まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

定食屋のウガリ

2010-01-28 03:39:29 | グルメ
1月27日(水)。

うちの職場には、割と美味しい食堂が付いているし、職場内にある宿にはキッチンも付いているので、お昼は全く外で食べたことがありませんでした。

今日は、ずっとやってみたかった、普通のケニヤ人庶民が行く定食屋での昼食に出掛けました。門番の人たちに美味しい店を聞き、敷地を出て外国人が全くいない庶民の世界を歩いて行きました(自分だって庶民だけど)。

店に入ってみると、何人も現地スタッフの人たちが座っています。なんだ、みんなここに食べに来てるんだ、とこっちは思ったし、向こうも、国際研究者が庶民の店に入って来たよ、と驚きと少々嬉しいような表情を浮かべました。そういう壁があるのが現実です。

値段は、職場の中で食べる半額ほどでした。久しぶりのウガリの定食は、意外と美味かった。ケニヤの食事は美味しくないよ、と日本で聞かれるたびに答えていたのが少々恥ずかしく思えました。またここには昼に限り、足繁く通おうかなと思います。夜はマジで危ないからねー。


うな重

2009-08-26 04:25:05 | グルメ
2009年の土用の丑の日イヴ。

もう一ヶ月も前のことですが、ナイロビの我が家にまで来てくれたRyokoさんの家に、日本に帰った時にうなぎを食べに行きました。

なんとRyokoさんの御実家は歴史ある鰻屋さんで、最寄り駅からその通りに入ると、目をつぶってでもたどり着けるくらい香ばしい香りがする素晴らしいお店なのです。

エディンバラで知り合い、今は日本で暮らしているロシア人の親子と一緒に僕は土用の丑の日イヴにお邪魔したのですが、これが本当に美味しかった。忙しいのに挨拶に出てきてくれたRyokoさん、さわやかな笑顔ととっても美味しい鰻重をどうも有難う。

納豆製造開始。

2009-06-09 03:49:54 | グルメ
6月8日(月)。

イギリスからケニヤに来る時に、かなりの荷物を処分しましたが、その中に、意外と重宝した道具がありました。

それは、クーラーボックス。

何に使うかと言うと、我が家では冷やすのではなく、納豆を作るための保温に使っていたのです。

ケニヤに来て、少しずつ物を揃えて来ましたが、先日とうとうクーラーボックスを入手。昨日、大型のプレッシャークッカーで妻が豆を煮ているなと思ったら、今日仕事を終えて夜帰ってくると、何ともう納豆が山積みのタッパに入って出来ていました。

その他揃えたモノの中に、鶏2羽もいます。まさに、「庭には二羽ニワトリがいる」状態です。うちの子にも言葉遊びを教えました。もうすぐ卵を産み出すと思うので、そうしたら、自家製納豆卵ご飯!が出来ます。あー、もうかれこれ3年食べてないな。ドライバーさんが家でニワトリを飼っているので(うちのトリ達は彼からもらいました)、彼からこれまでも新鮮な生卵を買って、朝食は卵かけご飯を食べていました。なので明日から納豆卵が食べられます。

あー、何て幸せ!妻に感謝です。

次は、完全自家製納豆卵づくりを目指して、大豆を作らなきゃ。

やっぱその次は、職場を耕して田んぼを作り、完全自家製納豆卵かけご飯に挑戦か?いや、ちょっとそれは無理かな。。

日本式ピザ

2009-05-06 04:41:17 | グルメ
5月5日(火)。

はっ、しまった。今日は子供の日だった、と今気が付きました。
しょうがないので、明日歌を歌ったり、鯉のぼりを作ってやろうかな。

さて我が家は、職場の敷地内にあるのですが、そこでは毎週火曜日に、敷地内に住んでいる人達で食事を持ち寄り一杯やることになっています。

我が家は、そんなことはすっかり忘れてしばらく参加していなかったのですが、隣に最近引越ししてきた人に何故先週来なかったのかと聞かれたので、今週は行ってみることにしました。

我が家からは、お好み焼きを3皿持って行ったのですが、これがとても好評でした。最初に、食事会の会長さんに、お好み焼きのことをお客さん(今日はたまたまお客さんがいました)に説明してあげて、と頼まれたので、妻ととっさに、
「これはジャパニーズ・ピッツァです。」と説明しました。

「日本食」と「ピザ」がどうしても結びつかない、とアメリカ人のナンシーが笑っていましたが、本当に人気でした。

それ以外にも、レンズマメのスープ、カレー、マカロニ、パスタ、ほうれん草の炒め物、パンにチーズがあり、全て美味しかったです。今日はまた、半年だけうちの研究所で働く奥さんについて来たアメリカ人ジャーナリストの御主人と話せて面白かったです。飲んだ時に仕事の話にならないのはいいもんです。

また楽しみが出来た、と思うけど、料理を作る妻としてはどうでしょう?次は僕が作らないとですかね。

にゃまちょうま

2008-12-09 03:22:29 | グルメ
12月8日(月)。

中国人研究者2人と現地スタッフ2人と合計5人で、近くのパブに行ってきました。
ケニヤで有名なパブ料理は、「にゃまちょうま」と言って、串焼きバーベキューです。

ローカルな店なので、車から降りると、一斉に視線が集まります。店の名は、「CALIFONIA」。Rが抜けてますが、誰もそんなことは指摘しません。小汚い店の一角に小さな小屋があって、中におじさんが一人、皮を剥いだ状態で吊るされた羊と牛の半身に囲まれて、肉を切っています。

そのおじさんに、どの部分をどれくらい、と注文すると、吊るされた肉を、骨ごと叩き切って、秤の上に乗せてくれます。そして、他のお兄さんが来てそれを店の外にある大きな網の上で、炭火であぶるのです。

この火が強すぎると、肉が固くて乾いて美味しくなくなってしまう。ただ肉を焼くだけですが、美味い店というのは、この火加減が違うのだそうです。

ビールを飲んでいると、最初は焼けた肝臓をそのまんま木のまな板に載せて、お兄さんがやって来ました。テーブルの上で、ナイフで切り分けますが、このナイフがよく切れること。辺りは血なまぐさい匂いが立ち込め、生焼けの肝臓の断面を見ると、血管の断面から血の塊が見えてます。いくつか食べましたが、さすがの僕も、あまり食が進みませんでした。

しばらくすると、今度は大きなあばらの塊が運ばれて来ました。これまたよく切れるナイフで、お兄さんは上手に切り分けて行きます。これを、まな板の四隅に盛られた塩を付け、たかる蝿を手で追い払いながら手づかみで食べる。

肉自体は美味しかったけど、野菜も何もなく、ただひたすら羊肉を食べるだけだったので、評価はイマイチ。ウガンダの豚肉の串焼きの方が、アボカド、トマト、玉ねぎなどと出されるし、肉も断然美味かった。ま、久し振りに途上国の地元料理を食べに行けたということで、よしとしましょう。

久々にダルバート

2008-07-05 17:35:41 | グルメ
7月4日(金)。

妻子が7月1日に日本に帰国したので、また7ヶ月ぶりに一人暮らしが始まりました。ウガンダへの出張とは違って、今まで住んでいたところに一人残るというのは、意外なほど大変ではありませんでした。

2日は残り物を食べ、3日の夕食は、生まれて初めて自分でオーブン料理をしました。鳥の足とジャガイモ、にんじん、マッシュルームに塩をかけてオーブンで焼いただけでしたが、おいしかったです。あんなに簡単に美味しく出来るなんて知らなかった。でも、なんでも簡単に終わらそうとすると、工夫がなくなって、だめになるような気がします。

というわけで、4日、今日は久々にネパールカレーを作りました。息子がいないので、唐辛子を使い放題です。味は、なーんかイマイチだったけど、また上達して行くでしょう。知り合いのネパール人が、いつもタルカリ(野菜カレー)にタケノコを入れていて、それが美味しかったので、次の作戦は、中華のメンマを使ってタルカリを作ること。いろいろ試すことがありますねぇー。

カリブ海のタコ

2007-06-23 08:34:09 | グルメ
6月23日(土)。

ええ、ええ、めっちゃ美味しかったですよ。

タコのぶつ切りに、オリーブオイルと、塩、そしてレモンというシンプルな味。
揚げトルティーヤがまた妙にマッチして、幸せでした。

海辺のレストランで、ビーチバレーを見ながら。

手打ちうどん

2007-02-20 08:40:24 | グルメ
2月18日(日)。

エディンバラにもう7年も住んでいらっしゃる、日本人のU家にお邪魔した。エディンバラのU家には、現在4人の家族がいて、皆さん芸術に造詣が深い。

この日は、木曜に会ったばかりのシッツェと彼のフラット・メイトでドイツ人のインゴ、そしてPhDの学生の日本人、Nさんが集まった。以前にU家にお呼ばれしたときに手打ちうどんの話が出て盛り上がったので、僕がうどんを打った。

800グラムの小麦粉から練り、大方を家で麺まで準備してU家にお邪魔し、残りの生地は、U家のテーブルで打ち、デモンストレーションをした。コンピュータ理論の研究者であるインゴは、角出しという生地を四角にする作業を見て、
「丸から棒を使って四角を作るなんて、なんて賢いんだろう。数学で表せるかな?」
と呟いた。面白い感性だ。また、インゴとシッツェは、母国の伝統料理を自分も手作りしてみたい、と話し合っていた。

時間は掛かったが、冷水でしめた茹でたてのうどんを味わってもらうと、感動の声を聞くことが出来た。そんなに喜んでくれるなら、毎月やっても構わないという気になる。

U家の奥さんは、本物の料理上手だが、この日もチャーシューや、豚挽き肉をもち米でくるんで蒸した中華料理など、豪華な料理をご馳走になった。

遅くまで賑やかに話し、その後はピアノやギターで音楽を楽しんだ。U家の次男のT君は、まだ14歳だが、ショパンを見事に弾いてくれた。好きこそ物の上手なれ。U家の人々は、皆伸びやかに人生を生きている。

帰りにシッツェは、次は是非自分のフラットに招待したい、と奥さんに話した。彼も父親からオランダの伝統を受け継いだ料理上手だから、次回が楽しみだ。

マッシュド・ポテト

2007-01-08 07:33:56 | グルメ
1月7日(日)。

ほとんどやらないが、僕はたまに料理する。
レシピも少なく、単調になりがちだが、料理自体は好きなのだ。

今日は、妻にゆっくりしてもらおうと思い、夕飯を作った。献立は、チキンカツ、キャベツのみじん切りにレタス、ポテトサラダ。それとご飯と味噌汁。

このポテトサラダ、僕の大好物で、子供の頃から誕生日には必ず作ってもらっていた(実は今でも。安上がりね~)。ポテト・サラダにはマヨネーズが入るが、今日は入れなかった。だから、マッシュド・ポテトだったんだな。マッシュド・ポテトに、水にさらした玉ねぎのスライスと、短冊に切った茹で人参を混ぜた。

マッシュド・ポテトはスコットランドの伝統的な主食だし、オランダでもそうらしい。エディンバラでは、どのカフェでも食べられる。だから僕は幸せ。

しかし、ポテトは欧米人にとって、あくまでも主食なので、ご飯やパンと一緒に食べる、という感覚はないらしい。そういえば、日本のある地域では、ご飯とお好み焼き、ご飯とやきそば、さらになんと、ご飯とたこ焼きという組み合わせが存在するとか。全国的には、ラーメン定食、うどん定食などで、ご飯と他の主食が重なった定番メニューがある。

広島の甥っ子が、妻の弁当に文句を言っていたのでよく聞いてみると、ご飯のおかずがスパゲッティーだったらしい。もちろん僕は、甥っ子の肩を持った。確かにおかずの一部にはスパゲッティーもありだ。しかしおかずが全部スパゲッティーなんて、それは白米と食パンだけでご飯をたべなさいということではないかと(妻談:違う、せめておかずの3分の2だった!)。

今日のメニューを振り返ると、それは僕の間違いだったかも知れない、と思った。なぜなら、僕はごはんの上にマッシュド・ポテトを乗せたマッシュド・ポテト丼でも満足するであろうから。これを確かめるためにも、明日の朝食は、マッシュド・ポテト丼にしてみよう。

コクまろ

2006-12-19 08:19:54 | グルメ
12月18日(月)。

今日の夕食は、コクまろカレーだった。
ここ2年間は、うちの食卓には上らなかった料理だ。

エディンバラには、日本食材を売っている中国人経営の店が割と多いが、コクまろのようなカレールーはなかった。バーモント・カレーはあったような気がするが。最近妻が、他の日本人の奥様方と米を安く買うことを考えていて、ネット・サーフしてそれを見つけた↓。

ジャパン・センター
http://www.japancentre.com/

僕が個人的に飢えているのは、美味しい酒に焼酎、春菊、美味しい季節の野菜、種類の豊富な魚、するめにうるめ、コンビニに売っているような、チープなつまみなどだが、こんなものが手に入ったら、また太ってしまう。

それよりも、コクまろは嬉しかったが、今ここだからこそ手に入るものを楽しもう。ここでは、チーズとワインが安いし、アジアの香辛料や漬物も豊富だ。いろんな国の人がいるから、料理を習ってレシピを増やせることも魅力だ。考えてみれば、なんと恵まれた環境だろう。そうだ、どこにいても、持てる環境を楽しむべし。