MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

長野県軽井沢町で発生したスキーバス事故に関して

2016-01-15 | Weblog

今日2時頃、長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパスで東京都内から長野県内のスキー場へ向かうスキーツアーの貸切バス事故が発生、大勢の死傷者が発生している事は、ニュースなどでも盛んに報じられていますので、ご存知の方も多いと思います。

今回のスキーツアーは都内の旅行会社が募集したもので、MAKIKYUはスキーやスノボ自体が未経験(興味もなし)という状況で、団体ツアー自体も好きではない事もあり、当該旅行会社の存在自体を初めて知った位です。

近年北陸自動車道で発生した宮城交通の夜行高速乗合バス事故などの事例もありますので、一定基準以上の安全管理体制(それでも充分というより最低ラインという感もありますが…)を整え、実績のある大手事業者でも絶対安心とは言い切れないのが実情ですが、どの様な運行管理体制だったのかにも気になります。

「安かろう悪かろう」のバスとしては、ハーヴェストツアー(2012年破産手続開始)が募集・千葉県印西市の陸援隊(針生エキスプレス)が受託運行した北陸(金沢・高岡)~首都圏(東京・TDL)間の高速ツアーバスが関越自動車道で2012年春に特別重大事故を怠起し、余りに杜撰過ぎる運行管理体制が明るみに出た事が余りに有名過ぎる話です。

陸援隊が怠起した特別重大事故は、何時特別重大事故を起こしても不思議ではない・事故を怠起しても驚かないと言っても過言ではない状況で発生しており、「MAKIKYUのページ」でも関連記事を幾つか掲載していますので、ご存知の方も少なくないと思います。

その後夜行バス運行体制の強化やツアーバス廃止→高速乗合バスへの移行などにより、同種の惨劇が繰り返される事がない様に取り組む最中、現在判明している死傷者数だけでも陸援隊が怠起した事故を超える状況になっている事は非常に残念です。

今後国道交通省による特別監査実施などで、バス運行会社の運行管理体制などが明らかになると思いますが、ハーゼストツアー・陸援隊の如く安さばかりを追い求めて無理が生じた結果として怠起した「人災」だったのか否かも気になる所で、事故原因究明と再発防止策励行をとよく望みたいものです。

また今回のスキーバスはツアーの性質上、乗客も20歳台の若者が主体と報じられており、前途ある多数の人名が失われてしまった事は非常に痛ましく、不幸にも亡くなられた方の冥福をこの場からも祈ると共に、負傷された方の早期回復を願いたいものです。