まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

蚊、蚊、蚊ー!

2005-04-24 23:25:27 | 学業
4月24日(日)。

いよいよ出発の日。
予約したタクシーは時間通り早朝4時に迎えに来ました。
妻に3時起きで用意してもらった味噌汁、梅干、ごはんを食べ、空港へ。息子はまだ寝ていました。
4時半に空港で同行者のエリックと待ち合わせ、出発。
エリックは自分より4歳も年下だけど、僕の指導教官です。スイス人で元WHO職員の父親とイギリス人の母親を持つ彼は、フランス語と英語の正真正銘のバイリンガルです。彼は本当に優秀で、普段は忙しくほとんど仕事のこと以外話したことがなかったので、この長旅はいい機会でした。

優秀で重要な仕事をしている人に対して、心の片隅で僕はいつも不信感を抱いていたように思えます。現場を分からず、人の気持ちも分からず、机の上だけで仕事をしているエリート、というひがんだ感情を。
しかし、それは間違いであったことに気が付きました。若さもあるけど、彼は僕以上に純真でまっすぐなのです。言葉遣いも行動も誠実で非常に紳士であるけれども、冒険心旺盛で、子供のようなところも弱いところもある、普通の素直な人間でした。

5時50分のフライトでアムステルダムを経由して、ケニアのナイロビへ。ナイロビに着いたのは夜8時でした。飛行機の中で、エリックから、くれぐれもアフリカでは空港や国境など、兵士がいるところでカメラを出さないこと、もちろん写さないこと、と指示を受けていました。
そんな指示もあって少々緊張気味の僕に向って、トランジットのため飛行機から出ると、エリックは、
「アフリカへようこそ!」
と手を広げました。
胸いっぱいに息を吸い込むと、その空気は湿気を適度に含み、暖かい豊かな印象を与えました。

そこからさらにウガンダのエンテベ国際空港へ。飛行機の中で、
「着く前に、虫除け塗っといたほうがいいかな?」と聞くと、
「そんな大丈夫だよー!空港の中に蚊なんていないよー!」
と笑われました。
ウガンダ全土はマラリア地帯で、国民の死亡原因の第一位となっているのです。そして、マラリアは蚊の吸血によって媒介されます。それに日本人の僕には免疫なんてある訳ない。昨日から飲んでいる抗マラリア薬だけが頼りです。

しかし、夜11時過ぎに空港へ着いて入国審査で並んでいると、蚊、蚊、蚊ー!おいおい、そこら中ぷんぷん飛んでるやないかい!エリックの嘘つきー!
ナイロビとは打って変わって湿気も気温も高い、熱帯の気候です。ゲストハウスに着くと、ベッドに蚊帳は吊ってありましたが、念のため殺虫剤が塗ってある自分の蚊帳に付け替えました。
長さが足りないので、辺りを見回して、カーテンを巻く留め布があったので、それを外して調節しました。作業中汗がしたたり落ちます。短時間のうちに、協力隊員だった頃の自分に戻っていきました。シャワーを浴びて、蚊帳の中に入ると、すぐ眠りに落ちていきました。

エディンバラの花見じゃ

2005-04-24 03:24:41 | エディンバラの見どころ
4月23日(土)。

こちらでは桜が少ない少ないと日本のことを想っていたら、ようやく咲き始めました。
時期がずれているだけだったんですね!

すいません、写真を撮っていただけますか?とお願いしたら、日本語で
「お花見?」
と聞かれました。
地元の家族だったので、すごいビックリ。
なんで?と聞いたのだけれど、よく説明してくれないままその家族は行ってしまいました。
近くに住んでいるようなので、そのうちまた会うでしょう。

天馬はおもちゃのちゃちゃちゃ、スパイダーマン、とんぼのメガネ、ちょうちょなどを走り回りながら絶唱(絶叫)してました。
明日早朝4時に出発です。
それではみなさん、多分5月5日以降にお会いしましょう!