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小菅村へ乗り入れる富士急山梨バス~季節限定の土日のみ小菅村へ

2009-05-03 | バス[甲信越]

  

先月末にMAKIKYUは山梨県小菅村を訪問する機会があったのですが、その際には富士急の路線バスを使う機会もありましたので、今日取り上げたいと思います。

小菅村へ向かう公共交通機関は路線バスのみとなっており、その中でも有名な路線としては、青梅線の終点・奥多摩駅~小菅(橋立)間を結ぶ西東京バスの路線(これでも1日4往復のみですが…)が知られています。

村外と小菅村との間を定期的に運行しているバス路線はこの路線のみですが、近年ではこれ以外に上野原駅から小菅村へ向かう路線バスが、富士急グループの富士急山梨バスによって運行されています。

この路線は上野原市北部の西原地区・飯尾まで運行している路線を、春と秋のハイキングシーズンに限って、土日祝日のみ一部便を更に小菅村まで延伸したものです。

定期路線の終点となる飯尾以遠では小菅村内の鶴峠・小菅の湯・松姫峠(一部便のみ)に停留所が設けられており、定期路線の終点・飯尾周辺の西原地区をはじめ、鶴峠を越える飯尾~小菅村間の道路は一部にかなり狭い箇所があります。

その上先日MAKIKYUがバスで通った際には、工事中で更に狭くなっている箇所もあった程ですが、それにも関わらず車両は大型路線車が用いられていたのは驚きで、工事中でガードレールが迫るクランクを曲がる際などは、大型2種免許を持っているMAKIKYUでさえも「よくこんな所を走れるものだ…」と関心する程で、MAKIKYUならこの悪路は中型でも走りたくないと感じた程でした。

充当車両もMAKIKYUが乗車した際は、小菅村へのバス運行を告知する案内にも出ている三菱ふそうAEROSTAR Mの前後扉車で、この車両は上野原に限らず富士急の至る所で見られますが、他にも日野BlueRibbonや、西工製車体の日産ディーゼル大型車が用いられている姿も目撃しており、AEROSTAR Mに限らず上野原管内の様々な車両が用いられている様です。
(余談ながら上野原管内では以前上野原~無生野間の路線で、日野製中型車に乗車した事があり、路線条件の悪さを考えるとこの車両辺りが妥当では…と感じたものです)

ちなみに小菅村内では西東京バスのバス路線と直接接続する停留所はないものの、小菅の湯(小菅村内にある温泉施設です)は村役場のある橋立地区からもさほど遠くなく、田元橋辺りからであれば徒歩でも移動可能な距離ですし、村営バス(一部便は奥多摩駅発着の西東京バスと連絡)の便もあるため、村営バスを活用する事で両者を乗り継ぐ事も可能です。

そのため富士急山梨バスの便は運転日が非常に限られ、その運行本数も2往復と極めて少ない(上野原発が朝と午後に1本ずつ・小菅の湯発は午後に2本)という有様ですので、非常に乗り難い路線とはいえ、この路線をうまく活用すれば、普段は公共交通利用に限れば奥多摩からの袋小路状態となっている小菅村へも、奥多摩~小菅村~上野原の周遊ルートを構成する事も可能で、MAKIKYUも当然このルートで移動したものです。

小菅村へのバス便が発着する奥多摩や上野原は、共に新宿からの電車代が片道運賃3桁で収まる程の場所で、東京都心からもさほど遠くないですので、ここまでは何度か…というMAKIKYUも、小菅村は交通の便の悪さ故になかなか訪れにくく、MAKIKYUも先日初めて足を伸ばした程です。

MAKIKYUとしては、奥多摩~小菅村~上野原の周遊ルートが成立する日に日程が確保できた事が、小菅村へ出向く事を思いついた最大の要因と言っても良い程で、それに加えて9月限りで利用打ち切り(既に発売中止)となる「富士急グループ<共通>バスカード」の残額が残っており、これを期限内に使い切るためにも富士急の面白い路線に乗る機会はないものか…と思っていた事(まだ残額がありますので、9月までにまた富士急エリアの何処かへ足を運ぶ機会がありそうです)もあって、丁度良い機会だったと感じたものでした。
(ちなみに富士急グループで通用するバスカードの<共通>という名称は、バス共通カードと紛らわしく、新松田駅などを発着する富士急湘南バスでは現在両者共に通用するので尚更厄介ですが、このカードの<共通>は富士急グループの分社各社を示しています。また既に発売中止となっていますので今更こんな事を言っても…と思う方もいるかと思いますが、富士急グループでも横浜市内を走る横浜タウンバス・134系統(フジエクスプレス)などは利用不可能な点は、<共通>を名乗る割には…と感じる面もあります)

またこの路線はバス共通カードこそ利用不可能で、運賃も決して安いとは言い難いもの(上野原駅~小菅の湯間:片道1120円)の、PASMO/Suicaでの利用も可能となっていますので、首都圏に居られる方で、GW期間中をはじめ、今月中の土日などに何処か近場で面白い所は…と考えている方は、是非富士急山梨バスが運行する季節限定路線を利用して、小菅村へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

写真は小菅の湯発着路線に充当されたAROSTAR M(上野原駅で下車時に撮影)と季節運行系統でしか見られない「小菅の湯」の行先を出した姿、乗車中に通った工事中の非常に狭い箇所の様子です。



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