MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

「住みよさランキング2013」トップ50~トップはとても住みやすいとは思えない自治体ですが…

2013-09-18 | 北総監獄

ネット上のニュース記事(6月に公開された様です)を見ていたら、東洋経済新聞社から「都市データパック2013年版」という書籍が出版され、その概要について取り上げられた記事を目撃したものでした。
(概要に関して記した記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)

この書籍は日本全国47都道府県の各自治体を市町村別に分類し、様々な統計などを取り上げると共に、「住みよさランキング2013」と称して、各種統計を基にしたランキングを発表していますが、そのランキングのトップ50を見ると、MAKIKYUの個人的見解としては「ありえない」としか言いようがない結果が出ていました。

住みよさランキングの最上位は、現在MAKIKYUが身を置く神奈川県横浜市か、MAKIKYUの出身地で、横浜市とも隣接する大和市と言いたい所ですが、残念ながらどちらも総合評価のベスト50にはランクインしていません。
(個人的には横浜市や大和市は、首都圏・関東地方の中では比較的住みやすい自治体だと思っているのですが…)

それどころか関東地方の各自治体で、総合評価のベスト10にランクインしている自治体は2つしかなく、近畿2府4県の自治体の名前も見受けられない状況ですが、総合評価ベスト10の中で関東地方の自治体は1位と3位にランクインしています。

3位は茨城県守谷市となっており、郊外にマイカーとマイホームを持ち、多数運行している始発電車に座って東京都心へ通勤するライフスタイルを志向する方には悪くない街かと思います。

とはいえ東京都心からの移動交通費(鉄道の通学定期券も、都心からの距離はさほど遠くない割には割高です)や、地域内を移動する公共交通機関(市内や近隣自治体へ向かう路線バスなど)にやや難があります。

志向するライフスタイル次第で、どの様な街に住みたいかも変わってきますので、近年都心方面へのアクセスが劇的に改善され、開発も進み新住民の多い守谷市がランクインするのは、決して不思議な話ではない気もしますが、個人的には時折出かけるには悪くないものの、余り住みたい・住み良さそうな自治体とは感じていません。
(ちなみにMAKIKYUは自家用車(マイカー)を所持していませんが、運転免許は大型2種免許を所持しており、仕事では車を運転する事もあります)

2位は首都圏(関東地方)や関西(近畿地方)などの大都市圏ではなく、金沢市に隣接する石川県野々市市がランクインしており、降雪地帯で地域内公共交通の利便性も芳しいとは言い難く、他地域へ足を運ぶ際の利便性も決して良好とは言い難い自治体ですので、野々市市が2位と言うのも意外な結果と感じます。

そして最もありえないと感じたのは、住みよさランキング1位にランクインした自治体が「千葉県印西市」で、「北総監獄」(千葉ニュータウン)などとも称される地が最も上位に位置づけられている事で、瞬ワーストランキングの最上位なのでは?と目を疑った程です。


首都圏の通勤圏における都市鉄道では、余りに高過ぎる運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の惨状をはじめ、不便過ぎる市内公共交通機関(市内で最も人口が集積する北総監獄中央駅周辺~市役所などのある木下駅周辺を結ぶ路線バスは、概ね昼間毎時1本しか運行しておらず、20分足らずの乗車時間でも350円以上の運賃を要します)などの状況を把握した上での住みよさランキングなのだろうかと疑問に感じます。

余りに悪評名高い「開発を止めた某鉄道」の超高額運賃が災いして他地域での就業・就学にも支障を来たし、止む無く北総監獄に幽閉・収監されて…という凄惨な状況も珍しくなく、休日に地域外へ外出するにも交通費負担が大き過ぎ、家族連れでは自家用車(保有するだけでも結構な費用を要し、運転免許を所持する必要もあります)がないと何処へ出かけるのも…という状況です。

また仮に他地域での就業・就学が実現しても、超高額運賃の負担(交通費支給に上限のある会社に勤務した場合などは、毎月5桁円の持ち出しとなる事も珍しくなく、北総監獄中央駅周辺在住の知人の中には、隣接自治体(八千代市:最寄駅は東葉勝田台駅)で就業するにも関わらず、支給交通費の倍額以上を自己負担し、余りに高額な交通費負担に嘆いている事例もありました。
(ちなみに北総監獄中央~新鎌ヶ谷・北習志野経由~東葉勝田台間の交通費は、普通運賃片道1130円・通勤定期1ヶ月47340円・通学定期1ヶ月24890円で、この知人は余りに高額過ぎる交通費負担に耐えかねて、原付免許を取得して原付通勤に切り替えた程です)

MAKIKYUが北総監獄に収監(止む無く印西市に居住)されている時には、原則として交通費全額支給のアルバイトをした際に、支給交通費1日1500円打ち止めの特例(それでもアルバイトの支給交通費にしては、比較的高水準な部類ですが…)で勤務した事もあります)で交通費の足が出た事もあり、北総監獄に収監となれば人生の選択肢が狭まったり、交通費が足かせになる事も日常茶飯事、個人的には印西市にはもう2度と住みたくないと感じています。


この「開発を止めた某鉄道」に関する諸問題をご存知でない方は、「北総監獄」カテゴリーの各記事をご覧頂くと共に、「MAMIKYUのページ」でも以前取り上げ、月刊北総監獄が刊行する名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」を入手して一読頂ければ…と思います。
(名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」に関しては以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げており、該当記事をご覧になりたい方
こちらをクリックして下さい)

「都市データパック2013年版」の「住みよさランキング2013」トップ50を執筆した方は、単に各種の統計類を基にして、数値の良好な自治体をランクしただけなのか、それとも北総監獄の惨状を知った上での最上位ランキングなのかも気になる所ですが、38位には印西市と並ぶ北総監獄の代表的自治体・千葉県白井市もランクしており、こちらも個人的には到底住み良さそうな街とは思えません。

印西市や白井市などの北総監獄では、今日でも戸建てやマンションなどの住宅販売が行われ、とにかく物件を早期に販売したい不動産事業者などは、通学定期券の交通費負担は数年だけ、また以前より随分マシになった事(自治体による「開発を止めた某鉄道」への財政支出によって通学定期券運賃は、以前よりは幾分マシになっていますが、それでも極めて高額な水準にある事には変わりなく、おまけに財政支出を巡り、前白井市長が下した専決処分の是非を巡っての裁判も行われています)をPRすると共に、この統計を基に「住み良い街」として勧めてくる事例もあるかと思います。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中で、仮に印西市・北総監獄などに物件購入を検討されている方が居られましたら、「北総監獄」カテゴリーの各記事や名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」などに目を通されると共に、実際に「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)などにも乗車され、その実態を把握した上で最善の選択なのかを判断して頂ければ…と思います。

また「住みよさランキング2013」トップ50にランクインした印西市・白井市以外のランキング上位に位置づけられている自治体も、その大半は「個人的には住みたくない」「住み難そう」と感じます。

「住みよさランキング2013」トップ50を見ると、統計を駆使した地域分析だけでは、実態と大きく乖離した結果が弾き出される事もあり、統計・数値による格付け・ランキングだけで地域の実像を語るのは到底…という事を実証している様にも感じたものです。

統計・数値による格付け・ランキングと言うのは、一つの指標・見方に過ぎないという事を改めて実感させられる好例といえ、この事は住み良い自治体だけに限らず進学や就職など、人生の様々な場面に当てはまる事なのですが…