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北総監獄を走るコミュニティバス:白井市ナッシー号

2007-03-24 | 北総監獄
明日首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)では、永年走り続けてきた「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)のΣ形というヘンテコ(?)な形をした電車のさよなら運転が行われますが、今日はこの北総監獄を走るコミュニティバスである白井市のナッシー号について取り上げたいと思います。

このバスは白井市役所(「開発を止めた某鉄道」の白井駅から徒歩10分程度で行けます)を起点に幾つかのコースが設定され、市内をくまなく廻る循環ルートになっています。

循環は左右両方向で運行され、同じルートでも方向別に運行事業者が分かれているのが特徴ですが、運行している会社は市内で路線バスを運行する「隣町に拠点を置く某中小私鉄の分社」と「北総監獄に拠点を置く大手の分社」の2社で、どちらも親会社は同じですのでこの様な運行形態の必然性は感じられず、非常に不可解な気がします。(これは隣接する鎌ヶ谷市も同様です)

運賃は運行当初に試行的に無償運行していた事もあり、MAKIKYUはこの時に乗車した事もありますが、現在は100円均一となっていまして、これでも比較的割安な運賃設定ですが、運行している2事業者は共にバス共通カード取扱事業者でありながら、隣の印西市を走るふれあいバスと異なりバス共通カードが使用できませんので、利用される際は注意が必要です。

車両は基本的に専用車両が用意され、これは専用塗装の小型ノンステップバス・日野レインボーHRがメインですので、辺境の田舎町を走るコミュニティバスにしては高級な部類に入りますが、時々検査などで他車両による代走も見られ、「隣町に拠点を置く某中小私鉄の分社」が運行する便で、同社塗装のマイクロバス・三菱ROSA(主に自家用で使われ、これが来ると興ざめです)が走っている姿を目撃した事もあります。

路線バスが廃止された農村地帯の平塚地区などでは小学生の通学手段にもなり、北総監獄中央駅近くの桜台地区(駅から徒歩で10~20分程度です)~市役所間でも100円で乗車できます(「開発を止めた某鉄道」に乗車すると、僅か2駅5分で370円も取られます)ので、このバスはそれなりに活用されている様です。

北総監獄の自治体が策定したコミュニティバスにしては優秀な感があり、ルート設定や運賃などは改編以前の印西市ふれあいバスと比べると実情を踏まえたものと言えますが、北総監獄中央駅近くの桜台地区を走るルートでは同地区内だけにバス停を設置し、市境付近では印西市内を走る箇所は敢えてスルーするなど、縦割り行政の典型的な要素も見え隠れします。

またナッシー号の専用車両には、白井市のマスコットキャラクター・なし坊が描かれており、公式HPにも広告枠を設ける白井市だけあって、走る広告塔とばかりに名産の梨をPRしている様ですが、これは北総監獄服役囚(千葉ニュータウン居住者)を監視している刑務官の様で、こんな坊主に近辺を巡回されて嘲笑われているのかと思うとあまり関心できるものではありません。

あとこのバスの運行日ですが、原則として月~土曜となっており、日曜日は残念ながら運行されないのが惜しまれます。

それと明日北総監獄を訪問される方は、現在土休日限定の一日乗車券(1000円)が発売されていますので、これを利用されるのが最も良いと思いますが、以前土休日回数券のバラ売りに関する記事を取り上げた事もありますので、興味のある方はこのカテゴリーで昨年公開した記事をご覧下さい。
(それと現在Σ形電車のさよならパスネットも発売されていますので、興味のある方はこちらもどうぞ)

写真は印西市との境界付近を走るナッシー号で、「隣町に拠点を置く某中小私鉄」がバス部門を分社化する前のものです。(会社名に注目・現在は書き換えられています)

追記:ナッシー号の運賃は記事公開日時点のもので、その後改定(150円均一)されており、またルート改編で白井市外の一部鉄道駅への乗り入れも実施されています。


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