まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

2011年 明けましておめでとうございます。

2011-01-01 16:52:11 | イベント
謹賀新年 明けましておめでとうございます。

昨年、一昨年は、目まぐるしく生活、仕事の状況が変化しました。昨年の4月からは、札幌に移り、大学での仕事が始まりました。昨年は、新しい環境に慣れ、また新しく作り出す作業で非常に内容の濃い一年でしたが、またこの新年もきっと、多くのものを作り出す革新的な一年になることでしょう。

ブログも状況の変化に合わせてリニューアルいたしました。これまでの友人たちに加え、疫学関連のコミュニケーションの場にもなればと考えております。

なかなか連絡出来ずに失礼してしまっている方も多くいらっしゃいますが、どうか本年はご容赦くださいませ。
皆様にとって、健やかで平和な一年となりますよう、お祈り申し上げます。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

分かち合うということ

2009-05-25 14:28:16 | イベント
5月23日(土)。

うちの子の通っているキューナ幼稚園の園長先生は、もう一つコイノニアという幼稚園と小学校を経営しています。

このコイノニア・スクールは、小さな川を隔ててキバガレというスラムの裏にあります。学校に通ってくる子供達は、みなこのスラムに住んでいます。園長先生夫妻は、幼稚園の設立前から、もう長年子供達だけではなく、大人たちとも関わってきました。

学費は、わずかですが、毎月親に納めさせています。スラムには、学校に行かない子供達もたくさんいるのですが、本当にわずかな額でも、お金を払うということは、親も自覚が出てとてもいいのです。詳細については、興味がある方は、「赤道の国で私がみつけたもの」という本を園長先生が書いてらっしゃいますから、インターネットで探してみてください。

さて、土曜日は、僕も一肌脱いで、キューナ幼稚園で開催される、コイノニア・バザーでお手伝いして来ました。コイノニア・スクールでは、親からはわずかしか徴収できないけれど、子供達のために、大学卒の先生達を雇っているのです。とてもお金がかかりますね。そのため、バザーはとても大切な、学校運営資金の収入源なのです。朝7時半に集合して準備をし、たくさんのお店を呼んで、9時から夕方5時まで、テントの中で商売してもらいました。子供達には、粘土やエアーマットで出来たお城など、遊ぶコーナーを設けてありました。フードコーナーでは、こちらはナイロビ在住の日本人、ソマリアから来た人達、そしてキューナ教会の人達が手作りの食べ物を売っていました。

僕は地道にゲートで50シリング(約80円)を集め、パンフレットを渡していました。一緒に働いていた人達は、キューナ教会に来ている若者達です。彼らの多くはキバガレ・スラムに住んでいるようです。そうでなくても、あまり裕福な家庭の出身ではありません。もうかれこれ数ヶ月毎週ギターで賛美歌の伴奏をしているのですが、スラムから来る人達の中には、なかなか簡単に心を開いてくれない人が多くいます。外部から来る外国人、という枠で見られていて、中に入って行けない。

丸一日、炎天下の中で一緒に働いて(ほんとここだけ忘れられていてテントがなかったんです)、椅子も数がないので順番に座り、冗談を言いながら過ごしたら、ようやくその枠、壁というものが取り払われたような気がします。

あるお客さんに、「コイノニアって何?」と聞かれた時、一人が「ギリシャ語で愛、そして分かち合う、という意味です。」と答えていました。ギリシャ語では、愛と分かち合い、はイコールなんですね。僕達は、長い時間の仕事と、炎天下と、飲み物と椅子を分かち合いました。何だ、これって愛なんだ、ということが、妙に理解出来ました。

翌日の日曜日は、うち一人だけ、まだよそよそしかったですが、みんなと友人になれました。違いを超えて、同じ目線に立てるというのは、本当に素晴らしいことですね。





カメレオン

2008-12-08 02:07:00 | イベント
12月7日(日)。

うちの職場のキャンパス居住者は仲が良くて、しょっちゅう手作りの食事を持ち寄っては集まっています。

今日はクリスマス会ということで、ただ集まって食事するだけの会ですが、参加することにしました。事前にくじで決まった他の家の子へのプレゼントを買い、妻がスコーンを焼いてお昼から参加しました。クリスマスというのに、ナイロビでは初夏のような気持ちいい陽気で、美味しい食事を食べながら、まったりしました。家が用意したプレゼントをもらった子も、うちの子も、プレゼントには大喜びでした。

しかし、これまで雲の上の存在だった人が、同じテーブルを囲んで冗談を言っている状況に、まだ僕は緊張してしまって自然には受け入れられません。慣れるには、まだ半年は必要だと思います。

会が終わって片付けをしている時に、子供達がカメレオンを捕まえてきました。尻尾を入れて、長さ10センチ弱くらいでしょうか。僕はウガンダでも見たことがありましたが、やはり同じくらいの大きさでした。天馬は、カメレオンの絵本も持っているのに、それがカメレオンだと気付かずに手に乗せて遊んでました。家に帰ってきてから、母親に言われて気が付いたようです。確かに、まさか庭にカメレオンがいるとは思わないもんね。ナイロビには、たくさんいるようです。

ダサイン

2008-10-14 06:49:24 | イベント
10月8日(水)。

もう先週のことになりますが・・・

ネパールのお祭り、ダサインが、ここエディンバラでもありました。
僕にとっては、エディンバラで最後のダサイン。去年はウガンダにいて逃してしまったので、実はこの日、腸チフスとA型肝炎の予防接種を受けたため、副作用の痛みと微熱で苦しかったのですが、気合を入れて行って来ました。

思い起こせば、イギリスでも、ネパールの人達にはよく助けられました。こちらのネパール社会の一員にも加えていただき、温かい人達に囲まれて幸せでした。

「おー、ぶっだじ(ネパール語の僕の名前)、ナマステ!」と皆さんに迎えられましたが、ネパールと違うのは、大切なお祭りなのに、カジュアルになり過ぎてること。服装こそ、多くの人が正装しているけど、「ハーイ、サンクス!」と言いながら握手してきたり、うやうやしくお祝いの言葉を述べると、逆に場違いのような反応をされたりと、特に若者達は、大切で美しい文化を失ってしまっているように感じて、少し寂しくなりました。

一番嬉しかったのが、受付のところで、グルン族の老夫婦が座っていて、来る人皆に、お米の入った赤い染料、ティカを額に付けてくれたこと。挨拶も、間も、ちゃんとネパールの人達だなあ、と感じさせてくれました。お米で作ったドーナツ、シェルロティを頂き、すっかり嬉しくなりました。

ダルバートという食事も、とても美味しかったのですが、ワクチンの副作用で冷や汗が出てきたので、泣く泣く皆踊り始めるところで家に帰りました。

ケニアに行く前に、みんなと会えて良かった。今まで、温かい想いをありがとう。また、ケニアでもネパール人に会えるといいなあ、と期待してますが、なかなかいないでしょうね。とりあえず、ネパールの協力隊OBがすでに4人もナイロビにいるらしいので、会うのが楽しみです。

こどもクラブ

2008-09-13 05:01:58 | イベント
9月12日(金)。

やはりイギリス、予想は当たり、未だに電話線が引けていません。理由は検討が付いたので、月曜日に解決できるかなと思います。入居した8日月曜日に電話が使用できるようになる予定が上手くいって一週間遅れ。日本では、こんなことまずないですよね。

さて、今日、エディンバラの日本語教会主催の、日本語のこどもクラブが始まりましたが、僕もそこで微力ながらお手伝いして来ました。エディンバラには、結構日本人のお母様方がいて、日本語でこども達を遊ばせたり、学ばせたりする環境が必要とされているのです。

どのように進めていったらよいか、まさに手探りでのスタートでした。時間は2時間ですが、集まった子供たち、年齢は0歳児から7歳くらいまででしたが、最初から最後まで、飽きずにどころか、時に大興奮してましたが、皆仲良く、とても楽しく過ごすことが出来ました。

こどもを楽しく過ごさせるには、20年以上に渡って、場所を提供していただいた教会で、現地のこどもクラブ(トドラーズと言います)の面倒を見てこられた方が仰るには、短い時間で一つのアクティビティを区切ることだそうです。これに気を付けたので、上手く行ったのかなと思います。

最初30分ほど自由におもちゃで遊ばせ、ボランティアの方のアイディアで、「せっせっせのよいよいよい」をやりました。ジャンケン遊びです。ほとんどのこども達が初めてだったようで、紹介出来て良かったです。

絵本のお話が少しあって、すぐお茶の時間。その後小さいお子さん方は遊んで、大きい子は、ひらがなの練習をしました。飽きた頃に「小さい秋」をみんなで歌いました。そこまでで1時間45分。あとは片付け。あっという間に感じるほど、充実した素晴らしい時間を持つことが出来ました。

いいスタートが切れたので、いろんなことはあるかも知れませんが、これから助け合って、こども達のことを一番に考え、続けていくことが大切だと思います。上手くいきますように。

教授宅にて

2008-08-07 06:33:25 | イベント
8月6日(水)。

現在、夜10時半。
指導教官の教授宅にて、教授の机からブログを更新しています。

金曜の早朝から家族全員でアフリカに遊びに行くので、しばらくの間、僕が留守番を仰せつかりました。ちょっとしたバイトでもあります。

まだ水曜日なのだけれど、ここはエディンバラからかなり遠く離れたところなので、地理を把握したり、家のことを覚えたりすることが出来るようにと、今日から泊まりに来ているのです。

幸い、ネットは使い放題だし、仕事も続けさせてもらっているので、なんとかやっております。。。。ではまた。

日本の紹介

2008-04-12 18:55:25 | イベント
4月11日(金)。

モーニング・サイドの教会で、親日家のロシア人、イゴリさんが日本文化の紹介を企画してくれたので、日本語教会の皆さんと家族で参加してきました。

僕は、音楽仲間サムと、「ふるさと」を演奏しました。
天馬は、あちこち走り回って、それなりに交流をしていました。10日前に5年鳥取にいた後スコットランドに帰ってきたリサさんとお話して、「あらまあ、見事なエディンバラ・イングリッシュねぇ。」(なまってますねということ)と感心されてました。
妻は、生け花を手伝った後、折り紙ワーク・ショップで、鶴を教えました。

この日はその他、そろばん、書道のワークショップがあり、イゴリさんが、日本へ行った時の写真をスライドで見せて紹介しました。個人的に良かった写真は、浅草にある食品模型の卸売り販売店。よくレストランのショーウインドウに、スパゲティーやカツどん、カレーライスなど、プラスティックのものが展示されているでしょう?あれは日本ならではなので、みんな感心してました。

合計年齢180歳以上のトリオ

2008-03-14 08:06:45 | イベント
3月11日(火)。

合計年齢180歳以上のトリオ。平均年齢60歳以上ですから、有り得なくはないですね。今から20年強経ってから、これまでの音楽仲間が3人集まれば、行けます行けます。いつかやってみましょう。

しかし、このトリオにすでに僕が入っているのです。アコーディオンのサム(司会をやったサムとは別人)の年齢をまだ聞いていないのですが、もしかしたら合計年齢190歳を超えていたかも知れません。まあ確実に180は行ってますね。

というのも、僕たちのトリオには91歳のフロントマン、マルコムがいるからです。今年の誕生日に、マルコムに歳を聞かれたので答えると、

「なんだ、まだまだ子供じゃないか。」

と言われました。
先日、ローマから友人が来た際の話です。彼がマルコムにローマから来たと言うと、彼も言ったことがあると答えたそうです。友人がマルコムにいつ行ったか尋ねると、マルコムは、

「ああ、第2次大戦中に、戦争しに行ったよ。」

と答えたそうです。
先週、エディンバラの音楽隊に所属していた当時の白黒写真を見せてもらいましたが、体格のいい、爽やかな好青年がそこには写っていました。演奏しながら横で聴くマルコムのマウス・オルガン(ハーモニカ)は、歳のことなど全く忘れてしまうほど軽快で、楽しい響きでした。サムのアコーディオンも良かったけど、やっぱりマルコムはさらに30歳以上分くらい年季が入っているので違いますね。このトリオの次回の演奏は、多分またナーシング・ホームででしょう。演奏することで心から喜ばれると、とても遣り甲斐があるものです。