
◎2008年11月23日(日)─1人
日光の山王林道も閉鎖される頃だろうし、登りそこねていた於呂俱羅山に行くなら今しかないと、前夜まではそのつもりでいたが、起きぬけの気分がパッとせず、大間々の山に行くことにした。小夜戸山とは、随分とマイナーな山だが、日光の山で寒い思いをするよりは、ハイキングで気分を晴らした方がいいかもしれない。もちろん、この山は初めて。大間々なら、駒見山なら行ったことがある。
小平の県道の終点、「おちあいはし」の手前に車を置き、歩き始めたのは9時32分。民家の手前を左に上がる。いきなりの急な道で、かなり参った。車が通れなくもないだろうが、これじゃ、歩くのと同じ程度の速度だろう。この先、民家が2軒。奥は廃屋。捨てていかれた車。放りだされた畳。手前の民家の前で、腰の曲がったおばあさんが鎌で草刈りをしていた。「小夜戸はこっちでいいんですよね?」と、一応、念のために聞いたら、正解ではあるが、昔は道があったけど、そのうち先で無くなるよ、とのこと。気をつけて行きなと言われた。昔は確かに小平と花輪との往還に使われていたようだが、今は、物好きか山仕事でしか歩かれてないのだろう。左側に石碑が見えてくる。「左小夜戸」と読める。相当に古い石碑。左に行く。道も荒れてきた。やがてまた二股。左に行けば小夜戸峠なのだろうが、道は消えてしまった。二股に戻る。今度は右。これもすぐにはっきりとしなくなったが、伐採地のためか、明るく、上に尾根がはっきりと見える。尾根を目指せばいいのだろう。薬莢が2個落ちていた。そういえば、何発か、銃声が聞こえた。狩猟解禁なのだろうか。
急な斜面ではあるが、空は真っ青。そして、ピークを過ぎたとはいえ紅葉のかけらは残っている。気分も大分良くなった。しかし、汗をかいた。ようやく尾根に出た。どうも、東寄りに出たみたい。尾根を西に戻る。小高い丘。きっとあれが小夜戸山だろう。10時9分着。山名表示もない、何の変哲もないピーク。共同アンテナが立っている。30分で着いてしまった。これじゃ仕方がない。作業道から入った時の白浜山と同じ気分であっけない。予定には入れていなかったが、このまま東に尾根をたどり、十二時山にでも行ってみよう。地形図で確認。さして複雑な地形ではないようだし、道を間違えることはあるまい。枯葉がずっしりと積もっている。ザワザワと音を立てながら、東に向かう。
しっかりとした道はないが、今でこそ大間々と東村が合併したとはいえ、以前の町境を示す標識がずっと続いているし、赤ペンキもあるので、心細いこともない。まして、薄暗い林の中でもない。ここから、左側、つまり北側の展望が広がった。下には東村の町並み。国道122号線を日光方面に走っていると、右側に壁になって連なる山々が見えるが、その尾根伝いに歩いているというわけだ。これをずっと行けば、根本山、氷室山に至るということか。男体山とその後ろに見える山には雪がついている。袈裟丸山はまだ。赤城の方向には浅間山。ここはもう真白。アップダウンが続き、865mピーク。そして、下って鹿生峠(だと思うが)。10時36分。首が3つある仏像の石碑が置かれている。地形図には、ここから南へ、林道に降り立つ点線が記されているが、その取り付きがヤブになっていて確認できない。十二時山の先で林道に出るのはいいが、その林道もクネクネしていて、ムダな歩きが続きそう。だったら、この峠まで戻って、林道に出ようかと思っていたが、これじゃ、下ることも出来ない。
峠を過ぎたら、今度は南側の展望が広がった。よく見ると、富士山が頭を出している。こんなところから、富士山が見えるのは感激だな。峠から10分。またアンテナの立つピークに着いた。大畑山も含め、何で、こんなにアンテナ山が多いのだろう。山間部で、電波の受信がかなり悪いのだろう。アップダウンが続く。最後の上りはきつい。十二時山着11時35分。小夜戸山と違って、表示板が3つもあった。知らないで歩いていたが、この山、1,056mもあるんだね。大休止。ヨーカンとチョコレートを食べ、水1杯。雲が出てきている。明日は天気も良くないらしいし、その前触れか。
5分も歩いたら林道に出た。11時53分。立派な舗装道。車は楽にすれ違える。小平までの県道は、すれ違いが出来なかった。草木ダムと男体山の景色がいいところだ。尾根はここで寸断された。ちょっと行けば丸山なのだが、もういいだろうと、敢えて取り付きも探さなかった。ここから林道を下る。「林道小平座間線起点から7.0km」の表示。少々、ウンザリだが、この林道はながめのいい林道だ。さして飽きることもなかった。3か所でショートカットし、1kmは得しただろう。ショートカットの仕方も頭を使う。下に見える林道の斜面が急だったり、ノリ面状だったりしたらやばい。そこまで行って降りられなくなってしまう。しっかりと覗きこんで確認してからショートカットした。途中、ようやく、本日最初の人と出会う。自転車で登ってくる。この立派な林道も、歩いている1時間20分の間、自転車が1台通っただけである。何という、利用度の高さ。
車到着は1時15分。3時間45分の心地よいハイキングだった。写真は十二時山の手前から。
日光の山王林道も閉鎖される頃だろうし、登りそこねていた於呂俱羅山に行くなら今しかないと、前夜まではそのつもりでいたが、起きぬけの気分がパッとせず、大間々の山に行くことにした。小夜戸山とは、随分とマイナーな山だが、日光の山で寒い思いをするよりは、ハイキングで気分を晴らした方がいいかもしれない。もちろん、この山は初めて。大間々なら、駒見山なら行ったことがある。
小平の県道の終点、「おちあいはし」の手前に車を置き、歩き始めたのは9時32分。民家の手前を左に上がる。いきなりの急な道で、かなり参った。車が通れなくもないだろうが、これじゃ、歩くのと同じ程度の速度だろう。この先、民家が2軒。奥は廃屋。捨てていかれた車。放りだされた畳。手前の民家の前で、腰の曲がったおばあさんが鎌で草刈りをしていた。「小夜戸はこっちでいいんですよね?」と、一応、念のために聞いたら、正解ではあるが、昔は道があったけど、そのうち先で無くなるよ、とのこと。気をつけて行きなと言われた。昔は確かに小平と花輪との往還に使われていたようだが、今は、物好きか山仕事でしか歩かれてないのだろう。左側に石碑が見えてくる。「左小夜戸」と読める。相当に古い石碑。左に行く。道も荒れてきた。やがてまた二股。左に行けば小夜戸峠なのだろうが、道は消えてしまった。二股に戻る。今度は右。これもすぐにはっきりとしなくなったが、伐採地のためか、明るく、上に尾根がはっきりと見える。尾根を目指せばいいのだろう。薬莢が2個落ちていた。そういえば、何発か、銃声が聞こえた。狩猟解禁なのだろうか。
急な斜面ではあるが、空は真っ青。そして、ピークを過ぎたとはいえ紅葉のかけらは残っている。気分も大分良くなった。しかし、汗をかいた。ようやく尾根に出た。どうも、東寄りに出たみたい。尾根を西に戻る。小高い丘。きっとあれが小夜戸山だろう。10時9分着。山名表示もない、何の変哲もないピーク。共同アンテナが立っている。30分で着いてしまった。これじゃ仕方がない。作業道から入った時の白浜山と同じ気分であっけない。予定には入れていなかったが、このまま東に尾根をたどり、十二時山にでも行ってみよう。地形図で確認。さして複雑な地形ではないようだし、道を間違えることはあるまい。枯葉がずっしりと積もっている。ザワザワと音を立てながら、東に向かう。
しっかりとした道はないが、今でこそ大間々と東村が合併したとはいえ、以前の町境を示す標識がずっと続いているし、赤ペンキもあるので、心細いこともない。まして、薄暗い林の中でもない。ここから、左側、つまり北側の展望が広がった。下には東村の町並み。国道122号線を日光方面に走っていると、右側に壁になって連なる山々が見えるが、その尾根伝いに歩いているというわけだ。これをずっと行けば、根本山、氷室山に至るということか。男体山とその後ろに見える山には雪がついている。袈裟丸山はまだ。赤城の方向には浅間山。ここはもう真白。アップダウンが続き、865mピーク。そして、下って鹿生峠(だと思うが)。10時36分。首が3つある仏像の石碑が置かれている。地形図には、ここから南へ、林道に降り立つ点線が記されているが、その取り付きがヤブになっていて確認できない。十二時山の先で林道に出るのはいいが、その林道もクネクネしていて、ムダな歩きが続きそう。だったら、この峠まで戻って、林道に出ようかと思っていたが、これじゃ、下ることも出来ない。
峠を過ぎたら、今度は南側の展望が広がった。よく見ると、富士山が頭を出している。こんなところから、富士山が見えるのは感激だな。峠から10分。またアンテナの立つピークに着いた。大畑山も含め、何で、こんなにアンテナ山が多いのだろう。山間部で、電波の受信がかなり悪いのだろう。アップダウンが続く。最後の上りはきつい。十二時山着11時35分。小夜戸山と違って、表示板が3つもあった。知らないで歩いていたが、この山、1,056mもあるんだね。大休止。ヨーカンとチョコレートを食べ、水1杯。雲が出てきている。明日は天気も良くないらしいし、その前触れか。
5分も歩いたら林道に出た。11時53分。立派な舗装道。車は楽にすれ違える。小平までの県道は、すれ違いが出来なかった。草木ダムと男体山の景色がいいところだ。尾根はここで寸断された。ちょっと行けば丸山なのだが、もういいだろうと、敢えて取り付きも探さなかった。ここから林道を下る。「林道小平座間線起点から7.0km」の表示。少々、ウンザリだが、この林道はながめのいい林道だ。さして飽きることもなかった。3か所でショートカットし、1kmは得しただろう。ショートカットの仕方も頭を使う。下に見える林道の斜面が急だったり、ノリ面状だったりしたらやばい。そこまで行って降りられなくなってしまう。しっかりと覗きこんで確認してからショートカットした。途中、ようやく、本日最初の人と出会う。自転車で登ってくる。この立派な林道も、歩いている1時間20分の間、自転車が1台通っただけである。何という、利用度の高さ。
車到着は1時15分。3時間45分の心地よいハイキングだった。写真は十二時山の手前から。
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