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横浜タウンバス・134系統~横浜に進出した異色の富士急バス

2007-07-14 | バス[首都圏]

最近横浜市内では、市営バスの不採算路線や他社競合路線の撤退・民営移管が進んでおり、「MAKIKYUのページ」でも既にこれに関連した記事を取り上げた事がありますが、今日はその中でも富士急に移管された異色の路線で、MAKIKYUも昨日初めて乗車した134系統に関して取り上げたいと思います。

134系統は現在「横浜タウンバス」の名称で富士急の子会社・フジエクスプレスが運行しており、横浜市内で同社の路線バスはこの1系統のみですが、神奈川県内で富士急のバスというと県西部を走るバスという印象がありますので、横浜市内で富士急の路線バスが走るというのは異例ですし、それも市営バスばかりが走る本牧(ほんもく)周辺ではこの路線のみが別事業者ですので、非常に目立つ存在となっています。

この系統の運行区間は桜木町~本牧地区間を日の出町・長者町・山元町・麦田町・みなと市民病院などを経由して結んでおり、本牧地区ではラケット状に循環する形態となっていますが、現在でも市営バスで運行されている中心部~本牧地区の他系統に比べると、桜木町~本牧地区間は大回りなルートとなっています。

また運行本数が限られている事も利用が振るわず、民営移管対象路線になった一因と思われますが、運行本数は民営移管と共に増便されても1時間に1~2本(40~60分間隔)ですので、路線自体も桜木町~本牧を直接結ぶというよりも、途中の停留所間における地域の足としての性格が強くなっています。

使用される車両は中型の日野製ノンステップバスが専属で用いられ、AT車となっているのが特徴ですが、塗装も富士急の一般路線バスとは大きく様相が異なるものとなっており、デザインはベイブリッジやランドマークタワーなどの横浜を代表する建物を車体に描き、横浜らしさを感じさせるもので、窓上にはレインボーカラーのラインが入り、コンセプトも「見て・乗って楽しいバス」を目指したものとなっています。

運賃は210円均一でこれは市営時代と変わらず、また神奈川県内を走る他の富士急バスと同様に「バス共通カード」も使用できますし、その上横浜市営地下鉄とバス、川崎市バス、神奈中と江ノ電のバスで使用できる「マリンカード」にも対応しており、富士急のバスでは異色の「共通カード取扱車」ステッカー(水色)が貼られているのも特徴です。
(富士急の自社バスカード(神奈川県内をはじめ、静岡・山梨県内でも利用可能)に対応しているか否かは未確認ですので、もし確認された方が居りましたらコメント頂けると幸いです)

また本牧地区では現在市営バスでも大半の車両でまだ対応していないICカード乗車券「PASMO」にも対応しており、バス得の対象にもなっていますので、この点では市営バスより優れていると言えますし、民営移管と共に横浜市内で幅広く使える市営バスの一日乗車券や全線定期券の利用可能路線から外れてしまった事は惜しまれる限りですが、運行本数の増便で市営時代より利用しやすいバスを目指している事や、バス共通カードに加えてマリンカードも通用する事、車内放送では同社が東京・港区で運行しているコミュニティバス「チーバス」の4ヶ国語放送程ではないものの、英語放送も流れる点などは評価できる気がします。

ちなみに運行時刻などは富士急HPの中に横浜タウンバスの項があり、こちらに運行時刻などが掲載されていますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も本牧方面へ行かれる機会がありましたら、是非一度この「横浜タウンバス」に乗車されてみては如何でしょうか?



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