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遠州鉄道 モハ51+クハ61号車~同社初のカルダン駆動車

2007-09-24 | 鉄道[東海]

 

先日遠州鉄道のモハ30+クハ80形車両に関する記事を取り上げ、この形式の大半は釣り掛け式駆動を採用しており、独特のモーター音を奏でる車両として注目される存在ですが、1980年に製造された最終編成だけはカルダン駆動を採用しており、それが今日取り上げるモハ51+クハ61編成です。

モハ51+クハ61編成は遠州鉄道初のカルダン駆動車として登場し、また新製当初から冷房装置を搭載(この形式の釣り掛け式駆動車の中にも、新製当初から冷房を搭載した編成も存在)していますので、この年代の地方私鉄における自社発注車両としては比較的レベルの高い車両と言え、鉄道友の会静岡支部から「おれんじ81」と称する賞を贈られた証のプレートが車内に取り付けられているのも特徴です。
(似た様なプレートは、同県を走る静岡鉄道の車両でも見られますが…)

この編成が増備された後の新車導入は1000形へバトンタッチ(他の地方私鉄では80年代以降、自社発注の新車を導入していない鉄道も多いですので、更にその後VVVFインバーター制御の2000形まで導入している同社は、地方私鉄の中では非常に元気な存在です)しており、30系列のカルダン駆動車導入は一編成だけに終わっていますが、この編成は湘南形の前面となっている他の同系とは異なり、一度見たら忘れられない様な独特の前面形状となっていますので、希少な存在とはいえ結構目立つものです。

またこの編成は冷房装備のカルダン駆動車とはいえ、他の同系と同様の2扉車となっており、その後導入された1000形などとはブレーキ方式が異なるために連結できませんので、専ら釣り掛け駆動車と併結してのラッシュ時間帯における4両編成運行時間帯に限定される状況となっていますが、MAKIKYUがラッシュ時間帯の旧型車稼動時刻に同線を訪問するといつも遭遇しますので、同系の釣り掛け駆動車に比べると稼働率は高い様で、釣り掛け駆動車と併結してやって来た時は、両者を乗り比べてみるのも面白いかもしれません。
(先月MAKIKYUが遠鉄でこの形式に乗車した際も、両者を乗り比べていました)

ただMAKIKYUが遠州鉄道を訪問しこの編成が運用されている列車に当たると、大抵4両の内の新浜松寄り2両に連結(西鹿島寄り2両は釣り掛け駆動車)されており、同線の車両は新浜松寄り車両が電動車(モーター付き車両)となっていますので、この組合でやって来ると、前面展望を楽しみながら釣り掛け駆動音を楽しむ事が出来ないのは難点です。
(一般の乗客はこんな事を考えないと思いますが…)

写真は独特な面構えの前面と、車内に貼られた「おれんじ81」のプレートです。



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