ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

アンドロメダ座、2つのブラックホールの衝突

2010年12月01日 | Weblog
今日1番気になったニュース。アンドロメダ座の巨大銀河の中心付近で、2つのブラックホールが回転しながら近づき、500年前後で衝突するらしい。500年…宇宙の歴史で言えば一瞬のことだ。

asahi.com(朝日新聞社):ブラックホール、あと500年で衝突 「超接近」発見 - サイエンス


基本的に文系なんで、宇宙論を読んでいても、数式が出てきた時点で分からなくなってしまうのだけれど、確か、ブラックホールというのは重力が無限大の「特異点」を中心にもった、光でさえも脱出できない一種の「穴」というか「重力場」。時空をゆがめながら全てを飲み込んでしまう空間だ。

そうした2つのブラックホールが衝突するのだけれど、これが衝突すると、合体して大きなブラックホールになるらしい!双方の距離は0.02光年、1900億kmしか離れておらず、急接近しているとのこと。

しかしこの記事を読んでいて不思議なのが、僕らがこのブラックホールの動きを観測しているこの時点で、このブラックホールはどのような状態なのだろう、ということ。

この巨大銀河がアンドロメダ座のどのあたりに位置するのかはわからないのだけれど、仮にアンドロメダ銀河(M31)を参考にすると、地球からの距離は約230万光年。仮に光の速度で発している「電波」を観測していたとしても、ブラックホールから発しられた電波を地球から観測するまでに230万年の遅延が生じることになる。

そう考えると、もしかしたらとっくの昔にブラックホール同士は衝突し新しいブラックホールとなっているのかもしれない。

あるいはその2つのブラックホールが衝突することで、太陽や地球に対して何らかの(致命的な)影響を及ぼすかもしれないが、そうしたカタストロフィーも遅延によって避けられているだけで、今を安穏と生活できているかもしれない。

そう考えると、あまりにもスケールの大きな話と、人間のちっぽけな存在に改めて驚かされてしまうのだ。


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