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夜行ツアーバス・またも高速道路で事故怠起

2012-08-02 | 北総監獄

今年のゴールデンウィーク期間には、高額運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の運行地域でもあり、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)の核心都市とも言える千葉県印西市に拠点を置くバス事業者「陸援隊(針生エキスプレス)」が、北陸方面(金沢・高岡)~首都圏(東京・TDL)間で運行を請け負ったツアーバスが、群馬県藤岡市内の関越自動車道で防音壁に激突する特別重大事故を怠起しています。

この事故では不幸にも7名の乗客の方が亡くなり、その中にはMAKIKYUよりも若い方も複数含まれるなど余りに気の毒で、この場で改めて冥福を祈ると共に、負傷者も多数発生する大惨事となった事は、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も、ご存知の方が多いかと思います。

逮捕された「陸援隊(針生エキスプレス)」の運転士は、日本語の会話にも支障がある中国人で、しかも運転経験のない路線を長距離単独乗務で夜行運行しており、おまけにこの運転士は勝手に経路を変更したり、白バス(自家用車両による無許可有償:違法行為)運行を行うなど、常識では考えられない事が次々と明るみになったものでした。

運行事業者の「陸援隊(針生エキスプレス)」も、代表者兼運行管理者が逮捕されるなど、事故を怠起した運転士の資質だけでなく、極めて杜撰な運行管理体制が次々と発覚したもので、事業許可取り消しとなるなど、印西市には「開発を止めた某鉄道」(本社は印西市ではありませんが…)よりも酷い交通事業者が拠点を構えていたのかと呆れる程でした。

「陸援隊(針生エキスプレス)」にバス運行を委託した関西のツアー企画会社も、事故後倒産が報じられるなど、事故を怠起したツアーバスは、淘汰されて当然と言う状況の企業が手を組んだ「安かろう悪かろう」にも程があるバスと言っても過言ではありません。
(「陸援隊(針生エキスプレス)」が怠起した事故で負傷された方や、不幸にも亡くなられた方の遺族には非常に気の毒な話ですが…)

MAKIKYUはバスなどの大型車で有償運行を行う際に必要な「第2種大型自動車運転免許」を所持しており、高速ツアーバスの問題点も事故以前から承知していたために、この手のバスにはとても乗車する気にはなれず、この様なバスの運行が可能になった事自体、非常に違和感を感じていましたが、「陸援隊(針生エキスプレス)」が怠起した特別重大事故とその後の捜査などにより、路線バスまがいの運行を行う「高速ツアーバス」の運行形態自体、大いに問題がある事が世間一般にも広く知れ渡ったと感じています。

「陸援隊(針生エキスプレス)」が怠起した特別重大事故の後、ツアーバスや長距離夜行バスの運行管理体制の見直しも議論されており、路線バスやツアーバスを含む貸切バスを運行する各事業者においても、事故後より一層の安全管理体制を敷くと共に、長距離夜行バスで「乗務員2名乗務」を謳うなど、安全管理体制をPRする事業者も数多く見られます。

しかしその最中、またも高速道路でツアーバスが追突事故を怠起したニュースが飛び込み、それも印西市と隣接する成田市の貸切バス事業者「クルージングワールド」(HPにアクセスすると、同社バス写真の掲載もあります)が運行を受託、乗務員も脳梗塞で医師から運転を止められていたにも関わらず…という事で、運行管理体制にも問題があると察せられ、ゴールデンウィークの大惨事と同種の事故が再び起きたのか、と感じたものです。

ちなみに今度の事故は今日の朝4時過ぎに、宮城県白石市内の東北自動車道で怠起しており、追突相手は防音壁ではなくトラック、現段階での情報では、乗客の負傷者が多数発生し、被衝突車両(トラック)に乗車していた方も負傷されたと報じられていますが、死亡者や重傷者が発生したという話を聞かないのは不幸中の幸いです。

再び高速ツアーバスによる同種事故の報を目にする機会がない事を願うと共に、今回事故を怠起した「クルージングワールド」には緊急の特別監査が入る事も報じられていますが、運行管理体制の不備が発覚したとすれば、早急な改善を願うばかりです。

(お断り)今回事故を怠起したバス事業者「クルージングワールド」の拠点(成田市新田)は成田空港に近く、実質的に「開発を止めた某鉄道」の延伸線と言っても過言ではない路線の沿線にあり、成田市自体も電話番号の市外局番が印西市などと同一(0476)で、北総監獄の隣接地域であるなど、北総監獄と繋がりも深いエリアです。

事故を怠起した箇所は宮城県白石市、バスの始発地は東京都内と、今回の事故は複数カテゴリーに跨る事案ですが、「陸援隊(針生エキスプレス)」が怠起した特別重大事故と同様に、「北総監獄」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。



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2 コメント

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事故の背景(裏) (ハイエースワールド)
2012-08-04 03:13:57
共通点はツアーバス+観光バスを扱っているバス会社です。この会社も陸援隊もインバウンドツアーが第二の収入でした。
脳梗塞が・・・と言われていますが、それは会社側の言い訳だと思います。実際は超過勤務が基になった居眠りでしょう。この時期(夏休み)、スポーツ団体が動き出すためバスは不足がちになります。更に今年は中距離ツアーバスの2名乗務も必要となり、乗務員も不足してます。運輸省は夏休み前に全バス業者を呼んで、更にツアーバス業者だけその後残して会議を行いました。会議中、この県には悪質な業者はいないと思いますが・・・なんて言ってましたけど、笑えました。何もわかってないなって・・・実際今回も夏休み前に行った緊急監査では調査員の不足を理由に勤務時間までは調べてなかったことが明らかになりましたね。たぶん全国の陸運支局が同様の理由でその監査で勤務時間は見てないと思います。だから悪質な業者がいないと会議で役人が言ったんだと思います。
そんな現状ですのでまた、今回の事故も起こるべくして起こったと言えると思います。

ツアーバス1本の会社ならまだ安心ですが、それ以外に観光とか手がけていると乗務員は昼と夜の仕事をスイッチしながらになるので・・・人間の体はそんなに短時間にスイッチできるようにできてないですからね
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共通項が幾つも… (MAKIKYU)
2012-08-09 10:30:08
ハイエースワールド様はじめまして、管理人MAKIKYUです。

このツアーバス事故は、千葉県の成田周辺(電和番号の市外局番が0476)に拠点を置く事業者が怠起していますが、事業者の本拠地をはじめ、事業者の特性や労務管理に関する話などを聞くと、陸援隊(針生エキスプレス)が怠起した特別重大事故の再来を連想させるものがあります。

また労務管理に関しても、還暦を過ぎた運転者を夜行運行でワンマン乗務させているだけでも、路線バスとして運行しているバスに比べて「安かろう悪かろう」と言わざるを得ないのが明確です。

この様な状況での運行を維持しないと成り立たない「ツアーバス」という運行形態自体に無理があり過ぎ、監査も追いつかない状況を見ると、ツアーバス自体の運行を規制する必要性がある事を、改めて実感させられた気がします。
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