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JR四国 2000系気動車「アンパンマン列車」~四国では大人気のキャラクター列車

2009-03-12 | 鉄道[四国]

 

先月MAKIKYUが「バースデイきっぷ」を使用して四国を廻った際には、JR四国の特急列車を利用する機会が幾度もあり、その中でも四国の特急に主力の座を占め、四国4県全てでその姿を見る事が出来る振り子式の特急用気動車・2000系には、何度も乗車する機会がありました。

この2000系気動車の標準塗装は、ステンレス無塗装の銀色車体にJR四国のコーポレートカラーでもあるライトブルーを纏ったもので、この装いは特急車に限らずJR四国では非常に一般的な装いですが、2000系気動車の中には、この標準塗装とは対照的な存在ともいえる「アンパンマン列車」も存在しています。

「アンパンマン」と言えば、子供達に大人気の「正義の味方」とも言える存在で、子供に限らず「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も恐らくご存知かと思いますが、「アンパンマン列車」は主役のアンパンマンをはじめとする数々のキャラクターを車体に描いたもので、その存在は非常に目立つものです。

アンパンマン列車が四国に登場した背景には、その作者が四国(高知県)出身と言う事も大きく影響している様ですが、このアンパンマン列車は複数の編成が運行されているものの、その全てで装いを変えている上に、編成を構成する各車も装いを1両ずつ異なるものとしているのも特徴です。

運行路線も予讃線方面・土讃線方面それぞれに充当され、これに加えてキハ185系気動車のアンパンマン車両も加えると、四国内の特急運行区間の大半で「アンパンマン列車」が走る状況で、電化区間で気動車使用の特急設定は非常に限られる予讃線松山以東の区間を走る「しおかぜ」号でも、数少ない気動車使用の特急列車は基本的にアンパンマン列車で運転する様にしているなど、運行区間も極力万遍なく…という設定がされているのも大きな特徴です。

そのため気動車特急は数少ない伊予西条を訪れた際、立ち寄った四国鉄道記念館では、その運行時刻をわざわざ貼り出すと共に、到着時刻が近づくと子供向けに案内を行い、今まで館内の展示車両などに関心を持っていたKIDS軍団も一斉に…という程でしたし、土讃線「南風」号でアンパンマン列車に乗車した際にも、山間の小駅を通過する際に列車の姿を見て大喜びしている園児群の姿が非常に印象的で、四国のKIDSには絶大な人気を誇っている事を実感させられたものでした。

また既存車両の改装とはいえ、前面の列車名表示にまで標準塗装の車両とは異なるアンパンマンのイラスト入りを用い、一部の車内放送(MAKIKYUが乗車した限りでは、高知駅到着前にアンパンマンの声で放送が入った事を記憶しています)にまでアンパンマンを登場させる程の状況は、随分徹底していると感じたものですが、最近は車内も一部改装してアンパンマンの描かれた座席なども登場するなど、更に徹底したものとなっています。

この様な列車には賛否両論が出るかと思いますが、アンパンマン列車を走らせる事で、一般の鉄道車両を見てもさほど関心を持たない人物にも興味関心を惹きつけられる事は、日頃列車への乗車機会がない人間も多い四国の土地柄を考えると、アンパンマン自体の好みは別としても、この取り組み自体は大いに評価できると感じたものですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様は如何感じられるでしょうか?

写真はMAKIKYUが乗車した土讃線「南風」号と、予讃線伊予市駅で遭遇した「宇和海」号に充当される「アンパンマン列車」の外観です。

車内の様子などは追って別記事で取り上げたいと思います。