姿を本格的に捉える事が出来ました。

この列車のラッピングは最優秀作品2点を、左右それぞれに掲載しており、他方を見ると全く異なるラッピングが施されているのが特徴で、新宿へ向かう列車(上り)で進行方向左側は「小田急のしゃことえびなえきのまわり」、進行方向右側は「みんなでのっちゃおう」というタイトルの作品となっています。

編成の一方だけを見れば同じラッピングの車両が8両連なっており、これは編成美という観点では評価できますが、その一方で掲載可能作品数が少なくなります(1両ずつ別のラッピングを施し、両側面でラッピングを変えた場合、8両編成では16作品を掲載できます)ので、この手法の善し悪しは評価が分かれる所です。

ただこのラッピングトレインは車内も中吊りなどの広告スペースも、コンテスト応募作品で埋め尽くされており、こちらにはラッピングとして実現した2作品以外にも、入選作品などが多数掲示されていますので、こちらは乗車してみてのお楽しみといった所です。

ちなみにラッピングが施されているのは3000形8両固定編成の3661編成ですが、この形式はステンレス車体とはいえブロック工法風のビードなし車体を採用しており、戸袋窓も廃止されていますので、小田急各車両の中ではこの様なラッピングには最も適任といった感があります。

8両編成ですので運行範囲は新宿~唐木田・新松田間に限られ、小田急全線でコンテスト作品を沿線にPRする事は叶いませんが、その分全線で運用され、在籍本数や運用数が非常に多い6両編成などに比べると、稼動していれば姿を捉える事はまだ容易で、運用も基本的に各駅停車と区間準急に限定されますので、急行系列車に乗車している際にこのラッピングトレインを見かけたら、先回りして待ち伏せたり、後から追いかけたりして撮影する事も出来るのは有難い限りです。

ラッピングトレインに関しては評価も大きく分かれる所で、路線によってはかなり多く見られる無造作に広告を貼り付けただけの車両(特にステンレス車体のビードを無視してまで貼り付けられている広告などは醜い限りです)などは頂けない感がありますが、この車両のラッピングは見栄えも悪くないと感じます。

またコンテストの優秀作品を具現化するという企画はなかなか粋なものかと思いますし、この様な編成が一編成だけ走るのも面白いとMAKIKYUは感じますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も小田急線を利用される際にラッピングトレイン・『ぼくたち・わたしたちの「ゆめの列車」』に遭遇する機会がありましたら、是非乗車されてみては如何でしょうか?

画像は『ぼくたち・わたしたちの「ゆめの列車」』の両側面とそのイラスト(車内掲示の広告)、そしてこのラッピングトレイン内の広告スペースに掲載されている入線作品の一例です。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
個人的には2000形辺りの方が… (MAKIKYU)
2011-01-21 07:13:51
田代まさとし様こんにちは。

個人的には3000形こそ実用本位のスタイルといった感が強く、他の車両に比べると…といった印象を持っていますが、他路線などと比べると、これでもスタイルが良いと評する向きもありかもしれません。

個人的には3000形の前に登場した通勤型車両・2000形辺りの方が見た目は良いのではと感じているのですが…
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Unknown (田代まさとし)
2011-01-14 08:34:17
最近の小田急は随分スタイルが良くなってきましたね。然し、この電車特有のモッテリ感が姿を消しつつあるのは、なんだか寂しいことですね。
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