6月13日(水)。
ここ1,2ヶ月、フィールド・ワークの計画と申請、新しい統計の勉強と分析、アムステルダムでの発表、そしてメキシコへのポスター作りなどで、深夜、休日にも仕事している状態が長く続いていた。こういう時は、寝ていても夢の中で仕事していて、長時間頭も体も休まらない。
ポスターをほぼ作り終えたのが先週の金曜。土日は、ようやく仕事から離れたのだが、頭痛が取れなかった。月曜もまだ調子が戻らなかったので、知り合いで「気」を使う人に、火曜日に15分ほどヒーリングを受けた。その後、その足で買い物に。随分久し振りに服を買った。
ブログは記録になるので、しっかりここに書いておきたい。
妻子を抱えての退職、留学。よく妻とも話しているが、この3年間は、我が人生の中で、最も大変な時期なのだと思う。今まで最も精神的に辛かったのは、学問のレベルよりも、金の心配だ。誰も稼げる状況にはおらず、ただ預金を食い潰していくのみ。
昨年9月に学費を全額イギリス政府に払ってもらったお陰で、なんとか博士課程を乗り切る目処がついた。生活費も支給されると知って、当時は大喜びだったが、蓋を開けてみると生活費の支給は月600ポンド。家賃の方が高かった。
ジーパンは、2年前に10ポンドで売っていた安物を買ったきりだった。安いので当然形も悪く、はいていてちょっと惨めな気分になる。おっさんが、さらにチープなおっさんぽくなるのだ。昨年末にもう一本のジーパンが破けてからは、このおっさんジーンズ一本で頑張っていたのだ。
新しいラングラーをはいて、幼稚園に迎えに行ったら、息子が、お父さんかっこいいよ、と言った。
ヒーリングが効いたのだろうか、頭痛もほとんど取れ、昨夜はメキシコ人のエリベルトとパブに行き、ビールを飲みながら3時間ほどスペイン語を話した。彼はコンピュータの音声認識の研究をしているが、研究のことでも、ほぼ内容が分かったし、こっちも話すことが出来た。かなり上達したと思う。
お金がないのは事実で当面は変えようもないが、仕事を休みなく頑張り続けたり、着るものも切り詰めすぎたりするのは良くない。ひもじくなるばかりか、健康に響いてくる。ポスター作りからは開放されたのだし、メキシコ、アメリカを楽しんで来よう。