まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

ボサノヴァ

2006-12-31 07:58:23 | 音楽は心の泉
12月29日(金)。

天馬の幼稚園のお友達、ソフィーのお母さん、たかこさんは日本人で、ボサノヴァやジャズを歌う。

前からギターを弾く人を捕まえては、ボサノヴァを一緒にやろうと誘っていたのだが、皆、複雑なコードの前に挫折したらしい。その話を聴いて、僕が挑戦した。

バンド時代も、ずうっと自前で作詞作曲、メンバーの間でアレンジ、という活動を続けていたので、コピーという作業は、あまりやってはいない。しかし、渡された楽譜がほとんどCDと合っていなかったので、最初から一音一音コピーした。

ボサノヴァなど、ちゃんとコピーしたことがなかったが、3週間ほど前から少しずつ、Nara Leaoという人の2曲だけをコピーした。ほぼ完璧だと思う。音楽理論をちゃんと学んでいないので、耳で録ったコードが、複雑だと何という名前なのか分からない。TAKAMIさんのバンドのギタリストに、TAKAMIさんを通じて教えてもらったりした。セヴンス・フラット・ファイヴ(7♭5)なんて、聞いたことある?知ってる人は知ってるもんだね。

この日は、たかこさんの家に天馬と行き、天馬はソフィーと遊び、僕とたかこさんは練習をした。結果としては、最初にしては上出来。たかこさんも、ちゃんとギターを弾いた人はエディンバラで初めてだったので、喜んでいた。とりあえず、僕の方は、ボサノヴァ、ジャズを理解するのに、さらに何曲かコピーしていくことになった。これから、来年は結構音楽が出来そうなので楽しみ。

クリスマス・ディナー

2006-12-30 09:04:17 | 異文化
12月26日(火)。

クリスマスの翌日、ボクシング・デーとはいえ、クリスマス期間中。
キリスト教文化のこんな大切な日に、ディナーに招待されるなんて、とても有難いことだ。日本で例えるなら、正月に外国人を招待するということに等しい。

メニューも、生ハムにメロン、ポテト、野菜とロースト・ビーフ、デザートにシャーベットというフル・ディナー。シェフは何と、お父様だった。

これまでの2年間は、エディンバラの人たちは彼らで家族だけで集まる大切な日だし、外国人の多くは自国に帰ってしまっていて、いなくなる。なんとも寂しい、というのがクリスマスのイメージだった。3年目にして、オランダで、暖かいクリスマスを体験できた。持つべきは友人。家族全員がとても楽しく、いい経験をすることが出来た。有難う、シッツェ(本人は写真を撮っているので写ってません、ごめんね)!

モノを大切にする家

2006-12-30 08:40:01 | 異文化
12月26日(火)。

昼食後、Abcoude駅まで20分ほど電車に乗り、そこから車でシッツェが育った環境を見て回る。ビリヤード台のような(like a snooker table)と形容される放牧地、採草地が広がる。水路の水位は、しばしば地面より高く、昔は風車で、今はポンプで川へ、海へと水を排出し、国土を水から保っている。

近くにある現役の風車なども見て回り、4時頃シッツェの家にお邪魔した。
お姉さんとご両親の4人家族。シッツェと同じく、皆さん品格があって、とても親切で優しい。

何よりも、家族全員が天馬と優しく遊んでくれたのが有難かった。公園での家族を見ていても、オランダ人はおしなべて子供に優しい。子供の立場に立ってよく物事を考えてくれる。

この日も、シッツェと彼の姉、エマが子供の時に使っていた電車と線路のおもちゃが用意してあり、全員で天馬と遊んでくれた。
「ちょっと待って、これはこうやって組み立てるんだ」「20年ぶりで懐かしいなあ」などと言いながら、大人のほうも楽しんでいる。

ディナーの最中も、子供が食事に飽きたら、強制的に座らせないで遊ばせてやってね、とお母様に声を掛けられる。子供の扱い方も、とても勉強になった。

おもちゃも面白かったようで、9時にお暇するまで、天馬は夢中になっていた。いいモノを少なく持ち、大切にする。賢い家庭だ。それとも、国自体がそうなのだろうか。

砂の上には家を建てたくない

2006-12-30 08:10:13 | 異文化
12月26日(火)。

昼近く、オランダ人の友人、シッツェとホテルで待ち合わせをしてアムステルダムの散策に出掛けた。

アムステルダムは、地面が砂地なので、家を建てるには、20メートルほどの杭を打ち込んで土台にするそうだ。それでも多くの家が道路側に傾く。写真を見てもらえれば分かるだろう。前日のトラムが写っている写真でも、左手の家が傾いている。魚眼レンズを使ったのでもなく、お洒落な設計でもない。シッツェ曰く、傾いているだけなのだそうだ。

ファン・ゴッホ美術館

2006-12-29 22:54:12 | イベント
12月25日(月)。

割とコンパクトな美術館だったので、なんとか天馬ももった。3歳児にはつまらないだろうが、ここだけは2時間ほど我慢してもらった。

絵には、とても感動した。僕の母は、僕が子供の頃、有名な画家の特別展があると、しょっちゅう美術館に連れて行ってくれた。僕もその頃美術館が好きだったので、子供を気にしながらだったが、久しぶりに、しかもゴッホを味わえた。

有名なひまわりや自画像なども鮮やかで力強く、ゴッホ独特の線に感動したが、主に農村部の生活を描いた初期の暗い色調の作品群も目に焼きついた。

ゴッホは、1890年に、36歳の若さで胸を撃って自殺を図り、2日後に亡くなっている。天才であるからこその、創作の行き詰まりへの失望か、経済的困窮によるものか、いろいろ説はあるようだが、自殺前にはてんかんが出たり、自分の片耳たぶを切り取ったりと、精神的にも病んでいた。

ここは、別館が黒川記章の設計によるものだし、ゴッホも広重の絵を模写していたりと、ゴッホの絵と日本とはいろいろ関係があることもあってか、ゴッホは日本人に人気が高いようだ。この日も、日本人の団体客が入っていた。

また、エディンバラに住んでいるうちに、ヨーロッパの他の美術館も訪れてみたい。

美しい町、アムステルダム

2006-12-29 21:43:08 | 異文化
12月25日(月)。

朝、美しい鐘の音で目を覚ました。いくつもの鐘がなって、悲しげな旋律を奏でている。

ホテルを出ると、また鐘が鳴り始めたので、場所が分かった。ダムという広場の王宮跡だった。ファン・ゴッホ(Van Gogh)美術館へ行くのにトラム(Tram:写真)を利用した。トラムはとても便利。一回分のチケットを買ってもいいが、回数券がお得。アムステルダム市内はいくつかの区域に分かれているが、目的地に着くのに入らなければならない区域の数だけ、回数券にスタンプを押してもらう。

また、建物がどこを通っても美しい。石造りのエディンバラも美しいが、ここは小さめのレンガと、青灰色の屋根、装飾が美しい。写真でトラムの後ろはマグナという大手デパート。


自転車が尊重されている国

2006-12-29 10:32:38 | 異文化
12月24日(日)。

家族3人では始めての海外旅行(帰省は除く)、1時間半のフライトで、夜7時にアムステルダムに着いた。

空港駅のホームで、ホテルのあるセントラール駅に向かう列車のホームを聞くと、その人は、掲示板を指差し、今いるホームで次の列車に乗ればいいと教えてくれた。

すぐに電車が来たが、埃をかぶっているし、旧式でスーツ・ケースを置く場所もない。おかしいとは思いながらもそれに乗った。発車してから、隣の客に確かめると、その電車ではセントラール駅に着かないと言う。幸いその方が親切だったので、次の駅で降りて、セントラール駅に行く路線のホームしたまで連れて行ってもらえた。

しかし、お陰で、オランダでの人々の暮らしを垣間見ることが出来た。驚いたのが、ホームに自転車を持ったまま待っている人がいること。電車が来ると、その人は自転車ごと電車に乗り、専用の場所に置いて、自分は座席に座った。次の駅でも、また二人自転車を持った人達が入ってきた。

セントラール駅に着くと、自転車の人はホームから我々と同じリフトに乗って地上に出ると、どこかへ走り去って行った。

クリスマス・イヴだからか、タクシーが全くいない。仕方ないので、地図を見ながら歩き始めた。歩いていると、後ろから自転車のけたたましいベルの音に追われ、道を譲った。よく見てみると、そこには自転車の絵が書いてある。自転車専用レーンだった。

歩いていると、路面電車に追い越された。トラム(Tram)だ。アムステルダムでは、これが発達していて、タクシーはあまり必要とされない。ガイドブックを読んで知ってはいたが、まさに身を持って体験した。

15分ほどでホテルに着き、夕食を食べに出た。この日はインドネシア料理。オランダはインドネシアを植民地としていたので、インドネシア料理店が多く、味も良いという。実際美味しかったが、本国よりも上品な味なのだろう、少しイメージが違った。何はともあれ、初めての子連れ海外旅行。店の人達が、あちこち歩いて行ってしまう天馬の面倒を見てくれたので助かった。

棒読みでした・・・。

2006-12-24 03:25:45 | イベント
12月23日(土)。

今朝8時頃、日本時間で夕方5時頃、NHKラジオ第一放送の、地球ラジオに出演しました。

分かってます。はい、棒読みでした。
まっちゅうさんにアドバイスされたにも関わらず、飲んでませんでした。
朝起きたらもう7時半。ラジオの出番が朝8時から。飲もうかどうか迷ったけど、原稿を読んで内容を確認する方に時間を使いました。

緊張したなあ。もう一人のマレーシアからの出演者が面白いことを言っていたので、それにかけて何か面白いことを言おうと思ったけど、だめです。緊張して全く余裕なしでした。

しかし、そうです。敢えて、皆さんに分かりやすいように、原稿を作って、それを読んだのです。どうですか、読むことに徹した、このしたたかさ。お陰で、読み終わった頃には、「どうもありがとうございましたー!」と言われて、出番自体終わってしまいました。そうです。そこからアドリブと笑いの予定でしたが、終わってしまったのです。

なんちゃって。でも、とってもいい経験になりました!

幼稚園のクリスマス会

2006-12-22 07:37:11 | イベント
12月21日(木)。

午前中は、息子の幼稚園のクリスマス会に出席した。
お前、一体毎日何やっているんだ、と言われてもおかしくない毎日。日本の皆様には申し訳ない。でもこちらでは、もう大学にほとんど人はいない。

いやー、行って良かった。確かに言葉は遅れているけど、何よりみんなと明るく元気に踊ったり遊んだりしているのを見ることが出来たので、大満足。動物でもそうだけど(そうです、僕は一応獣医師です。)、子供はみんな可愛いねえ。

昨日の朝は、NHKの地球ラジオのディレクターさんと、電話で打ち合わせした。
また宣伝させて頂きますが、23日(土)夕方5時から6時くらいに、NHKラジオ第一放送に、生出演します。なんだか緊張するなあ。