たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

目あては赤城・白樺牧場のレンゲツツジ。鈴ヶ岳の周回を加えたが、出張峠までの道のりには音を上げてしまってヘトヘト。

2021年06月22日 | 近所の群馬県の山
◎2021年6月18日(金)

新坂平駐車場(9:14)……鈴ヶ岳登山口(9:17)……鍬柄山(9:59)……大ダオ(10:19)……鈴ヶ岳(10:41~10:48)……大ダオ(11:01)……ふれあい道合流(11:24)……出張峠(12:19~12:27)……東毛林間学校(12:35~12:48)……見晴山入口(12:59)……見晴山(13:22)……(白樺牧場内遊歩道)……赤城山総合観光案内所(13:58)……駐車場(14:17)

 これも上毛新聞の記事ネタがきっかけ。白樺牧場のレンゲツツジが見頃を迎えたと10日の記事にあった。代休をとって出かけるつもりでいたが、天候も含めて条件が合わず、なかなか行けない。とうとう、昨日の群馬テレビでは見頃は今週末までとなってしまった。慌てた。金曜日は雨が降りそうもないので行くことにした。
 白樺牧場だけだったらドライブで終わってしまう。せっかくだから山も登る。昨年は行かなかったが、一昨年はレンゲツツジついでに地蔵岳に登った。今年は鈴ヶ岳に行くことにしよう。鈴ヶ岳は渋川側から入った時は周回したが、鍬柄山経由ではピストン歩きしかしたことがない。この鍬柄山だが、山始め間もない頃、雪の時期に鈴ヶ岳を目指して登り、その先にトレースもなく、雪が深そうだったので鍬柄山でUターンとなったことを覚えている。もう40年近く前のことだ。それはともかく、今回は鈴ヶ岳の鞍部の大ダオから北に下り、出張峠を経由しての周回にする。余力があれば五輪尾根もとなるが、おそらく、それは無理だろう。現に、出張峠に出るまでがかなりの曲者コースで、すっかりバテてしまった。

(白樺牧場のレンゲツツジを眺めながら鈴ヶ岳の登山口へ。正面の尾根を歩くことになる)


(登山口。牧場柵が切れたところにある)


 雨は降らないという予想だったから、それを信じた。鈴ヶ岳を先行して、レンゲツツジは帰路でゆっくりと鑑賞しよう。右手に盛りのレンゲツツジを見ながら、新坂平の駐車場からわざわざ遠回りして登山口まで行った。平日だからか見物客は少ないが、駐車場に来るまで、下る車が多かった。混雑前の早い時間帯にさっと見て帰る方も多いようだ。登山口近くは牧場の外れだからか、レンゲツツジだけ目的の短時間探索なら、高台にある観光案内所からここまで下って来る人もいない。空身の二人連れが歩いているだけだった。

(すぐに足元がグッショリ。色づきがないので、上には花がないのかと思った)


(花もこんなに落ちているし)


(そのうちにレンゲツツジが現れ)


(ヤマツツジも何とか残ってくれていた)


 標識に合わせて登って行くと、ここは道の両サイドに低いササが生えているため、早速、ズボンの裾がぐっしょりになった。スパッツを持参してはいるが、中が蒸れて不快なので滅多に装着はしない。それよりも始末の悪いのはワークマンズック。すぐに水を吸ってくれた。確か耐久撥水加工だったと思ったが、履き慣れた頃にはそんな加工も耐久ではなくなってしまうようだ。何せ安物だ。何回か洗ううちに、簡単に水を吸い込むようになってしまっている。車道歩きもあるので地下タビは控えたが、地下タビだったら、水をもっと吸う。
 道はあちこちに分岐する。標識がないのでどれが正解か悩むところだが、結局は合流して鍬柄山に続く尾根に出る。道沿いにヤマツツジとレンゲツツジが同居して咲いている。残念ながら、盛りのもあるが、大方は昨日までの雨にやられて花が落ちたり、かなり痛み出している。うっすらとガスっているので色の鮮やかさを感じることはできないが、花よりも、緑の方が白い空を背景にしてきれいだ。

(姥子峠の標識)


(地蔵岳と白樺牧場。右に新坂平駐車場。なぜか自分の車が確認できなかった。牧場のツツジの色はかなり褪せている)


(こちら、黒檜山方面。雲にすっぽり)


 急なところはない。淡々と登って行く。いつの間にか尾根に出たのか気づかなかった。置かれた標識には「姥子峠」とあって、その先の北側が開けている。地蔵岳は真正面。白樺牧場は眼下だ。牧場内には紅いレンゲツツジのボンボンが点在している。地蔵岳の左奥に目を移すと、かろうじて駒ヶ岳の頭だけは見えるが、黒檜山は中腹下から上は雲の中だ。今日はこの天気のままかなと思ったが、この展望スポットを過ぎてから陽が出てきて、じわじわと暑くなる。典型的な梅雨空の山歩きだ。風はなく、じっとりしている。天気に合わせてか、次第に黒檜山の雲の塊もどこかに消えていきそうだ。足下の不快さも、慣れも手伝って徐々に薄れていく。だが、からっとした空の下を歩いているわけではなく、そのうちに樹林帯の薄暗い中に戻ってしまった。

(間もなく終わりそうだが)


(見頃もあって)


(鍬柄峠)


(黒檜山が見えてきた)


(峠から鍬柄山にかけての短区間の)


(ツツジ群が)


(見頃だった)


(鍬柄山)


(黒アゲハ。羽を広げているのを撮りたかったが)


(鍬柄山山頂から。どうもすっきりしない天気だ)


 心なし、レンゲツツジもヤマツツジもがきれいになって、盛りは全体の半分を占めるまでになったが、ためらいなく写真撮りできるのは限られている。雨の雫が付いた花びらはないかと探したが、それは無理な注文だった。鍬柄峠を通過。そして、ツツジ街道を気分良く少し登ると鍬柄山に到着。出発からここまで45分。登山口からのコースタイムが45分のようだし、ツツジにうつつを抜かしていた時間を考慮すれば、まあまあのタイムだろう。北側を望むと、頭部こそ雲に覆われてはいるが、黒檜山を包んだガスはかなり薄らいでいる。今度は地蔵岳が半分隠れてしまった。雲は東に移動しているようだ。

(岩まじりの尾根を下る)


(下りではツツジも散発的になり)


(これなんか、かなり落花している)


(大ダワ。ネエちゃんの姿を少し入れて。実は真後ろからも撮っていたが、それを出すわけにもいくまい。渋川の方から登った時には、左から登り、右に下った。鈴ヶ岳は正面方向)


 鍬柄山から先、薄日は入り込むものの、薄暗い感じの風景の中をどんどん下ることになる。ツツジも少なくなり、花がかなり地面に落ちている。大ダワまでのこの区間、足場は悪い。岩場も多く、ロープが張られているところもある。頼ることはなかったが、ワークマンズックでは滑りそうなので、結構気遣って下る。この下り、気分的に長く、鈴ヶ岳への登り返しを考えれば、早いとこ終わってくれないかなとイラついてくるが、鞍部の大ダワまでは150mほどの下りだった。
 大ダワが下に見えたところで、背後に人の気配を感じ、振り返ると、ネエちゃんの一人歩きだった。健脚そうなので、脇に寄って先行してもらった。ネエちゃんは大ダワで休むこともなく、スマホを取り出して写真を撮り、すぐに鈴ヶ岳に向かって行った。
 大ダワに置かれた標識、自分が来た方向には「大沼」の記載だけだが、渋川方面から来ると、南側は「南回り」、北側は「北回り」となっている。帰路は「北回り」側に下ることになる。
 しばらくはネエちゃんの姿も見えていたが、開けたところで写真を撮ったりしていたら、すぐに視界から消えた。

(大岩ゴロゴロ。土の付いたワークマンではズルッとして危険)


(途中の展望地から。奥が鍬柄山。見た目は起伏がありそうだが、大ダワまでの下り以外は感じなかった)


 岩が出てきて展望地。歩いて来た鍬柄山が目の前にすっきり見えている。雲も黒いのはなくなり、部分的に青い空も覗いている。ふと気づいた。春ゼミの鳴き声。今年に入って初めて聞いたが、出発時からしばらくは聞こえていなかったから、空模様が良くなりつつあってから鳴き始めたのだろう。夏のセミは沢ならともかく山では暑苦しいだけ。春ゼミはどことなく清涼感を抱いてしまうが、相変わらず風はない。すでに汗でびっしょりになっている。
 石碑を見たりしてノロノロと登って行き、ようやく平坦歩きになった。山頂は間もない。

(こんな石碑の写真を撮っていたら、ネエちゃんがもう下って来た)


(鈴ヶ岳のツツジは期待できなかった)


(山頂のシンボルと)


(三角点標石。わずか7分の滞在)


 そこにネエちゃんが下って来た。「あれっ、ずいぶん早いね」。「何も見えなくて…」。「これからどうするの?」。「ぐるっと回ろうと思って」。「そうなんだ。じゃ、気をつけて」。「ありがとうございます」。自分と同じコースの歩きのようだ。いやっ、あのネエちゃんなら、五輪尾根も歩けるだろう。
 確かに山頂はガスっていて、何も見えなかった。だれもいない。これでは休憩したり、食事する気にもなれず、山頂を一周したところで、セルフ写真。タイマーをセットして、カメラの前でしゃがんでいたら、突然、オニイちゃんが上がって来て、コンチワと言いながら、カメラの前を通り過ぎたので、セルフは大失敗。オニイちゃんの足が全面に写り、自分の身体の一部しか撮れていなかった。もう一度撮り直す気にもなれず、さっさと下った。その間、オニイちゃんは物珍しそうに、山頂のあちこちにある石碑をスマホで撮っていた。

(下りで出会ったオッサン)


(大ダワに戻る。左に下る。紛らわしい箇所がいくつかあると記しているものもあるが、以前歩いた時も、そういうところはなかったが)


 下る途中で、同年配らしいオッサンというかジイちゃんに会う。何というスタイルか知らないが、半ズボンにタイツ履きだった。自分には、ああいった格好は無理。どうも無防備のような気がしてならない。あれでは、ハイキングならともかく、沢歩きも岩登りには適さないのではといった固定観念がある。あのタイプのタイツ、確かに自分も持ってはいるが、購入直後に足を通しただけで、埃をかぶって部屋の隅に放り出したままだ。オニイちゃんとオッサン、その後に再会することはなかった。まして、ネエちゃんにしても健脚だったから、追いつくはずもなかった。その後、出張峠で半ネエちゃんと会うまで、この先、しばらくはだれにも会うことはなかった。

(植生がまったく変わる)


(前回は、この辺から腹がパニック状態になった)


 大ダオから延々とした下りが始まった。鈴ヶ岳山頂からは400mほどの下りになる。花はまったくなく、シダ類の葉と雑木が広がっているだけだ。天気も良くなり、雑木の隙間から陽が入り込む。さっきまでは気まぐれ日差しだったのが本気になったようだ。また暑くなった。
 大ダオからせいぜい20分程度の下りだが、気分的にはかなり長い。クマかイノシシが突然出てきてもおかしくないような陰気な山道だ。もう少しでふれあい道に出るはず。ここを前回下ったのは一昨年の11月だった。下りながら腹具合が悪くなり、とうとう肛門の自制が効かなくなり、二回ほどヤブに駆け込んだ。最近、少なくともその時以来、そういう事態に陥ることはなくなった。家を出る際に、トイレには回数と時間をかけるようになったせいだろう。

(ふれあい道)


(最初のうちはよいが)


(こんなところもある)


(前回、トマの滝はここから直進した)


 真下にふれあい道が見えた。ほっとした。後は出張峠まで平坦な道が続くだけと思っている。峠まで、トレッキングマップでは55分とある。反対方向からのタイムは記されていない。地形図も持参してはいるが、この先の地図読みはまったく出来ていなかった。冷静に等高線を追えば、標高差は270mほどあるのはすぐにわかる。
 このふれあい道、標識の「大沼 3.0km」方面に行くのだが、ちょっと先までは前回行っている。一昨年に腹具合の回復後にここを通って「トマの滝」を見に行った。たいした滝ではなくてがっかりした。大回りしたおかげで、ふれあい道に復帰するのが大変だった。その時の印象は部分的に崩壊もあったが、分岐するまでは平坦道だったから、出張峠まではその延長のままの感覚だった。

(このままの傾斜が続くかと思ったが)


(階段が出てくるようになると甘い考えだったのに気づく)


(いったい、いつまで、どこまで続くのだろうかと嫌にになってくる)


 侵入禁止の滝への分岐から先は歩いたことがなかったが、道は整備されていた。尾根歩きでもない。山腹を巻くようについている。最初のうちは楽勝歩きのつもりでいたが、次第に傾斜が加わっていく。細い涸沢には橋が架かり、木の階段が現れ、ここまでしなくともと思いながら登って行くと、やがて緩い上り坂が続くようになった。急坂はないからしばらくは我慢できたものの、そのうちにきつくなり、とうとうストックを一本出して、呼吸を整えながらの登りになった。先を見ると、さながらエンドレス。ストックのおかげで少しは楽だが、この登りはどこまで続くのだろう。自分にとって、長時間の緩い登りほどつらいものはない。短時間の急登がどんなに楽だろう。途中の泥濘で新しい足跡を見かけた。小さめの登山靴。あのネエちゃんのだろう。

(ようやく出張峠に着いた)


 休み休みに登っては振り返る。道は蛇行しているから、後続者がいればすぐにわかる。だれもいない。安心した。シャリバテもあるだろう。だが、峠までは半端に休みたくない。目の前が急坂になった。先は開けているようだ。標識を見て、ようやく出張峠に着いたことを知った。安堵のためいき。何とも長かった。ふれあい道から55分。コースタイムジャストだった。
 ベンチもないので、立ったまま水を飲み、おにぎりを食べて人心地が付いた。本当は地べたにでも座りたかったが、ヤマビルか虫刺されの恐れがあったので腰掛けは我慢した。一息ついたら、五輪尾根への色気が出てきた。たまたま、反対側から、見た目がネエちゃんから妙齢になりかけ風の女性が上がって来た。どこに行くのかと聞くと、五輪尾根らしく、そのまま出張山の方に登って行った。決してスケベ根性ではないが、どうしようか迷ってトレッキングマップを見る。五輪尾根を周回すれば+1時間30分ほど。時間も早いし、余裕はあるが、今でこそ休んで気力と体力が一時的に回復したものの、予定では、この後に車道歩きを経て、見晴山に登り、レンゲツツジ探索のつもりでいる。果たして見晴山への登りをこなせるかの自信はまったくない。五輪尾根は断念して車道に下る。

(峠までの疲れを、林間学校の階段に腰かけていやした。とにかく座って一服したかった。林間学校は、現在、閉鎖中というか、平日はやっていないのか)


(大沼からの景色はすっきりしていた)


 車道に出た。ここまで下りだったが、閉鎖中の林間学校の建物を見て、とうとう、我慢できずに学校の階段に座り込んでしまった。五輪尾根を歩く体力はやはりなかった。アイコスを取り出してようやく一服。ストックと鈴は収納した。しばらくボーッとして、重くなった腰を上げた。トレランのニイちゃんが五輪尾根から下り、腕時計を見てそのまま大沼の方に走って行った。
 大沼の湖畔に出た。黒檜山はすっきり青空の下に見えた。ちょっと車道歩き。ここで、複雑な心境に陥ってしまうような事態になってしまう。今でも思う。あのオッサンに会わなければよかったと。大型のワゴン車が脇に止まり、窓を開けたオッサンドライバーから「柴犬を見かけませんでしたか?」と聞かれた。見なかったと答えたら「ありがとうございます」と去って行ったが、おそらく、犬と一緒に赤城にドライブに来て、途中で犬にはぐれてしまったのだろう。長く飼えば犬も家族の一員だ。オッサンの気持ちが痛いほどわかる。気にはなったが、すぐに見つかるだろうとも思っていたが、赤城山は広い。山道に入ることはないだろうが、果たして見つけられたかどうか。この先、ずっと気になった。

(見晴山登山口。右のシカは作り物)


(途中で振り返って。暑さも手伝いかなりぜいぜいしている)


(登りきって一安心)


(見晴山)


 見晴山への登り口。おそらく、ここは子供向けのスキー場だったのではないだろうか。一面が牧草地風になっている。子供の頃の地元のスキー場はもっと広かったが、こんな感じだった。ここの登りでヘタれた。足は上がるが、10歩登っては休むの繰り返し。空身の二人連れがさっさと方向違いの右手に登って行く。幸いにも上りはこの二人だけだったが、上から5、6人が下って来た。やはり、休んだとはいえ、出張峠までの地味で長い登りが応えている。ようやくゲレンデ上まで出た時にはため息が出た。もう登り作業はない。
 レンゲツツジの天国かと思った見晴山の山頂のツツジはたいしたこともなく、変色しかけが2、3株あっただけ。自分の今の体力も顧みず、よせばいいのに、このまま車道に下ればよいものを、少し戻って、「白樺牧場内遊歩道」コースに下ってしまった。後で考えれば、一昨年も同じことをやって後悔していたことを思い出す。

(牧場内遊歩道で)


(中に入りたいが侵入禁止)


(鍬柄山)


(案内所の駐車場)


 大きく蛇行しながら下る遊歩道だった。レンゲツツジなんか、あったのは下りかけだけで、もうササに覆われたパイプに囲まれた遊歩道でしかなく、物珍しい物はまったくない。歩きながら退屈した。足はかなりいかれていて、下りなのに立ち休みを繰り返した。蒸した暑さもあった。すでに手ぬぐいはびっしょりだ。この時期は手ぬぐい二本持参だろうな。
 終点の赤城山総合観光案内所が近づく。ここでようやくヤマツツジが現れ、レンゲツツジへと移行する。だが、数は少ない。余計な歩きをして収穫はなしに近い。やはりレンゲツツジは案内所下の牧場敷地なのだろう。鍬柄山周辺で花に満足しただけでも幸いだったともいえる。
 遊歩道入口の柵を出ると案内所の駐車場が見えた。仕方がない。マスクをする。いきなり暑く息苦しくなったが我慢。トイレに寄り、案内所の展望台の端に行った。わざわざ遠回りせずとも、ここからの眺めが良いじゃないの。レンゲツツジも広々と見えている。色はかなり薄くなっていて、やはり見頃は過ぎたのかもしれない。真下には羊が4頭、草を食んでいる。周囲を見ると、観光客のほとんどが、アイスクリームを食べながら景色を楽しんでいる。自分もアイスを食べたいなと思ったが、みみっちいところが出た。コンビニあたりで100円で買えるアイスも、案内所の売店では300円か500円になるだろう。生ぬるい水筒の水を飲んでしのいだ。

(白樺牧場で)


(白樺牧場で)


(白樺牧場で)


(白樺牧場で)


(白樺牧場で)


(白樺牧場で)


(白樺牧場で)


(白樺牧場で)


(白樺牧場で。もういいか。どうせ鮮やかな色合いは出せないし)


 牧場沿いの遊歩道をツツジを見ながら下る。鍬柄山も地蔵岳も、薄い雲間にはっきり見えている。風だけは相変わらずで無風。少しでも風があったら涼しいだろうに。それでも、ここは気温が20℃くらいで、前橋市内に比べたら8℃は低いはず。でも暑苦しい。水を飲んだら、そのまま汗になった。
 鈴ヶ岳登山口まで下って、駐車場に向かった。もう、周囲には人の姿はないのでマスクを外してほっとした。口の周りはムレムレだった。ベンチに腰かけてタバコを吸った。犬はどうしたのだろうかとふと思った。これでお疲れ様で済めばよかったが、そうはならなかった。

(駐車場に到着。犬のことで気分が重くなった)


 駐車場に入ろうとしたら、車を止めたオッサンから声をかけられた。「柴犬を見ませんでしたか?」。さっきの犬探しのオッサンだった。「いやぁ、あれから注意して歩いていましたが、見かけませんでしたよ」と言うと、オッサンも気づいたらしい。「あっ、さっきの方でしたか。ありがとうございました」と言って車を出した。ずっと探し回っているのだろう。気の毒になった。大宮4ナンバーのグレイのワゴン車。こっちも気になっていたので、犬の名前とオッサンの携帯番号を聞きたかったが、それをお節介にやってしまえば、自分の性分からして、犬探しをすることになるだろう。敢えて聞かなかった。見知らぬオッサンだろうが、知り合いだとしても、そこまで協力したら、結局、見つけられなければ、犬もオッサンへも気の毒な思いに沈み込むだけだ。だが、赤城道路を下りながら、果たしてそれでよかったのかといった罪悪感じみた気分になっていた。ふっきれたのは大鳥居をくぐってからだった。猟犬でもない飼い犬なら、山には入らず、車や人声のある車道に出るだろう。きっとだれかが保護してくれているさと。そう期待するしかなかった。

 結構、歩いたつもりでいたが、帰ってからカシミールで確認すると11km程度の歩きだった。歩数計は16,500歩。たいした歩きでもなかったようだ。五輪尾根を無理に登ったら20,000歩は超えていたろうか。その代わり、見晴山はスルーだろう。以前、日帰りで足尾の山を歩いて45,000歩というのがあった。もう15年も前のこと。もはやそこまでの元気はないが、せめて20,000歩くらいはコンスタントに歩きたいものだ。

(今回の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

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