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フォークリフト技能講習受講~一応大特所持ながらも…

2016-02-21 | Weblog

今月MAKIKYUは神奈川県内某所(小田急線沿線)でフォークリフト技能講習を受講したものでした。

フォークリフトの操作に必要な資格は、フォークリフト特別教育とフォークリフト技能講習の2種類が存在しており、特別教育受講者は最大積載量1t未満のフォークリフトのみ操作可能、技能講習受講者は最大積載量制限なしとなっています。
(荷物積載量が900㎏などでも、フォークリフトの最大積載量が1t以上の場合は、フォークリフト技能講習受講者でないと操作不可です)

MAKIKYUが受講したのは「フォークリフト技能講習」で、資格の有無(大型特殊免許・普通免許など)によって講習受講時間などが異なっています。

一応大型特殊免許を所持しているMAKIKYUは、講習時間や受講料金が割安な大特免許所持者向けの技能講習受講も可能な状況でしたが、大特は試験場一発試験で取得しただけで実務歴皆無、取得からの年数もかなり経過しておりペーパー状態という事もあり、教習所側の勧めもあって普通免許所持者向けの技能講習を受講したものでした。

大特免許所持者向けの技能講習と普通車免許所持者向けの技能講習では、学科に関しては同様の内容・講習時間となっており、MAKIKYUが参加した普通免許所持者向けの講習では、1日目は教習所が用意したテキストを基にビデオなどを交えた学科座学、そして最後に試験でした。

MAKIKYUがフォークリフト技能講習に出向いた教習所は、日本語以外に英語やスペイン語などによる用語の多言語説明を実施、テキストや試験問題も外国人向けに用意された外国語問題も用意されているのが大きな特徴でした。

受講料金も他施設の同種講習より割安な事もあり、神奈川県内だけでなく東京都内から受講に出向いた人物もおり、外国語テキストの用意やパワーポイントによる多言語表示、外国語で記された学科試験問題を用意するなど、外国人向け教習に力を入れている特色故にバングラデシュ・ペルーなどの海外出身者(どの方も日本語日常会話は無問題の方ばかりでした)が見受けられ、また美術大学の女子学生も参加(学内にある資材の運搬で使うとの事でした)し異色の存在として注目されるなど、総勢9名(初日の学科のみ10名)の受講者はかなり多彩な顔触れとも感じたものでした。

学科の試験は座学の最後の実施、制限時間は1時間となっていますが、普通免許の学科試験などに比べると問題数は少なく、途中退出も可能となっていましたので、試験開始から10分程度での退出者も複数見受けられる状況でした。

学科の試験内容は座学を聞いていれば、日本語が理解できるならまず不合格となる事はない内容と感じ、MAKIKYUが受講した教習所では3択での選択式だったものの、教習所教官から伺った話では、2択で問題数がもう少し多い教習所なども存在しているとの事でした。

そして講習の核となる技能講習の乗車時間は、大特所持者向けだと半日・普通免許所持者向けだと3日間と大きく異なる状況で、技能講習の最後に行われる試験での合格点(100点満点からの減点方式で大特免許所持者向けは85点以上・普通免許所持者向けは70点以上)も異なっています。


MAKIKYUが受講した普通免許所持者向けの技能講習では、技能講習の初日となる2日目の最初に内燃機関(エンジン)駆動フォークリフトに乗車、その後はカウンター式の蓄電池(バッテリー)駆動フォークリフト(写真・最大積載量1.5t)での講習が大半でしたが、このフォークリフトでの講習は屋外で実施ですので、悪天候時などは少々厄介と感じたものでした。

技能試験もカウンター式の蓄電池駆動フォークリフトで実施でしたが、3日目の午前中は主に狭い倉庫内などで用いられるリーチフォークリフト(蓄電池式)に乗車しての屋内講習で、こちらは小回りが利く反面運転操作が難しく、慣れない状況では非常に厄介と感じたものでした。


技能講習のメインとなるカウンター式の蓄電池駆動フォークリフトでの教習は、最初は直進・後退→八の字走行→荷役を前提にしたコースでの走行→積荷のないパレットを載せての積込み・走行と積下ろし→1t強のコンクリートブロックを積載したパレットを載せての積込み・走行と積下ろしと徐々にレベルアップして行き、1t強のコンクリート片を積載しているか否かでも、荷役時や走行時の感覚は随分異なります。

技能講習の最後に行われる試験では、概ね10分以内(10分超過だと減点)で1t強のコンクリートブロックを積載したパレットを載せての積込み・走行と積下ろしができ、荷役時に指定枠内へパレットを収める事を求められるのにに加え、発進時の安全確認忘れや荷役操作時のサイドブレーキ引き忘れなどが減点項目、フォークのパレット接触やコース間違い場合・脱輪などは特に大きな減点項目(5点)となっています。

それでも技能講習受講者の98%程度が合格と言われるだけあり、最終日(4日目)の試験では総勢9名の受講者全員が合格、MAKIKYUも無事フォークリフト運転技能講習終了証を手にする事ができましたが、運転技能に関してはどの教習でも上達が遅い不器用な部類である上に、MAKIKYUが参加した講習の受講者は上手い人物が多かった事もあり、「一番良い免許を持っていながら一番遅い」と言われる有様でした。
(基本的には普通免許所持で大特未所持者を前提とした講習で大特所持(ペーパー状態)である事に加え、大型2種免許所持者もいなかった様ですので…)


試験終了後に授与された「フォークリフト運転技能講習修了証」はサイズは自動車運転免許証と同一で、動力車操縦者運転免許証(該当記事をご覧になりたい方はこちらをクリック)などよりも随分立派な雰囲気と感じたものでした。

動力車操縦者運転免許証などと同様に更新制度はなく一生涯有効、氏名や本籍地などの記載事項が変更となる際のみ書き換えとなります。

ただ「フォークリフト運転技能講習修了証」は運転免許ではありませんので、フォークリフトの運転や荷役が出来るのは構内作業などに限られ、荷物を積載せず移動などで公道上を走行(保安基準を満たした登録番号取得車両に限る)する際には、別途大型特殊免許などが必要となります。

ちなみに講習受講や修了証取得は18歳未満でも可能なものの、フォークリフトを用いての就労は18歳にならないとできない事や、動力を用いてフォークなどのアタッチメントを装備し、動力を用いて上下させる荷役運搬機械でも、マストではなくアームを用いたもの(フォークローダー)などの取扱いは不可能な事は要注意です。

フォークリフトの運転や荷役作業自体は、慣れればさほど難しくないと思いますが、自動車運転などと同様に一歩間違えれば大事故にも繋がるだけに、慣れから来る安全不確認や漫然操作などには充分注意しなければ…と感じたものでした。

フォークリフト運転技能講習は、講習参加者の合格率(修了証取得率)はかなり高い部類に入る資格ですが、教習所教官の方から伺った話では、技能講習時間が短く、技能試験での合格点数も高く設定されている大型特殊免許所持者向け講習では、ここ2カ月で3名の不合格者(不合格時は1度だけ再検定を受験可)が出たとの事で、そのため大特所持者でもMAKIKYUの様なペーパー状態であれば、普通免許所持者向けの技能講習を受講するのも…と感じたものでした。

また4日間のフォークリフト運転技能講習で指導頂いた教官の方をはじめ、共に受講した方々にも色々と世話になる事があり、無事修了証取得に至った事に関しては、この場からも御礼を申し上げたいと思います。

(掲載画像の教習施設名と氏名や顔写真が含まれる部分に関しては画像修正で消去しています。当該施設での講習に興味のある方は直接MAKIKYU宛にメール(「このページについて」の項にアドレス記載があります)へお知らせ下さい。
なお記事中赤文字で記載した部分は、フォークリフト技能講習の学科試験で出題される可能性の高い事項ですので、今後フォークリフト技能講習を受講する予定のある方は、参考にして頂けると幸いです)



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