MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

メガライナー・またも火災事故~4台しかない車両にも関わらず

2009-03-17 | ニュース記事講評

昨日大阪→東京へ向かっていたJRバス関東の夜間高速バスが、静岡県内で火災を起して全焼した事は、既に様々なニュースなどで報道されていますので、ご存知の方も多いかと思います。

今回の火災では、乗客・乗員に負傷者などが発生しなかった事が、不幸中の幸いですが、事故車両が日本国内では4台のみの導入で、全長15mという巨大さ故に走行経路も限定され、特認で運行されているドイツ製の2階建て車両「メガライナー」であった事も盛んに報道されています。

この車両は2000年に1台が導入、その後3台が追加で導入され、当初は東京~つくば間の路線でJRバス関東、ついで同線を共同運行する関東鉄道でも使用されました。

つくばエクスプレス(TX)開業後は同線からは退き、東京~大阪間の夜間高速便・青春メガドリーム号用に転用されると共に、関東鉄道が使用していた車両は西日本JRバスが使用している事は「MAKIKYUのページ」でも取り上げた事があり、ご存知の方も多いかと思います。

この「メガライナー」は極めて特殊な輸入車両で、走行経路も限られるが故に、国内では4台のみの存在であるにも関わらず、昨年西日本JRバスの青春メガドリーム号で火災事故を起して車両全焼になったのに続き、またも火災による全焼という事は異常ともいえ、運行事業者が異なるとはいえ、極少数しか走っていない「メガライナー」が立て続けに火災を起しているという事は、車両自体に何らかの重大な欠陥があるのでは?と感じてしまいます。

現段階では火災発生原因も公表されておらず、残る2台の車両も当面運行を見合わせる旨がJRバス関東HPに、事故発生のお詫びと共に掲載されている状況ですが、今後「メガライナー」や、同車を使用しての格安夜行便「青春メガドリーム号」の運行自体が続けられるのか否かも気になる所で、運行再開するとすれば、今後同種の事故が再発しない事を願うばかりです。

写真は以前東京~つくば間の路線で関東鉄道が使用していた「メガライナー」(現在関東鉄道ではメガライナーを使用しておらず、この装いのメガライナーを見る事は出来ません)です。