まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

スカイ島

2008-11-10 05:45:58 | エディンバラの見どころ
10月20日(月)。

スコットランドでの生活も残り少なくなったので、最後にスカイ島に行って来ました。もう先月の話だけど、記録のため。

スカイの山の頂きは、すでに雪化粧していました。
写真は、宿泊したスカイ島の中心地、ポートリー(Portree)のB&Bからの眺め。ほんっとに、どこへ行っても綺麗でした。ここは、夏に行くとどこもかしこも人で一杯だそうですが、10月に行ったのは大正解でした。スコットランド在住の人がいたら、秋のスカイはお勧めですよ。行くまでの道も、紅葉でとても綺麗です。

あと、僕達は教会での友人、初老の(?)デイヴィッドに運転して連れて行ってもらいましたが、車で行って大正解でした。好きなところで停車出来るのは、スカイに行くならとっても大きなメリットです。車から降りたくなるような所で満載ですから。


Loch Lomond

2008-10-26 08:42:59 | エディンバラの見どころ
10月18日(土)。

長い間ずっと行きたかった、ローモンド湖(ロック・ローモンド:Loch Lomond)に、家族と友人とで行ってきました。ここは、グラスゴーから車で20分ほどで行ける、とても便利で美しいところです。

なぜずっと行きたかったかというと、湖自体がとても美しいとの評判とともに、ここが舞台となっている「愛しきローモンド湖のほとり」という曲がとても大好きだったからです。

この歌詩にはいくつかの説がありますが、共通していることは、チャールズ・エドワード・ステュアート(美しき顔を参照あれ)
(参照)http://en.wikipedia.org/wiki/Charles_Edward_Stuart
の1745年の蜂起の際、捕らえられたジャコバイト・ハイランダーという反乱軍の兵士が処刑される前に残した言葉をもとにしているということ。
(参照)http://en.wikipedia.org/wiki/The_Bonnie_Banks_o'_Loch_Lomond

曲はこちらから聴くことが出来ます。
http://www.incallander.co.uk/loch_lomond.htm#thesong

"The bonnie banks o' Loch Lomond"

By yon bonnie banks and by yon bonnie braes,
where the sun shines bright on Loch Lomond,
where me and my true love were ever wont to gae.
On the bonnie, bonnie banks o' Loch Lomond.

(あの愛しい水辺と愛しい丘のある、太陽の光きらめくローモンド湖よ。私と私の真の恋人は、もう行くことが出来ない。ローモンド湖の愛しい、愛しい水辺には)

Chorus:
O'ye'll tak the high road and I'll tak the low road
An' I'll be in Scotland afore ye:
But me and my true love will never meet again
On the bonnie, bonnie banks o' Lock Lomond.

(あなたは高い道を行き、私は低い道を行く。そして私はあなたより先にスコットランドに着いているでしょう。でも、私と私の真の恋人はもう会うことはないのです。あの愛しい、愛しいローモンド湖のほとりでは)

高い道、とはこの世の道、そして低い道とは処刑されたあとに行くであろう、あの世の道です。こんな切ない歌詞が歌われているとは想像できないような美しい曲です。

素晴らしく晴れて、とてもいい一日を過ごすことが出来ました。ほんと、綺麗でした。

美しさを感じる条件

2008-10-15 06:04:01 | エディンバラの見どころ
10月14日(火)。

エディンバラでは、今、街中の木々が紅葉して、とても綺麗です。紅葉と言っても、赤より黄色に色づいている葉の方が、圧倒的に多いです。数えてみると、これが5回目の秋。そして、最後の秋です。

実は、エディンバラで紅葉が綺麗だと感じたのは初めてです。もう多分住むことがないから感傷的になっているのか、それとも今年の天気のせいで特別に綺麗なのか、よく分かりません。2005年と2007年の秋は、ウガンダにいたので、2/5回は見逃しており、実際は3回目なのですが。

2004年の秋を思い出してみると、日本の紅葉の繊細な美しさと比べてしまい、美しさを受容していなかったように思います。とりわけ、それまで秩父の山で四季を間近で感じながら4年間働いていたので、尚更でした。それよりも、来た年は、言葉が出来ず、自信が全くなかったからか、「日本人として、イギリスに負けてなるものか」という意識が、非常に強かったのを覚えています。だからこちらの美しさを謙虚に感じることが出来なかったのかも知れません。

今日バスの中で、前の席に座った人達が、こう会話していました。「全くエディンバラと来たら、夏が終わった途端にもう冬だよ。」「全くだ。寒くて嫌だねえ。」その会話が聴こえたとき、僕は、窓の外の紅葉の素晴らしさに見とれていたので、ふと気が付きました。確かに、2006年のこの時期は、僕はそう感じていた、と。2006年秋の僕は、博士課程の終わりが見えず、奨学金ももらえる確証がなかったので、下を向いて歩いていたのかも知れません。今は今で、やることが多くて忙しさではその頃を上回っています。でも、今は先を見ているから、紅葉の存在に気が付いたのでしょうか。

それからもう一つ、美しさを感じる条件には、よく知っていること(familiar)があると思います。集中して勉強している時に、まだの外から大音量の音楽が流れてくるとうるさい、と感じるのに、それが昔熱中していた曲だと嬉しくなってしまう。絵でも、ピカソやダリが出たときなんかは、突拍子のなさに、受け入れることが出来ない人も多かったのではないでしょうか。

人間は弱いものだから、僕もきっとケニアでの新しい生活と仕事で落ち込むことも多いと思います。そしてナイロビは僕にとって初めての土地なので、全くfamiliarではありません。だからこそ、ナイロビに着いたら、その良さと美しさを、しっかり見渡して、謙虚に感じることが出来るといいなあと、そう思いました。

お祭り

2007-08-14 17:47:26 | エディンバラの見どころ
8月12日(日)。

家から歩いて3分ほどのメドウズで、フリー・イベントがたくさんやっていたので、観に行ってきました。

コンサート、大道芸、音楽、舞踏、パフォーマンスを4箇所くらいのステージでやっていました。

うちは、小さめのステージで、粘って粘って一番前まで移動し、かなり楽しめました。写真は、フラメンコのライヴ。かっこ良かったです。祭りらしい一日でした。
みんな大満足。

瞑想

2007-08-07 06:04:12 | エディンバラの見どころ
8月6日(月)。

折りしも原爆記念日の今日、11時から1時間半、エディンバラ・フェスティバルのイベント、仏教瞑想講座に参加して来ました。
原爆で亡くなった方のみならず、戦争で亡くなった全ての国の全ての方々のご冥福をお祈りします。

さて、最近、子守以外のピースフルなことをしたい、と考えていたので、今日はとても満足です。よく論文を書いている時期は、要領があまり良くない僕は、頭の中のスイッチが入りっぱなしになってしまい、非常に疲れます。

そういう時には、今までもベッドの上で座禅を組んで、仏教書のやり方に沿って瞑想することがよくあります。上手く行くと、リラックス出来てよく眠れるし、人当たりも良くなるような気がします。

今日は、今まで自己流だったので会に参加しましたが、座り方一つからやはりその道の人に指導されると違います。他の参加者もいたので、途中でもういいや、とやめてしまう訳にも行かない状態だったのが、また効果的だったと思います。

瞑想はいいですね。まだリラックス状態が続いています。
このまま今日は寝ます。なーむー。

ミリタリー・タトゥー

2007-08-06 09:14:02 | エディンバラの見どころ
8月2日(木)。

今年も観に行けました。

エディンバラ祭り名物、ミリタリー・タトゥー。
妻が2時間半も並んで取ってくれたのです。どうも有難うー。

今年は、騎馬音楽隊と台湾の、台北第一(女子?)高等学校の演技が新しく、印象的でした。馬は長時間の演技でちょっと可哀想だったけれど、台北の爽やかで完璧な演技は素晴らしく、拍手もかなり大きかったと思います。

やはり一番良かったのは、バグパイプの壮大な演奏。僕のひいきの、ネパールグルカ兵もバグパイプで参加していて頼もしかったです。大満足。

春が来た

2007-02-21 18:29:22 | エディンバラの見どころ
2月20日(火)。

今週、5時に大学の校舎を出た時に、まだ昼間のように明るいのに気付いた。
他の学生達と、思わず口々に日が長くなったなぁと喜び合った。

わざと少し遠目のバス停で降り、大きな芝生のスロープをゆっくり歩いて帰った。歩道の小道沿いには、白、紫、黄色のかわいらしい花が咲いている。これも今日初めて気付いた。きっと週末に咲いたのだろう。

見上げると、小さな花弁の桜も咲いている。綺麗だなあ。日本では受験の合格通知にまでも、

サクラサク

と書かれることを思い出した。なんと美しい感性だろうか。

日本の政治家が議論したり足を引っ張り合う内容には首を傾げてしまうことがかなり多いが、こと文化については、日本はなんと素晴らしい国だろうと心から思う。

こちらスコットランドも、美しい季節を迎えた。最後になるかも知れないここでの春を、今年は大切に味わいたい。

サーカス!

2006-08-29 06:34:19 | エディンバラの見どころ
8月27日(日)。

ウルトラセブンでかなり長く遊んだ後、夕方5時から、家族3人で、近くの公園にテントを張っている、モスクワ国立サーカスを観に行きました。

僕も子供の頃、地元福井に来ていたサーカスに、親に連れて行ってもらったことがあります。
あまりよく覚えていないけど、綱渡りと、空中ブランコと、鉄球の中をバイクが走る見世物があったような気がするなあ。とにかく、特別なものを観に行く、という興奮がありました。そういう記憶は、なければないで差し支えはないものですが、あった方がいいですよね。僕には幸い、家族と楽しく過ごした思い出があるので(子供を持つまで長らく忘れていましたが)、自分の子にも、サーカスの他に、絵画展と、オーケストラと、海と、山に連れて行きたいと思います。

とにかく、サーカスには連れて行けてよかった。妻も初めてだったようで、楽しんでいました。

天馬が一番に印象に残ったのは、ポップコーンが売り切れて食べられなかったことと、空中ブランコでした。

僕は、どれもすごいと思いましたが、合間、合間をつなぐピエロの質がさすがに素晴らしいと思いました。おちゃらけているだけに見えるのに、ふとした時に見せる技の切れに感動しました。ピエロって、芸が上手なんですね!

写真は、立方体の枠組みを使った出し物の一シーン。綺麗で、幻想的でした。

エディンバラ・フェスティバル・パレード

2006-08-07 08:24:33 | エディンバラの見どころ
8月6日(日)。

今日は、シッツェを家に招待し、ウガンダ料理を一緒に食べてから、みんなでプリンセス・ストリートという、エディンバラのメイン・ストリートにパレードを見に行ってきました。

そうです。とうとうフェスティバルが始まったのです!

すごい人出でした。去年は、天馬が病弱で出れなかったけど、今年はずいぶん強くなりました。いろいろ理解できるようになったのも助かります。

パレードを見ている人だかりで、少し遅く着いた僕たちは、背の高いシッツェ以外、前が見えない!みんな背が高すぎるんだよ!
天馬は、お父さんに肩車をされて、よく見えたようでした。僕たちは、シッツェに写真を撮ってもらって、それで行進がどんなのか分かりました。

しばらく粘って粘って少し前が見えてきた頃、今度はトラックの荷台にステージを付けた宣伝カーが何台か通りました。

おおおー、楽しそうー!
今年は天馬が赤ちゃんから子供になったので、子供向けのショーを一つは見に行きたいと思います。

すっかり楽しんで帰ってきましたが、はたと思い出しました。
明日から国際学会だ!
やばい、緊張してきた。
明朝は、5時起きです。バスで1時間ほどの、グラスゴーに行くのです。

緊張しても仕方ない。頑張ってきます!

ミリタリー・タトゥー

2006-08-04 09:21:41 | エディンバラの見どころ
8月3日(木)。

今日は、国際的に有名なエディンバラの夏祭りではさらに有名な、ミリタリー・タトゥーに知人と二家族で行って来ました。

大人気のため、チケットを取るのがとても困難なミリタリー・タトゥー。今日は、明日から始まるフェスティバルの予行演習なので、チケットを取りやすかったらしく、知人家族の申し出で、僕がウガンダにいる間に予約してもらいました。

子供も小さいし、当初は夜遅いこうした行事は最初から諦めてましたが、こんな機会に恵まれるとは、とても幸運でした。

ちょうど出かける前に、日曜からグラスゴーで始まる寄生虫学の国際学会で発表するポスターのデザインが仕上がったので、さらに気楽に楽しめました。

いやー、すごい迫力。エディンバラに来て良かったなーと心から思える内容でした。こちらに住んでいれば、街中を歩くと常にバグ・パイプの音が響いていて気持ちいいのですが、50人、60人という単位で、大太鼓、小太鼓と息の会ったバグ・パイプの演奏を聴くと、改めて感動します。

出し物は多彩で、中国のクンフーをモチーフしたダンスや、アフリカやメキシコの歌と踊り、スイスの鼓笛隊もありましたが、やはり僕としては、バグ・パイプとハイランド・ダンスが良かったです。自分の中には日本人であるのと同時に、スコッツ、という意識が出来ていて、国民的なものに触れると、愛国心のようなものが刺激され、胸を張りたくなります。不思議ですね。ネパールでもそうでした。ウガンダでは、まだちょっと日数が必要ですね。

いや、今日は満足、満足。