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一畑電車2100系「ご縁電車しまねっこ号」~ゆるキャララッピングを施した人気編成

2016-08-08 | 鉄道[中国]

昨年MAKIKYUが一畑電車に乗車した際には、現段階では最新型の1000系電車(元東急1000)や、観光向けに特別仕様とした5000系電車(2編成中1編成は更に内装木質化工事を実施)だけでなく、それ以外の車両にも乗車機会がありました。

現在一畑電車では元京王線車両が編成数・両数共に最多数派となっており、先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた5000系以外にも、種車や性能は同等の2100系が4編成活躍しています。

2100
系は先に導入された2編成は京王線時代と同様の3扉車、その後導入された2編成は5000系と同様に中央扉を埋めた2扉車となっています。

どちらもオールロングシート車として導入、その後2扉車の1編成は改装されて「楯縫号」となり、この編成中の1両のみは観光向けの利用を想定した特別仕様となっていますが、この編成は朝ラッシュ時の限定運用のみで用いられる事が多く、他編成に比べて稼働率が低い車両となっています。

ちなみに2100系は各編成共に黄色と白を基調に、扉部分が青色、車体側面下部がグレーの装いで登場していますが、現在は編成毎に異なる装いに改められ、2100系で「一畑電車新標準色」とも言えるこの塗装は見られない状況になっています。


その中でも現在人気を博しているのが、島根県のゆるキャラ「しまねっこ」をラッピングした「ご縁電車しまねっこ号」で、昨年MAKIKYUが一畑電車に乗車した際には、この編成にも乗車機会がありました。

レールファンではない観光客の人気も高い事から、観光向けに利用し易い時間に設定されている休日の松江しんじ湖温泉~出雲大社前間を結ぶ急行電車には、この編成が充当される事も多く、MAKIKYUがこの急行に乗車した際にも、この「ご縁電車しまねっこ号」に当たったものでした。


この編成は「しまねっこ」のラッピング施行だけでなく、床材もご縁電車にちなみ、あみだくじを描いたものになっています。


しまねっこのぬいぐるみが座席に鎮座しているなど、見た目だけでなく乗って楽しめる電車となっており、車内には今流行の
形つり革も見受けられたものでした。


また「ご縁電車しまねっこ号」として運行している編成は、前面や側面はピンク色を基調としたラッピングが施されているものの、連結面部分のみ「一畑電車新標準色」のままとなっているのも大きな特徴で、これは評価が大きく分かれる所かと思います。

この「ご縁電車しまねっこ号」は5000系や楯縫号などに比べ、設備面では平凡ながらも人気を博している事から、最近導入が進む1000系でも第3編成は同種ラッピングを施し「ご縁電車しまねっこ号Ⅱ」として走らせている程です。

1000
系は第12編成の外観差異が乏しく、趣味的な面白みはイマイチと感じていましたので、第3編成でしまねっこのラッピングを施したのは、個人的には評価できる事と感じています。

ただ元南海車両に続き、元京王車両(2100系・5000)も新造車導入などで一部編成代替と言われていますので、その中に「ご縁電車しまねっこ号」が含まれている事に対する代替策としての対応なのか否かも気になる所ですが…