たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

魔界を楽しみたい気分半分で出かけた酉谷山であったが…。

2014年12月15日 | 秩父の山
◎2014年12月14日(日)

大血川渓流釣場先駐車地(7:01)……ケンカ平歩道……クイナ沢橋(7:39)……大岩直下(8:12)……熊倉山分岐(9:22)……小黒(9:53)……酉谷山(10:17~10:29)……小黒(10:46)……熊倉山分岐(11:00)……クイナ沢橋(11:58~12:10)……駐車地(12:43)

 熊倉山には手を変え品を変えては行くのに、その先、都県境にある酉谷山には行ったことがない。理由はその手前にある小黒(1650mピーク)の存在だ。四方から尾根が入り込み、道迷い、遭難が多いようで、いわば魔界のエリアらしい。つまり恐そうなので行かないということ。しかし、秩父方面から行く場合、この難所を通過しない限りは酉谷山には至れない。榊山経由で反対側から行く手もあるだろうが、ぶなじろうさんやらHIDEJIさんの記録を拝見する限り自分の限界を超えているようだし、大黒尾根もまた然りだ。だが、いつまでも熊倉山と酉谷山の間の歩きを先送りしておくわけにもいかず、せめて、魔界だけでも体験しておこうと出かけることにした。方向音痴の自分にはある種の被虐的なスリルも期待している。ついでに熊倉山に回ればすべてがいっぺんに済むだけの話ではあるが、この、日が短い時期、自信はまったくない。せいぜいピストンだ。それも、無事に戻って来られればの話。
 今回はお二人の記録もさることながら、最新の情報として、仮面林道ライダー氏が10月中旬に歩かれているので参考にさせていただいた。蛇足ながら、氏は熊倉山から城山経由で下られている。デポする乗り物があればこういうのも可能だろうが、その暁には、勝ちゃん新道か手前の南西尾根からの下りにする。状況をよく知らないで調子のいいことを言ってはいるが、自分ならそうしたいという願望だ。

(東谷林道。橋の先にゲートがある。簡単にくぐれる)


 大血川渓流釣場は今季の営業を終了したようだ。駐車場にはロープが回されていた。トイレの前は空いていたが、そこに車を置くのは気が引ける。ちょっと先に行って、路肩に置いた。戻って、東谷林道に入ってゲートをくぐる。気温もさることながら、沢沿いゆえか寒々とした景色が続いている。
 どうも本日の体調はよろしくない。林道歩きで息が上がっている。腹具合も悪く、途中、道の駅に2回立ち寄る始末だった。恒例になったカップウドンも半分以上残した。これでは小黒まで持たないかも知れない。場合によっては、ドラム缶と、HIDEJIさんが失策した大岩の巻きを見るだけで帰ることになるかもしれない。周囲の景色と相まってか、どうも気分が乗らない。まして、人の気配は皆無(最後まで、だれとも会うことはなかった)。車一台、ハイカー一人でもいれば気持ちも違うものだが。正直のところ心細くなってきた。

(木の橋を渡ってケンカ平歩道に)


(歩道の周辺の樹木にはうるさいくらいの解説版が付いている)


 右手に小沢を見て、東橋。その先に「ケンカ平歩道→」の標識があった。どうせ酉谷山までは行けないかもしれないし、迂回するとしよう。さて「ケンカ」とは「喧嘩」のことだろうか。その昔、この辺で抗争でもあったのか。木橋を渡る。なるほど、この辺から榊山尾根に取り付くのか。見上げると、一筋縄ではいきそうもないな。やはり、自分には縁がないようだ。ぶなじろうさんとて詳細を知らずに登って、もう行かない宣言をされている。あっさり登りのHIDEJIさんは大したものだ。本音で敬服する。
 この歩道、沢沿いの切り立ちの上にあって、落ち葉も深く、実のところリラックスして歩けない。ちょっと滑ったら、5m下の沢に転落だ。だが、しばらく行くと空間も広がり、うるさいくらいの樹木の解説板が目に付く。見ている人もいるのだろうか。それ以前に、歩く人は滅多にいないようだ。
 歩道歩きは10分少々のもので、林道に合流する。ここまで、対岸は林道だったが、ネット記事で必ず目に付く工事現場はなかったし、重機の類も目にすることはなかった。林道工事は終わったようだ。

(モノレールの軌道が延びている)


 右手に林業作業用のケーブル(モノレール?)小屋が見えてきた。軌道レールは下って沢を渡っている。ネット情報によれば、このケーブルは榊山近くまで延びているようだ。軌道に沿って歩けば、あるいは榊山までの急登は免除されるかもしれない。いくらケーブルでも、きつい斜度を登ることはあるまい。距離は長くなっても、傾斜の緩い所に設置するのではあるまいか。

(つぶれたままの倉庫?物置?)


(クイナ沢橋)


 クイナ沢橋に着いた。地図上、林道はここで終わった形になってはいるが、左後ろにずっと続いている。さっき、下から見上げた時も、錯覚して、あそこまで登るのかと思ったほどだ。どこまで行っているのか興味がある。さて、クイナ沢橋の欄干だが、どう見てもケーブルのレールを使っている。
 橋の左手には小滝の連瀑。ここで、HIDEJIさんもぶなじろうさんも、滝側にテープを見かけたらしいが、注意して見ても目に入らなかった。予想に反し、目印テープはこの先、植林帯を除いて、あまり見かけなかった。植林帯のテープにしても、作業用のものがほとんどだったのかもしれないし、それがために迷った次第でもある。大方、後述する魔界の様子も含め、余計なものは撤去するとか、地元の方が整備されたのではないだろうか。
 テープに関しては、多くのネット情報を見ていたため、今日は、一切無視して、踏み跡を追うことのみに専心つもりでいる。

(いきなりロープが垂れていた)


(ドラム缶)


(踏み跡は尾根を終始巻いている)


 さて、橋の先の左斜面が取り付きらしい。早速、トラロープが渡されている。落ち葉で滑りそうなので、使わせていただく。尾根に上がったと思ったが、踏み跡はトラバースして行く。首を傾げながらも踏み跡を追う。この辺、地形図では一本尾根なのだが、複雑に細かい尾根が派生しているようで、どれが本尾根なのかは、眺めていてもよくわからない。踏み跡は、その細かいいくつかの尾根をジグザグに越えて行く。巻き調子の踏み跡だ。地形図を照らし合わせると、自分がどこを歩いているのか皆目わからなくなってきた。
 ここもまた落ち葉はたっぷりで、その下は凍り付いている。トラバースの斜面は急で、歩いて間もないのに、下を見ると、奈落の底になっている。今日もまた、足はスパ長だが、正解だったようだ。先日、XEBIOで安トレッキングシューズを新調したものの、長靴のせいで、履きおろしができないままになっている。
 巻き道の途中でドラム缶を見た。今のところ間違った歩きはしていない。こういうところに放置されたドラム缶は、何か哀愁が漂うものだ。このルートの記録には必ず登場するから見ておきたかった。中には落ち葉がたっぷりと入っていた。

(大岩が出てきた。ここは右に巻き)


(あの植林の中に入る)


 ようやく本尾根に一本化しつつある。ここで尾根に取り付きかと思えど、踏み跡はまた巻き続ける。尾根筋を行っちゃおうかと思ったが、こんなところで転落していたらたまらない。そのうちに巨大な岩が見えてきた。2年前、ここでHIDEJIさんが立ち往生した大岩か。結局、右をあきらめ、左に少し巻いただけで尾根に這い上がったというわけか。左を見るも、そんな、人間が四つ足になったとしても通れるようなところは見あたらない。下はこれまた奈落。さらに帰路でそこを素手で下ったとは恐れ入る。
 HIDEJIさんには失礼ながら、この記事に強烈な印象があったため、今日は踏み跡歩きに徹することにしたわけだが、ここは、右手の植林帯に踏み跡を追った。汗をかいたせいか、体調も少しばかり楽になり、まだ先まで行けそうだ。

(植林を抜けると、崩れ気味のところを歩くようになる)


(右に酉谷山、左が小黒だろうか)


 植林の中に入る。最初の植林帯歩きは短い。特に問題なし。ひんやりしただけ。崩れかけたところに出た。正面に小黒と酉谷山が目に入る。酉谷山は大黒とも呼ばれているらしく、兄弟峰なのだろう。しばらく嫌らしいトラバース気味の歩きになり、ロープが頻繁に出てくる。足元が凍てついているところもあり、ロープはしっかりとつかんで歩いた。

(こんなサービスもあるが)


(植林を抜けるとこうなる)


(この辺になると、ロープはない。左下は切れ落ちている。向こうからこちらに渡っている)


 また植林の中に入る。道型には材木で補強していたり、橋状に渡しを架けているところもある。落ち葉が堆積し、次第に踏み跡が分かりづらくなってきた。
 植林を出ると、また崩壊地が待っていた。ロープが付けられているので通過に問題はないが、V字のカーブになっているところもあり、先をしっかり見て歩かないと、あらぬ方向に行ってしまう。現に、こんなところを登るのかと、這い上がった所もあった。その先にロープが続いているのを見て、必死の思いで下った。また、ロープ設置後に崩れたのか、えらいヤバそうなところにロープがなかったりする。

(これを見た時は安心したが)


(この辺の伐採地で、帰路は下り過ぎて、きっと迷うだろうな)


 三度目の植林。植林に入るとほっとする。「酉谷」とかすかに読める標識を見かけた。Uターンするように登る。この付近、間伐はそのまま、杉の葉だらけ、おまけに作業用と思しきテープだらけの状態で、踏み跡を追うのも難しくなる。踏み跡のようなものが二段になっているところもある。ここ、下りで迷ったら大変だろうなと、しっかりと振り返りながら風景を頭に入れたが、この年になると、新しい記憶から順番にどんどん飛んでいくから、帰路ではやはり迷い、標識をもう一度見ることもなかった。

(もう植林帯も崩壊地もないが、巻きは相変わらずだ)


(尾根を歩いてみると、踏み跡はなかった)


 何とか、植林帯から解放され、自然林の中、尾根に向かって踏み跡が続いている。ようやくほっとした。一時は、どこまで尾根を巻き続けるのだろうかと気になったほどだ。尾根合流点には東京大学の「山火注意」の看板があった。
 ここから先は尾根歩きだろうなと思い、しばらく尾根を登ったがどうも様子がおかしい。尾根上に踏み跡はなく、どこを歩いてもフカフカしている。さてはと思い戻ると、また巻き道が続いていた。ほっとするのが早かった。しかし、この山の巻き道はしつこいくらいだ。

(酉谷山側の展望が広がった)


(熊倉山からの尾根の合流点。矢印は熊倉山方面を指している)


 もうこの辺になると、小黒も酉谷山も間近になり、それに続く水松山、長沢山らしき山も見えてくる。
 また尾根に出た。ここは熊倉山から続く尾根の合流点だ。テープに手書きで「大血川→」「熊倉山→」と記されている。尾根も緩やかに広くなった。さあ、いよいよここから魔界に突入か。気持ちを落ち着かせるべく、タバコを1本ふかす。

(ようやく尾根歩きになったが、小黒は間もなくだ)


(こんなことをやったのは鳥だろうか、クマだろうか。クマにしては几帳面。虫か?)


(この板の示す方向と反対に行けばいい)


 ここからなおも踏み跡を追う。テープは散見程度。登りにかかると「熊倉山→」の手書き板を続けて2枚見つけた。その間に赤テープのぐるぐる巻き。熊倉山の表示は、酉谷山からの下り本位で付けたものだろうが、方向としては微妙に尾根を外れている。あるいは大血川峠への直接ルートではないかと思ったが、ではなかった。トラバースが直登になった。小黒に向かっている。

(小黒。踏み跡は間違えようもない)


(東側尾根には進入禁止のロープ)


(酉谷山には、この標識に合わせて下れば問題はない。アバウトなテープよりも助かる)


 地形が読みづらいところに出たが、踏み跡はしっかりしていて、迷うことなく小黒に到着した。ヤレヤレ感はまったくなく、意外にあっさりしたものだった。冴えない山頂だ。東側の尾根には誤って入らないようにとの配慮か、トラロープが巻かれてガードされている。さらに「酉谷山→」の板もあり、これでは遭難の余地もない。HIDEJIさんがおかしな尾根に入り込み、ロッククライミングをしていた時期に比べれば、魔界の印象も激減しているのではなかろうか。

(鞍部の大血川峠。昔の往来はあったのだろうか)


(両神山が見えた)


 酉谷山方面に下る。右手に両神山が見えた。明瞭な踏み跡が続き、界隈のスズタケは全滅している。鞍部の大血川峠から先、倒木やらで歩きづらくなるが、目の前に酉谷山の稜線が見えてくるので、どこを歩いて登っても問題はない。小黒からコンパスを正確に合わせて下って来たが、チェックすることなく酉谷山に到着。

(酉谷山山頂)


(山頂から)


(富士山)


 小雪が舞っている。黒い雲が出てきている。のんびりもしていられない。タバコを1本。富士山は山頂が隠れている。山名板の柱には「環境庁・東京都」と記されていて、埼玉県は入っていない。やはりここは県境とはいっても東京都の山なんだ。展望は決して良好とはいえないが、それなりに美しくもない景色が広がっている。しかし、自分には、どれが何山なのか、さっぱり分からない。この山、やはり縦走路の通りすがりのピークなのかもしれない。この下に避難小屋があるのは知っている。覗いてみたい気持ちもあったが、天気が崩れそうなので、セルフを撮って退散する。

(小黒に向けて下る)


(小黒)


(死滅したスズタケの残骸がかなりある)


 下りは、いい加減歩きをせずに踏み跡を追った。「酉谷山←大血川」の標識も見かけた。コースの尾根上には倒木と根の張り出した木があって、すんなりとは歩けない。やはり、ここは適当に峠に下るしかない。

(小黒山頂に戻る)


 小黒から先、登って来た道を下ったはずだが、おかしな踏み跡を辿ったためか、北側の尾根に入り込んでしまった。すぐに気づいて軌道修正はしたからいいものの、魔界の要素はまだ残っている。霧がかかっていたら、そのまま下ったろう。

(熊倉山分岐。右・熊倉山、左・大血川)


(こんなおとなしいところは珍しい)


(やはりここで迷った。下り過ぎてしまった。踏み跡不明瞭。下に見えるのは道路ではなく崩壊地か)


 登ったコースをそのままに下った。小雪はまだ降っている。先を急ぐ。最初の植林(登り時の最後の植林)の中で迷った。2時間前に見た景色の記憶はすでに消えていた。一旦、戻ったが、踏み跡には復帰できなかった。致し方ない。GPSを出し、登り時の軌跡を追うしかあるまい。しかし、それは甘かった。林の中で、軌跡は無造作に飛んでいる。それを見る限り、今の位置は大きく違っているが、林の下に見えている崩壊地はそのままだ。上に登ると、ようやく踏み跡に出た。ここで本日初のヤレヤレが出た。小黒よりも、植林の歩きが魔界かも。

(転落しかけた)


 この先、特記すべきことは何もないが、崩壊地で恐い思いをした。慎重に歩いていながらも足を踏み外してしまった。ロープをつかんでいたから転落こそまぬがれたが、ロープがなかったら、今の自分は確実になかった。

(こんなところは踏み跡もずっと先を見ないと読めない。長靴でこうだ)


(かなり急斜面)


 大岩の先に出てからの下りはやたらと長く感じた。急斜面は下から仰見るよりも見下ろす方が恐怖だ。ドラム缶を見て、クイナ沢橋に着いた時にはほっとした。立て続けにタバコを2本吸って、菓子パンを一つ食べた。腹が空いているわりには食欲はさほどない。天候の急変にあわずに助かったといったところだ。

(林道を下る。右上の延長部が気になった)

※後で調べると、東谷林道の支線で要倉沢林道というらしい。下から見上げるほどにさほどの距離はないようだ。

(金属ハシゴだらけの堰堤。あの先、吊り橋を渡って、大黒尾根かと思う)


 林道をたらたらと下る。左下の広場に石祠と石仏が置かれていた。見に行ったが、昭和41年のもので、古いものではない。ついでに堰堤まで下りた。この堰堤を対岸に渡ったところに大黒尾根の取り付きがあるはずだが、堰堤の開口水流部をジャンプしないといけない。それは無理だが、長靴なら上流を渡れるか。
 ケンカ平歩道には上がらずにそのまま林道を歩く。部分的に真新しい道になっている。ここを工事したのであろう。
 ヘリ音がやたらと聞こえる。複数のヘリだ。遭難かなと思ったが、酉谷山の先にヘリポートがあるらしいことを思い出した。それか。現役のヘリポートなのだろう。今度はそこも見てみたいものだ。

(ゲートをくぐって)


(駐車地に着いた)


 ゲート付近で熊倉山手前の南西尾根を確認しようとしたが、景色が雑で、どうもよくわからなかった。釣り場に下って登る形になるのだろうか。不明のまま駐車地に戻る。
 5時間半歩きか。日曜日の歩きにはちょうどよかった。帰ったら選挙に行く。わけのわからない年末選挙。今回ばかりは面倒くさいの一言だ。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

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14 コメント

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Unknown (ぶなじろう)
2014-12-15 22:55:34
今晩は。
魔界歩き、お疲れ様でした。
それにしても短期間での変貌に驚きを禁じ得ません。

崩壊地のロープの設置やら、標識の増設などなど。遭難多発の処置なのでしょうか。
なによりも、小黒のなんともスッキリしてしまった事か。初めて行った時はスズ竹の密生地でしたから。

大黒尾根の名称は初めて目にしました。以前からこの尾根を登って、今回のたそがれさんコースを下ろうと目論んでおったのですが、崩壊地の通過がイヤで二の足を踏んでおりました。ロープ設置との事であれば、再浮上です。参考になりました。体調が戻ってから考えてみます。
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ぶなじろうさん (たそがれオヤジ)
2014-12-16 06:01:58
ぶなじろうさん、こんにちは。
ということで、最新の大血川~酉谷山、最新情報でした。
何せ、初めてのエリアですから、踏み跡を追っての歩きでした。
当初、尾根を忠実になんて思っていたのですが、踏み跡は巻き巻きで、ちょっと不本意ではあったのですが、この状況から察するに、尾根は相当に急なのでしょうね。
小黒周辺は、以前はどんなものだったか知りませんが、すっきりしていて、スズタケもなく、余計なことを考えずに踏み跡を追えばすんなり通過ですね。
崩壊地の通過は、一か所を除いてロープがあって、問題はありません。その一か所も騒ぐ程のものでもありません。むしろ、私には登り時最後の植林帯がネックでした。
大黒尾根の名称は、今回の酉谷山歩きの事前調査で知ったのですが、ここも、例外にもれず急なようですね。
「花のひかり」さんの記事を見ただけで歩くと、かなりきついかもしれませんよ。
わたしは、ぶなじろうさんの後追いということにしておきます。
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首を曲げながら (K女)
2014-12-16 12:32:47
どの画面も急な斜めで、つい首を曲げながら読んでしまいました。これだけ、急斜面ばかりだと、アキレス筋が悲鳴をあげそうですね。

魔界エリア、誰かに会いたかったでしょう。
あの木の削りは、動物が爪とぎをしたように思えましたが、どうでしょうか。

色のついた物が出てくるのは、まだまだ先ですね。
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K女さん (たそがれオヤジ)
2014-12-16 14:50:23
K女さん、こんにちは。
急斜面と申しましても、この付近の山の斜面はいずれも急なようでして、おそらく、この程度は序の口かと思いますし、尾根をひたむきに登ったら、急斜面の撤退もままならない状態になっていたのかもしれません。
確かに急斜面ではあったと思います。それが証拠に、ご指摘のように、右足のアキレス腱に痛みに似た違和感が残っております。
木の穴ぼこ、動物の爪とぎとは明らかに違います。削ったようなものではなく、彫っていったようになっていますし、鋸クズのようなものが下に固まっています。あれは、几帳面な動物が、コツコツ彫ったか、中から昆虫が食い尽くしにかかっているか、そのいずれではないですか。
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魔界歩き・・・ (瀑泉)
2014-12-16 17:28:21
お疲れ様でした。
たそがれオヤジさんをして,今回のコースは魔界歩きでしたか。
山の遭難を調べていると,確かに和名倉や熊倉,酉谷周辺を多く目にするような気がいたしますが,実際のところ一度も足を踏み込んだことの無い山域ゆえ,何故,多くの人達が遭難を繰り返すのか,イマイチよく判りませんヨ。
まぁ,良く聞く話しの一つに,和名倉なんて,沢登りの連中が無用なテープを残すもんだから,一般の登山者が沢に引き込まれるなんて話しを聞いたこともありますが,山腹のトラバース道や地形図にも現れない小ピークなど,現在地を把握できないのは,何処の山だって同じだし,山で有る以上相応のリスクは有るワケで,入山者数が多いから,遭難者数も多いような感じてはいるのですが。
ただ,何にせよ山にテープを残す不心得者には,自分が残したテープが引き起こすリスクを,よく考えてもらいたいものですヨ。
ところで,この時季の落ち葉ラッセルは思わぬ危険を孕んでますネ。踏み抜いて滑落の危険も然りですが,自分なんて地下足袋でしょう,サクサク歩きは気持ち良いですが,岩や木の根に躓いて,つま先を痛めるんで,人一倍神経を使うんですヨ(笑)。
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瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2014-12-16 20:30:34
瀑泉さん、こんにちは。
いやいや、魔界と思って出かけたら、核心部はすでに魔界ではなくなっていて、むしろ、踏み跡の迂回と植林内の徘徊に苦しんだといったところです。
その核心部の魔性はテープにも原因があったようですね。そこいら中に垂らされたテープに惑わされて、コース外に出てしまうといったパターンでしょう。自分で付けておいて、誤って戻って来てもそのまま。この繰り返しではなかったかと。
幸いにも、この山域を愛する方がきれいに掃除をされたのでしょう。テープを見かけることはあまりありませんでした。当分は遭難者も出ないと思いますよ。不心者が派手に付けなければ。ただ、植林の中は仕方がないですね。作業の目印にもなっているようだし、外すわけにもいかず、踏み跡が消えればついテープを追って迷ってしまう。こういう場合は、無理矢理に尾根に出て、急斜面を下るしかないでしょう。
落ち葉ラッセルですか。言い得て妙ですね。登山靴や長靴では地下足袋の痛みはあまりありませんが、斜面での踏み抜き、これは恐ろしいですわ。注意しないと。
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酉谷山 (ハイトス)
2014-12-16 22:58:07
こんばんは。
このエリアもお忘れでは無かったのですね。
自分は無沙汰しております。
しかし渋いなぁ。

ところで崩落地の踏み抜きですが、こわいですねぇ。
特に落ち葉が厚く堆積した様な所は地面の形が見えないので不安になります。
切り株とか大きな石とかが隠れていても痛くて厭ですが、踏み抜きとなるとヘタをすれば・・ですからね。
何事も無くてヤレヤレです。
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小黒 (HIDEJI)
2014-12-16 23:09:56
たそがれさん、こんばんは。
とうとう歩かれたのですね。魔界の山、お疲れさまでした。

記事を拝見し、当時の恥ずかしい山歩きの記憶が蘇りました(^_^;)
以前は標識などなく?テープがベタベタで、この手のルートに不慣れな私は、あっさりと惑わされ、素人がこのような所に立ち入ると、こうなるという悪しき見本のようなものでした。
もっとも私の場合は途中の大岩での体験のほうが強烈だったのですが、今では遭難しなくてよかったと思っております。

しかし小黒周辺の雰囲気がだいぶ変わったという印象を受けました。
小黒から大血川峠への下降点を示す標識や、トラローブも設置されたんですね。遭難防止には効果は大ですね。そして不要なテープの撤去も。

それと大黒尾根と熊倉山手前の南西尾根もいずれ登ってみたいですが、奥秩父の秘境にも行きたいし。。
ここのところ、山に行けない日々が続いています。。
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ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2014-12-17 05:53:18
ハイトスさん、こんにちは。
まぁ、お忘れということはないですね。むしろ虎視眈々の状態でしたよ。足尾の山も、この時期は魔界に変貌しますしね。
酉谷山は6年前のあにねこさん記事を拝見して以来、行きたいと思っていた山ですが、いろいろと情報を集めると、どうしても崩壊地の通過が出てくる。これがネックにもなっていましたね。
ザレとかガレ場はあまり気にかけないのですが、崩壊地はどうもダメですよ。
その崩壊地の通過、ロープが随所にあって一か所を除いて問題なく通過できましたが、通路に落ち葉がありましたね。私も、あれで滑ったようです。
これからは、凍て付きと落ち葉に要注意ですよ。

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HIDEJIさん (たそがれオヤジ)
2014-12-17 06:00:52
HIDEJIさん、こんにちは。
おかげさまで、HIDEJIさん情報で今回はクリアでしたが、この山、尾根通しで行けばいいといった考えが通用しないことが分かりましたよ。むしろ、尾根歩きが危険なようですね。
大岩をクリアしたとしても、尾根を歩けば、先には、木につかまりながらの登りがあったわけですよね。
小黒周辺は、正直のところ、拍子抜けといった印象でした。全然、魔界ではありませんでした。いかに、あやふやなテープがハイカーを惑わすものなのかを知った次第です。
奥秩父の秘境もいいですが、これからは厳しくなりますよ。HIDEJIさんも、大黒尾根と南西尾根を先行させちゃってくださいよ。
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