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小田急3000形「F-Train」(車内編)

2011-08-19 | 小田急グループ

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた小田急3000形「F-Train」ですが、今日はこの電車ならではの車内掲示などに関して取り上げたいと思います。

「F-Train」はラッピング対象が新鋭3000形、それも今年に入ってから10両固定編成となった編成ですので、中間に組み入れられた車両は製造されたばかりと言っても過言ではなく、また「F-Train」は概ね1年程度と告知されており、今後恒常的に走り続ける予定の列車ではありませんので、車内の改装などは行われていません。

 
そのため座席モケットや化粧板、天井などはすっかり乗り慣れた存在の3000形他車両の大多数と変わりませんが、車内の広告枠は来月開館予定の藤子・F・富士夫ミュージアムの案内や、藤子・F・富士夫作品に関する概要などを記した簡単な案内などで埋め尽くされています。

ドアステッカーも代表作品「ドラえもん」の2キャラクターを描いた「F-Train」専用のモノに改められ、サイズこそ他の車両で使用しているモノと同形状・サイズかと思いますが、かわいらしい印象の反面、ドアステッカーとしての危険周知にはやや物足りない気がします。


文面も日本語部分が「ひらくドアにご注意!」ではなく、「ひらくドアに気をつけてね」となっており、都心方で小田急線よりも少し北側を走る大手私鉄電車で用いているドアステッカーを連想させられますが、このステッカーも事情が許すのであれば、「TRAINS」や今後開館予定の「藤子・F・富士夫ミュージアム」などで同等品を発売すると面白いかもしれません。


また今日の世相を反映した節電関連の告知までもが、「F-Train」ならではのキャラクター仕様となっているのも大きな特徴で、意外な所にもこだわりを感じたものです。


つり革も「F-Train」ならではの装飾を施す事が事前に告知されており、3作品に登場する小道具(?)などを描いたモノとなっていますが、実際に車内でつり革を見ると、オレンジ色の優先席付近を除く長いつり革は同じ様に見えるものの、よく見ると一部のつり革でパーマンの道具の代わりに、ドラえもんの顔が描かれたモノがあるのも面白い所です。

今回「F-Train」のラッピングが施された3000形電車は、自動放送装置や車内LCDモニターなども備えていますので、こちらが他の車両と全く変わらないのは少々惜しい所ですが、小田急では「F-Train」を走らせるだけではなく、今後藤子・F・富士夫関連の入線メロディ(現在一部駅で導入されているメロディは放送前に流れるもので、列車入線の注意喚起にも有用な放送後の列車入線時ではない点は、今後改善して欲しいものですが…)なども取り入れる予定となっており、今後の小田急線における藤子・F・富士夫ワールド展開の進展にも注目したいものです。