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JR四国 1500形気動車~JR四国最新鋭の気動車は早くもバリエーションが…

2009-02-12 | 鉄道[四国]

  

先日MAKIKYUが四国を訪問した際は、徳島を除く3県を訪問(厳密に言えば土讃線を利用していますので、阿波池田周辺で徳島県も通過しているのですが…)し、久々の四国訪問にもなりました。

その際には徳島地区を中心に活躍している1500形気動車にも、高徳線の高松周辺で初めて乗車する機会がありましたので、今日はこの車両に関して取り上げたいと思います。

1500形は2006年に初登場し、他地区で使用していた老朽気動車を、徳島地区の既存車両転出で取り替えるための補充も兼ねて導入された一般型気動車で、JR四国の中では最新鋭の部類に入る車両です。

片開きでありながら3つの扉を持つ外観が特徴的で、ビードなしステンレス製の車体こそ今時の雰囲気を持つものの、LEDではなく字幕を用いた行先表示や、2段式となっている客窓などを見ると、最新型の割には…という印象を受けたものです。

ただ車内は比較的シンプルな造りながらも、座席に転換式クロスシートを採用し、内装も木目調の温かみのあるものとなるなど、やや冴えない印象を受ける外観とは裏腹に、かなり好感の持てるものとなっており、このグレードであれば特急用の一部車両にも劣らないのでは…と感じた程ですので、高徳線の高松市内数駅間だけ乗車したMAKIKYUとしては、すぐに降りるのが惜しいと感じてしまった程です。

また初登場が2006年と近年にも関わらず、早くも複数のバリエーションが見られるのも大きな特徴で、MAKIKYUが乗車した1500形使用の高徳線普通列車(2両編成)も、1513(徳島方)と1508(高松方)の2両で、行先表示幕の位置が異なるといった特徴が見られましたが、最近になって更にエンジンなどに改良を加え、番号区分も既存車両とは別区分となった車両も登場(残念ながらこの車両に遭遇する機会はなかったのですが…)しています。

JR四国ではキハ58系列の老朽気動車こそ淘汰が完了したしたものの、まだ結構古い気動車を抱えており、その中にはワンマン化にも対応していない車両が含まれる状況ですので、今後も老朽車の取替えとサービス向上を兼ね、四国におけるローカル輸送の新標準車両として増備される事が期待される1500形ですが、今後は徳島地区のみならず他地区での導入も行われるのか、また更なる新バリエーションの登場があるのか否かも気になる所です。

写真はMAKIKYUが乗車した高徳線普通列車に充当された1513号と1508号(行先表示の位置に注目)と、転換式クロスシートを採用した同形車内の様子です。



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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
負けるなJR四国!! (ラクスの使い。)
2009-02-12 23:30:28
わたくしが四国の土を踏んだのは11年前、明石海峡大橋が開通したときで、阪神&山陽~淡路交通バス(x2)の乗り継ぎで徳島市まで赴いたのですが、そのとき衝撃を受けたのが、JR四国1000型の特異なドア配置でした。先日引退した京阪1900系のデハ1991・1992のように中央だけ両開きというこのドア配置は、ワンマン運転に適した配置としては斬新といえば斬新でしたが、見栄えが悪いせいか、その後「両端片開き・中央両開き」のドア配置を新型車両で採用したケースは、同じJR四国の7000系と、遠く茨城県の関東鉄道の2200系だけにとどまっています。
最新鋭のキハ1500型は、ドアがすべて片開きに統一されましたが、やはり見た目の問題があったのかも知れませんね。
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四国といえば… (MAKIKYU)
2009-02-14 00:16:31
ラクスの使い。様こんばんは。

JR四国の1000形(最近では改造で1200番台に改造された車両も)や7000形のドア配置は非常に特徴的で、改造車以外では確かに異例と言えます。

JR四国ではこれ以外にも少数派の6000形も最前部扉のみ片開き式としていますので、この様な車両と最新型の1500形を比べると、同社の車両方針も変わってきたのかもしれませんね。

ただ1500形も客窓が今時の新車にしては珍しい2段窓で、その大きさも今時の車両にしては…という感がありますので、見栄えの点では今一つという感を持っていますが、対照的に車内設備はローカル輸送用車両にしてはハイレベルですので、今後デザイン面での進歩に期待したいものです。
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Unknown (乗後景)
2009-02-14 20:24:47
MAKIKYUさんこんばんは。四国にはバースデー割引があるのですね。最近の首都圏から遠い国内に疎いので記事楽しく拝見しました。

そういえば確かに最近の新車では中の桟がはっきりした窓を見ることがなくなりましたね。メンテが面倒な下降窓を避けつつそこそこの開口部を確保するということでしょうか。国鉄民営化前後を思い出させるような顔つきといい、いかにも実用本位という垢抜けなさが逆に個性になってますね。

キハ66とか115系の3000番台のような「垢抜けず地味ながら転換クロス」の車両を思い出しました。
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実用本位ながらも… (MAKIKYU)
2009-02-18 00:13:04
乗後景様こんばんは。

最近の新型車で中の桟が…という車両は、JRでは東日本の701系などがあり、改造であれば京浜東北線の209系なども該当します。

ただ1500系は外観こそ実用本位な印象を受けるものの、近年のJR東日本通勤型とは異なり、木目を用いた内装や転換式クロスシートを用いた座席など、車内設備の面では優れていると感じる点は大いに評価できるものです。

また九州のキハ66形は近年シーサードライナー塗装に改められ、外観は随分垢抜けた印象になりましたが、「赤い快速」に紛れて筑豊地区で活躍していた頃は地味な印象が否めず、115系3000番台もN30・40工事施行車の増殖で、広島地区などで3扉車でも転換式クロスシート車が増えた今日では、さほど有り難味を感じなくなってきた気もします。
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窓配置に一工夫欲しかった (6994)
2009-02-19 12:29:17
 JR四国1500形はローカル輸送用としては上級な設備ですが、転換クロスシートが窓割りに一致していません。これでは、新造車というより国鉄型からの改造車のようです。せっかく座席に座れても、窓間の支柱が視界に干渉する位置もあります。転換クロスシートとしたからには、窓配置も考慮して欲しかったです。
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その通りで… (MAKIKYU)
2009-02-20 23:40:31
6994様こんばんは。

そちらのご指摘通り1500形は設備面で優れている反面、窓配置の問題がありますが、配置だけでなく窓自体も小さめで、外観も損ねている印象がありますので、この点は今後の改善に期待したいものです。

この様な事が起きるのは、JR四国が独自開発の転換式クロスシート車を手がけた実績が他社に比べて乏しい事も一因かと思いますが、首都圏某大手私鉄の有料列車にも用いられるロング/クロス可変座席車両と比べれば、それでもまだ外を眺めるのに適した座席が存在するだけマシですが…
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補足を(みてくれるかな?) (albi)
2009-10-06 23:17:52
MAKIKYU様お初です。
1500型もなかなか好調でうれしい限りです。
この車両は(徳運でも)メンテが少なくすむように設計されています。なので、①塗装が少ない②屋根上換気扇省略→換気量の関係で最低限の下降窓③表示のみやすさと故障の少なさ優先→字幕式です。
最初の計画段階では固定窓だったしもっとかっこよかったですよw
窓配置についても転換を4人boxにすると窓位置はあうように設計されています。(一部違うけど)
JR気動車のフルモデルチェンジの中では一番最初でやや斬新(のちの東や西の新型のように)にはなりきっていません。
また、付け加えれば下降窓の上げ下げにばねを使うわけですが、この車のは窓上にばね機構があるタイプで上部にスペースがあまり取れていません。このあとの東の気動車では窓両脇にばねを使うタイプが出ていて、それがつかえればもっと窓も大きくできたかもしれません。
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はじめまして (MAKIKYU)
2009-10-08 14:00:40
albi様はじめまして、管理人MAKIKYUです。

こちらは日頃首都圏に居る事もあり、1500型に乗車したのは、2月に高松近郊で1回だけで、この記事もその時の印象などを元に記していますが、一見新鮮味に欠けると感じる部分も、使い勝手優先で設計されている部分もあるのですね。

また計画段階では固定窓の案も…というのは初耳ですが、シンプルな構造でコストを抑えつつも、ハイグレードで快適な車両と言う印象を受けましたので、今後の更なる増備にも期待したいと感じています。
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1両編成なら (1256)
2012-06-17 22:39:06
「1500型気動車」について思ったことを述べさせてください。

1両編成の車両なら、可能な限り、車端部2扉で両開き扉、座席は1+2列の転換クロスシート構造に出来なかったのかなと思いました。1両編成で3扉にすると着席定員が確保しにくいから。とは言ってもラッシュ時のことを考えると…。

とにかく、私も1500型気動車は気に入ってます。徳島や香川(高徳線)に行ったときは「なるべく乗りたい」と思わせる車両です。
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こちらも同感です (MAKIKYU)
2012-06-18 10:54:39
1256様こんにちは。

1500形気動車に関しては、転換式クロスシートを採用し、下手な特急車よりも上等な居住性は大いに評価でき、化粧室も設置されていますので、徳島地区ローカル列車を利用する際は、こちらもこの車両に当たると嬉しいものです。

しかしながら扉配置などはご指摘の通りで、後乗り前降りのワンマン運転で運用される事が多い事などを踏まえると、座席数減少+締切で効用なしとなる事が多い中扉を設置した3扉車にするよりは、JR西日本が姫新線で走らせているキハ122形の様な2扉両開きにした方が…とも感じます。

また2+1列配置の座席にすると、着席定員が大幅に減少しますので、これは賛否両論が分かれるかと思いますが、中扉なし2扉車にすればある程度相殺できますので、悪くない話かもしれませんね。
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