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MAKIKYUのページ

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南阿蘇鉄道(1)

2006-11-28 | 鉄道[九州・私鉄等]
MAKIKYUは今年夏の旅行で九州を訪問した際、JR九州や西鉄といった有名な鉄道にも勿論乗車して来ましたが、長閑なローカル線にも…

そういった路線の一つが今日取り上げる阿蘇山の南側を走る熊本県の南阿蘇鉄道です。

この路線は旧国鉄時代の高森線が廃止対象路線に指定され、第3セクター鉄道として再出発したもので、豊肥本線と接続する立野を基点に、高森までの区間を運行する単線・非電化のローカル線です。

計画では高森から先、県境を越えて宮崎県の高千穂まで路線を延伸して、ここで高千穂線(→第3セクターの高千穂鉄道に転換)と接続させて延岡に至る九州横断線の一つになる予定もあった様です。

しかしこれが国鉄の財政悪化で中止されたどころか、第3セクターの高千穂鉄道自体が昨年宮崎県を襲った台風によって壊滅的な被害を受け、復旧には膨大な費用が発生する事や、復旧させても赤字続きで採算の見込みが経たない事もあって廃線・会社解散という残念な事態に陥ってしまいました。
(災害の影響が少ない一部区間を観光鉄道として復活させる案も出ている様ですが…)

MAKIKYUも一度は2つの第3セクターと路線バス(以前は高森~高千穂間直通の宮交バスがありましたが、現在は熊本~延岡の高速バスを途中乗車で利用するか、県境の熊本県側に位置する馬見原で産交と宮交バスを乗り継ぐ必要があります)の乗り継ぎで九州横断を…と思っていましたが叶う事はなくなり、それなら南阿蘇鉄道だけでもという事で、豊肥本線で大分方面から熊本へ抜ける途中で乗車してきました。

この鉄道は、規模の小さい鉄道だけあって車両もレールバス(車内放送でもこの様に呼称しています)が数両と、観光用トロッコ列車(こちらは乗車した事がありません)がある程度ですが、観光用トロッコ列車の機関車は事業用の転用なのかユニークなもので、またレールバスも両数は少ないながら幾つかのバリエーションが存在します。

また途中駅の中には「南阿蘇水の生まれる里白水高原」(みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん:22文字)という、全国的に見ても非常に長い駅名の駅が存在するのも特徴で、駅名が余りに長すぎるので車内放送でも復唱時には白水高原と省略される有様ですが、この鉄道に乗車する数日前にMAKIKYUも乗車した、島根県の一畑電車にある「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前」(るいす・しー・てぃふぁにーていえんびじゅつかんまえ:25文字?)には叶わない様です。
(これは「・」や「C」をカウントするか否かで見解が分かれる所だと思います)

画像は立野駅で出発待ちの南阿蘇鉄道では主力を占めるレールバス・他の車両に関しても近日中に取り上げる予定です。