まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

宮崎に着きました。

2011-01-20 00:59:17 | 仕事
2011年1月19日(水)。

今、宮崎からです。

獣医で宮崎といえば、容易に推察出来るでしょう。
口蹄疫です。

今回は、他の仕事がメインですが、4月から始まる仕事の下準備という名目も若干あります。
本日は、世界獣医年(World Veterinary Year)の日本での開催地の一つ、宮崎の実行委員会メンバーと会合を持ちました(これは仕事外の仕事)。

やはり、当事者のお話を聞くと、本当の大変さ、報道されていない現場での苦労が見えてきます。我々国民は、口蹄疫の大惨事を、「喉もと過ぎれば熱さ忘るる」といった簡単な感情で処理してはならないと思います。次につなげなくては。

しかも、こういった問題には、必ず行政や学問の守備範囲の隙間で置き去りにされ、忘れられてしまう現実の問題点がある。それを、誰がカバーするのか。現状では、そのような組織やお金はなかなかありません。なので、ゲリラ的にやる必要があるのです(ブログで公にしている以上ホントーのゲリラではありませんが)。でも、不思議とそういう活動には、必ず沸くように仲間が出てくる。

さて、明日はNOSAIの先生と被災農家を訪れます。お休みなさい。

貧困削減を夢見る若者

2011-01-07 22:51:59 | いろんな人がいるよ。
2011年1月7日(金)。

先程、留学中のある若者からメールが入って、貧困削減に貢献したいのだが進路をどうしようかと相談された。
善意ある若者の情熱とは、なんと気持ちのいいことだろうか。優秀な若い人が、知的興奮を追い求めたり、金持ちになることばかりを夢見るのでなく、その知性を貧困削減のために用いたいと考えていることに、とても嬉しくなる。

私の場合は、高校生になって勉強しなくなり、ユーシューではなかったのであるが、そういえばぎりぎり若者だった2002年だったか、国連食糧農業機関(FAO)アジア太平洋地域事務所の次長さんに相談しに、タイまで押しかけていったことがあった。なんと無茶なことをしたもんだか。。。次長さんは、滅茶苦茶にお忙しい立場であるにも関わらず、喜んで私を迎え入れ、親身に進路相談に乗ってくれた。きっと、次長さんも嬉しかったのではないかと思う。そして、留学、卒業、ILRIへの就職、と、ことあるごとに報告していた。うーん、また連絡を取ってみよう。

私がメールをくれた若者にアドバイスしたのは、回り道のススメである。本当に貧困のことを考えるなら、やっぱり貧困地域に住んでみないことには分からない。

電気や水道がないことが、火を起こすコンロがないことが、どういうことか。薬がないことがどういうことか。戦争とはどういうことか。そして生きるということは、どういうことか。

是非、若者たちは、どんどん回り道をして欲しい。急がば回れ、である。

2011年 明けましておめでとうございます。

2011-01-01 16:52:11 | イベント
謹賀新年 明けましておめでとうございます。

昨年、一昨年は、目まぐるしく生活、仕事の状況が変化しました。昨年の4月からは、札幌に移り、大学での仕事が始まりました。昨年は、新しい環境に慣れ、また新しく作り出す作業で非常に内容の濃い一年でしたが、またこの新年もきっと、多くのものを作り出す革新的な一年になることでしょう。

ブログも状況の変化に合わせてリニューアルいたしました。これまでの友人たちに加え、疫学関連のコミュニケーションの場にもなればと考えております。

なかなか連絡出来ずに失礼してしまっている方も多くいらっしゃいますが、どうか本年はご容赦くださいませ。
皆様にとって、健やかで平和な一年となりますよう、お祈り申し上げます。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。