ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

FBの時代の非連続の変化と関係性

2013年01月01日 | Weblog
使い方の問題もあるのだろうけれど、改めてmixiとFacebookは全く別物だったのだなぁと思う。FBがもたらしたリアルな人間関係を前提とした「つながり」は、やはりそれまでとは全く別物だ。それは人生という連続性を改めて感じさせてくれるし、それまでであればその時々で完結してしまっていた関係性―人生や時間を縦に連なる流れだとするならば、学生時代や旅先での出来事といったような特定の期間内で広がった横の関係性を、接点のなくなった今でもつなげてくれるのだから。

FBというソーシャルネットの力もあって、また仕事とは別な関係性がいくつか出来たこともあって、去年はいくつかそれまでであれば考えにくいようなことがあった。

単純な話、高校の頃の友人が何をしているのかなんて、本当に親しい人間と正月やお盆に帰省したときに話をするくらいしかなかったのに、今では誰が何を食べたのか、誰と飲んでいるのかなんて情報も入ってくる。高校時代は殆ど接点がなかった同級生と、同じ東京勤務だということで飲んだりもする。高校時代の友人が亡くなったという話が何年も連絡を絶っていたにも関わらず、FBの投稿で知ることが出来る。

おそらくFBがなければ、十数年ぶりに同窓会で集まったとしても、その後もこれだけ関係を広がることはなかっただろう。

もう1つ。就職して以降、学生時代の劇団の連中とはすっかり疎遠になっていたのだけれど、まぁ、それは単純に忙しいというのもあったのだけれど、やはり世界が違うというか、そんなこともあって連絡をとりあうこともかなり稀になっていた。で、何年かぶりに年末に後輩と飲み、まだ××先輩が続けてますよだとか、そんな話をして、FBやブログやツイッターを見てみると年末に下北で公演があるという。

せっかくだからと見に行ってみると、それこそ卒業して1~2度くらいしか会ったことのないOBの先輩がいて、せっかくだからとFBの友達申請をすると、他のOBの先輩たちが表示され…

当然、その中には学生の頃と同じように芝居をやっている人もいる。でも、驚いたのが、当時、写真部に属していた人が劇場の舞台監督を務めていたりもした。その当時は芝居の写真を撮ったりもしていたが、メインはスポーツ系の写真、激しい動きの中の一瞬を切り取ることを得意としていた人だ。それが演劇の世界に関わっているとは… そしてそれは再び演劇に携わり始めた僕とどこかでつながり始めるのかもしれない。

人の人生も必ずしも連続な変化だけではない。それはそうだ。高校や大学に進学する際、あるいは就職によってそれまでとは全く別な環境に身をおいたり、それまでとは違う役割を担うことになったり、新しい自分を発見したり、キャラを変えてみたり…そういったことはあるだろう。それらは環境の変化、関係性の変化があってこそ成り立つものだ。だからこそ、特定の期間に限定された関係性というものも成り立ちやすくなる。

イケテル自分しか知らない人にイケテナイ頃の自分は知られたくない。

そういった気持ちは分からなくもない。でもFBの時代というのはそういった全てをひっくるめて晒していく時代なのだろう。たとえそれが非連続な変化だとしても、そうした変化をOPENにすることで、新しい可能性を開いていく。新しい関係性へと再構築していく。

ま、とはいえ、頭では分かっていても、僕もまだ対応できてないのが事実。これが今年の課題かな。

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