まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

繋がった!

2006-04-30 01:31:26 | お知らせ
4月29日(土)。

いやあ、繋がった繋がった!さっきまで、何でだめだったんだろう???
ま、ウガンダですからね、なんたって。そんなに便利なら、国際協力も要りません。

今日はいい日だ。久しぶりにゆっくり寝れたし。でも、これから入力やんなくちゃな。3連休中にやっておかなければならないことが山ほどあります。忘れた、と思っても、UKからウガンダには、そうそう戻れません。しかもかなりのハイペースで仕事しないと、研究計画どおりに行きまへん。

木曜には、マケレレ大学獣医学部の先生方相手に、研究成果と今後の予定の発表をしました。皆さん突込みがするどくて、改めてこちらの研究者の優秀さを認識しました。今回大学もかなり興味を示してくれたし、ウガンダ農水省も、僕の研究課題について以前から問題意識を持っていたようで、数日前には、畜産局長を始め幹部の方々が、是非研究成果を送るように、と興味を示してくれました。

なんとか研究にも興味を持ってもらえて、良かった良かった。ウガンダの人達が必要、と思ってくれることが第一ですから。

近況報告でした。

無事仕事してます。

2006-04-24 18:30:48 | お知らせ
4月24日(月)。

なかなか更新できなくてすいません。
今回は、大学に仕事部屋を用意してもらえなかったので、さらにインターネットアクセスは難しいです。

でも、また日本人の仲間たちとも会えたし、ウガンダ人の友人たちとも会えたし、楽しくやっております。

朝は8時から5時までフィールドに出ていて、夜は11時か12時までデータの打ち込みをやります。
大学のゲストハウスには、ウガンダ人の学生2名と、ケンブリッジでPhDをやっているスーダン人1人と住んでます。キッチンはシェア。楽しいですよ。
まずは近況報告まで。

出発前

2006-04-17 07:53:26 | お知らせ
4月16日(日)。

いやはや、先週はウガンダへの出発前で慌しかったです。12日、13日にはうちの大学とエディンバラ動物園でアフリカにおける研究についての学会があり、半日ずつ参加し、あとはウガンダ調査の準備に追われました。

今日、ほとんど荷造りを済ませ、最後の空手の稽古をしました。組み手の稽古で両手の人差し指をいつも腫らしていましたが、今日は何事もなく済んで良かった。まだ右手の人差し指はぶってり腫れていて拳がちゃんと握れまへん。

今回は、5週間とそれほど長くないのに、家族と離れたくない気持ちが何故か強いです。昨日は息子とたくさん外で遊んでやり、今日はビートルズを息子と何曲も聴き、その後ギターを弾きながら歌ってあげました。

そのうちお父さんは"Black bird"のコピーに夢中になってしまい、息子はそっちのけ。出来た!と思ったら、もう息子はお母さんとベッドの中でした。

あと一日だけしか一緒にいられない。だけど、世の中には単身赴任のお父さん達がたくさんいるんだもんな。5週間経てば会えるだけましか。イースター休暇の最後である(わしには休暇なんぞないない!)明日、家族とどう過ごそうかな。

縦並び?横並び?

2006-04-16 20:05:18 | 異文化
4月16日(日)。

今日は、以前に削除した記事を再掲載(rebrought)しました。

なぜなら、その記事を削除した後、知人からメールをいただき、英語を学んでいる仲間に記事を紹介して話し合ってみたいとの意見をいただいたためです。

読者の皆様の中には、外国生活に興味がある方もいれば、実際外国を旅行したり、住んだことによってculture shock、異文化体験をされた方もいらっしゃると思います。これからまた、思いついたときに異文化について書いていこうと考えていますので、コメントをいただき、読者の皆様の間で体験や考えをシェアしていただければ幸いです。なお、異なる文化についての中傷(slander)・非難(criticism)は出来るだけ避けたいと思います。

4月4日(火)。

最近になって、イギリス人の考え方が身に付いてきたように思えます。
来たときは日本人の視点で未知の国、イギリス、スコットランドを見ていたわけだけど、長く住んでいると、だんだんとその国の考え方が染み付いてくるもの。これはまた、帰国時のカウンター・カルチャー・ショックが恐ろしい。

うちの大学では、先生達も、大学院の学生も、夕方5時を過ぎて働いていることはほとんどありません。もちろん、特に忙しいときは遅くまで仕事をするけれど、そういう時は、学生は本校舎の図書館か自宅でやります。先生方は週末に自宅でやることはあるみたいです。

昨年うちの大学を卒業して、今はNPOで働いているオランダ人の友人も、普段は5時に仕事を終えます。

ところが日本ではというと、僕が学生の頃は、実習で5時を過ぎることはしょっちゅうで、遅いと9時、10時までかかったことがあったし、それから研究室の仕事が始まる、という友人もいました。毎日夜中過ぎまで電気が煌々(こうこう)と点いていて、誰かは研究していました。
先日、大学院生たちで昼食会をし、その後飲みに行ったとき、当然のことと思い、この日本の大学生活について話すと、
「げ!?そんなのくず(rubbish)だよ!」
という反応が返ってきました。

先日来られた日本の大学の先生も、5時までは通常の勤務、それから学生の指導と自分の研究が始まる。定時で帰るようなら、クビになっちゃうかもね、とおっしゃっていました。

以前の職場では、僕がいた時でさえ過酷な肉体労働の職場でしたが、さらに2名人員が削減され、ぎりぎりのラインを超えてしまったように思えます。

そして今日、MSN.co.jpのウェブで、「縦並び社会」と題され、悲惨ヒサンな過労死の記事が載っていました。思わず感想のメールを投稿しましたが、これは異常です。人権が無視されています。日本のいいところも、こちらに来て見えたけれど、悪い面も同じくらい見えます。

その記事では「縦並び」と書かれていて、言わんとすることはよく分かるのだけれど、僕にはそれは、「横並び文化」のなせる業に思えます。皆が競争を激化させ、セーフティーネットも十分でない社会なので、出遅れると倒産、クビ、生き残れない、とブレーキの壊(こわ)れた恐怖の歯車に乗ってしまう。そんな馬鹿げたやり方、誰がやるもんか、という冷静な方向に行かない。

イギリスには、皆個人は幸せになるべき、という価値観があります。人種、考え方など、多様性のある国です。会うと必ず笑顔で挨拶するのが礼儀だし、Fairな範囲で皆Fine、Happyであるのが原則。仕事のスケジュールより家族の用事が優先されます。少なくともうちの大学では。

以前、僕は一生懸命やるのが昔から好きだったと書きましたが、最近は専ら(もっぱら)仕事と生活(家庭を含む)のバランスに気を配っています。仕事時間中は一生懸命やるけど、オフの時間も充実すると、仕事もなおさら上手くいくはず。

こんなイギリス流の考え方は、日本に受け入れられるのだろうか?果たして、ネパール、ウガンダ、イギリスの異文化体験を還元return to origins; できる土壌(どじょう)arena/stageはあるのか?そろそろ卒業後の進路も考え始めた今、日々日本について考えてしまうのでした。

参照(references):
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/tatenarabi/news/20060405k0000m040019000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060405k0000m040019000c.html
http://www.asyura2.com/0406/senkyo4/msg/650.html

縦並び社会: vertical competitive society (author's translation)
横並び社会: horizontally egalitarian society

★これが小泉内閣の結果だ。「貧乏人は死ね!」という小泉内閣の方針は首尾一貫している。これからも続くだろう。
自公の言っていることと実際にやっていることの違いをいい加減国民は認識すべきである。

★自殺者数が過去最悪 経済苦が大幅増、中高年6割
 昨年1年間に自殺した人は前年より2284人(7・1%)増えて3万4427人となり、統計を取り始めた1978年以降、最も多かったことが22日、警察庁のまとめで分かった。
 うち負債や事業不振、生活苦などの「経済・生活問題」が動機とみられる自殺者は初めて8000人を超え8897人と、過去最悪だった前年をさらに更新。動機別の25・8%を占め、94年(11・2%)に比べ2倍以上の割合に増えた。年齢別でも50代以上の中高年が60%近くで、長引く不況の影響を色濃く反映した結果となった。
 自殺者数が3万人を超えたのは6年連続。
 動機別で最も多かったのが「健康問題」で、1万5416人(全体の44・8%)、次いで「経済・生活問題」、「家庭問題」が2928人(同8・5%)の順だった。
 男女別では男性が2万4963人で72・5%を占めた。(共同通信)

編みねこ。

2006-04-11 19:09:56 | 家族
4月11日(火)。

天馬のお友達の縫いぐるみたちです。
これに、ウルトラマンの人形が入って、彼の世界では、毎日楽しい物語が繰り広げられているのです。

その中でも、ひときわ目立って人間らしい癒し系の雰囲気を醸し出しているのが、編み猫。

妻の最近の作品です。中に緑豆が入っているのですが、網目が緩く、どんどんこぼれてくるのが玉にキズです。それを息子は遊びながら拾っては食べています。近頃、この猫はどんどん小さくなってきました。

編み物

2006-04-11 19:01:43 | 家族
4月11日(火)。

ウガンダに行って、しばらく交信が途絶えがちになってしまう前に、妻のサポーターの方々のために、写真を紹介しておきます。

妻は、イギリスにいる間にこちらの編み物を学ぼうと頑張っていますが、こちらが作品第2号。首周りのデザインが、確かにいいですね。色もいいでしょ。前がチャックで開きます。第一号は、息子の袖なしチョッキでした。僕には・・・、まだなしです。

俊輔ゴール!!

2006-04-10 19:17:51 | お知らせ
4月10日(月)。

ちょっと息抜き。
今朝、バスの中にただで置いてある新聞を手に取ると、裏表紙にデカデカとチームメイトに腕を取られ、両手を高々と挙げた中村俊輔の写真が載っているではないか!!

昨日2ゴールを決め、チームを勝利に導いた俊輔、新聞には「ホームシックか」とも書かれていたが、本業のほうは頑張っている様子。ウガンダから帰ってきたら、応援にいくぞー!

ちなみに、今日来たら、イースター休暇で学校は休み。でもウガンダ前だから僕は関係なし。

むくむくとやる気が出てきたぞ

2006-04-10 03:17:01 | いろんな人がいるよ。
4月9日(日)。

このところ、病気がちだった息子が強くなり始め、また週末に人と会えるようになってきたためか、面白い人達の情報が入り始めました。

今日は、オランダ人のシッツェと家族3人とで、エディンバラ植物園に行きました。ここには、150年前に作られたガラス張りの大きな温室があります。大きな椰子の木がすっぽり入るサイズの温室がその時代に作られたなんて、驚きでした。中は大きな公園になっていて、リスがたくさん、白鳥やカモもいます。ミニ水族館があるのだけれども、ここの特徴は、魚よりも、水草の説明が細かくされていること。植物園だから。

天馬は大はしゃぎで走り回っておりました。

さて、その後おしゃれなカフェでお昼を食べたのですが、そこで面白い人の情報が。実はシッツェ、昨日引越ししたのですが、フラットメイトは40代の日本人女性、その人は学生をやっていて、また興味深かったのだけれど、大家が日本人女性とのこと。その大家さんは去年までうちの大学で学生をやっていて、日本人仲間のメーリング・リストを通して、コンピュータの中古販売などのお知らせを出していたので名前だけは知っていました。

大家のTさんは、エディンバラに住んだついでにフラットを購入までしたようですが、面白い経歴を持っていて、北極点に多国籍チームで立ったことがあり、それを本に執筆されているのです。北極点からは、日本の子供たちと交信したそうです。環境に興味があり、昨年までもエディンバラ大学で環境について勉強されていました。今は日本に帰っているそうですが、またしばらくしたら戻ってくるとのこと。お会いできるのが楽しみです。

いろんな人がいますね。僕にも今の学業だけでなく、いろんな経験や、興味があって自己というものが形成されています。窮屈に一つのことにしばられるのではなく、またいろんなことに興味を持ったり、首を突っ込んだりして行こう、とむくむくやる気が出てきましたよ。

ドアを開けたら

2006-04-08 01:22:18 | 異文化
4月7日(金)。

店や職場で、勝手にしまるドアがありますよね。ドアの上についた器具で、ぐいーと閉まります。そんなドアを開けたら、通った後、どうしますか?

普通、そのまま通り過ぎますよね。
勝手に閉まるわけだから。

イギリスでは、必ず後ろを振り返って、まず後ろに人がいるかどうか確認します。
人がいた場合、
1.すぐ後ろにいたら、その後ろの人の手が開いたドアに触れることを確認しながら、ドアを渡すように歩き去る。

2.2、3メートル後ろにいたら、後ろの人が追いつくまでドアを開けたまま待つか、よいしょっとさらに開け放ってあげて、歩き去る。

3.4、5メートル後ろに居たら、よいしょっとドアを開け放ってあげて誠意だけ見せる。

4.さらに後ろだったら、そのままドアを離して歩き去る。

後ろの人は、待ってもらったら、Thank you!とお礼する。

といった暗黙のルールがあって、イギリス中のドアが開け閉めされているわけですが、2から4の感覚が身に付くのにしばらくかかったなあ。
歩くのが遅い、特に太った人や、年配の人がかなり後ろにいるとき、初めは馬鹿正直に待っててあげて、もういいから行って、と手で合図されたりしました。

いろんな親切の表現があるものですね。