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小菅村営バス~以前はレトロ調バスで運行していましたが…

2009-05-05 | バス[甲信越]

 
先日「MAKIKYUのページ」では季節運行の小菅村へ乗り入れる富士急山梨バスに関して取り上げましたが、この記事中で小菅村営バスに関する記載もあり、気になる方も居られるかと思いますので、今日この村営バスに関して取り上げたいと思います。

小菅村営バスは 村の中心部ともいえる橋立地区の橋立上(西東京バスの終点・小菅から更に徒歩で10分ほど奥へ進んだ所です)~田元橋~小菅の湯~金風呂間のルートや、橋立上~小菅の湯~長作(小菅村南部:鶴峠の南側で上野原市に近いエリアです)間のルートなどを運行しており、小菅村内の移動には欠かせない交通手段となっていますが、一部便は金風呂や田元橋で西東京バスとの接続を取っているのも特徴です。

過疎地における自治体バスの特例ともいえる白ナンバーの路線バスで、この手のバスは結構運賃が割高な路線も多いですが、小菅村の場合は全区間100円均一と非常に割安な運賃設定となっているのは非常に有難く、コミュニティバス的な要素も併せ持っていると言えます。
(余談ながら小菅村にはコミュニティバスの運行は無く、定期的に運行している公共交通機関は、小菅村営バスを除くと奥多摩駅~小菅間の西東京バスのみです)

車両も以前は真っ赤なレトロ調バスが使われていた様で、バス停のポールにも「小菅村ボンネットバスのりば」と記されている程ですが、先月乗車した際は残念ながらボンネットバスではなく、送迎バスなどでありふれた存在の車両と言える真っ白な三菱ふそうROSAが走っており、乗務員氏によると昨年使用車両が代替になったとの事です。

この車両はレトロ調バスの様な派手さはないものの、後部に車椅子用の出入口が設けられるなど、新しい車両らしくバリアフリーを意識した構造となっているのも特徴です。

しかし運用車両が1台しか無い事もあってか、車両点検の為に毎月1日運休日(第4金曜日)が設けられており、この他に12月に車検で数日間連続で運休となる日も設定されていますので、乗車を検討される方はこの点は要注意です。

とはいえ東京都心からもさほど遠くなく、日帰りでも充分訪問できる地域とはいえ村の人口も3桁、過疎の山村という地域の特殊性を考慮すると、村外へ向かう定期路線を凌ぐ現状の運行本数は健闘していると言っても良く、1台だけの限られた車両をうまく活用して走らせていると感じたものです。

ただ村営バスという性質もあってか、運行区間はあくまでも小菅村内に限られているのは難点で、多少運賃は割高になっても、鶴峠を越える長作発着の便をもう少し南へ延伸して飯尾(上野原市西原地区)まで延伸すれば、既存の定期路線バス(富士急山梨バス:上野原駅~飯尾)と接続する事で、現在季節運行のバスだけに限られている上野原方面からの公共交通ルート(これも近年ようやく運行開始となったもので、以前は運行自体が無かった事を考えれば大きな進歩ですが…)を定期的に確保できますので、これは是非実現して欲しいと感じたものです。
(現在富士急山梨バスが運行している季節路線が定期化されれば最も良い話ですが、それは相当厳しいかと思いますので…)

小菅村自体が首都圏に居てもなかなか訪問し難く、特に自家用車などを持たずに日頃専ら公共交通を用いる人間にとっては尚更という状況ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、小菅村営バスに乗車された事がある方は少ないかと思いますが、小菅村を訪問する機会がありましたら、是非村営バスにも乗車してみては如何でしょうか?



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